不登校児を抱えてのシングルマザー歴6年。その後、再婚をし、今はステップファミリーとして毎日奮闘しています。思ったより大変だったシングルマザー時代の経験を、同じ悩みを持つ人に伝えることで応援していきたいと思っています。
離婚が悪いわけではありませんが、正直、私は離婚して数年、後悔してしまったことがありました。
あまりにも準備をせずにしてしまったことと、子供の不登校までは予期しておらず、見立てが甘かったのが原因でした。
「うちの子は不登校にはならないから大丈夫」という人も多いかと思いますが、何も不登校に限ったことではなく、これからの長い子育ての中で、いろいろなことが起ります。もちろん何も起こらず、平穏無事に行ければ最高です。ですが、備えあれば憂いなし! 私の経験から、これをやっておけば良かった~ということが、いくつかありますので、ぜひ参考にしてみてください。
離婚を考える多くの人が、まず頼れる場所といえば、実家でしょう。私も長く実家にはお世話になりました。高齢の両親に負担をかけるのは申し訳ないと思いましたが、ここはやはりお子さんとご自分のためにも、頼れる実家があれば頼りましょう。
小学校時代に子供が不登校になると、子供を1人で登校させることができなくなります(自治体にもよる)。時間をずらして保健室登校、早退や遅刻で登校する場合は親の送迎が必須です。また学校からの電話、保健室で一緒に待機など、信じられないほどの時間の消費が待っています。そんな時に送迎や待機を手伝ってくれる人がいるのといないのとでは、負担が全く違います。
不登校でないにしても、小学校時代は学校に出向くことが多くなりますので、自分が具合が悪くなった時でも頼れる実家は大きな助けになります。親とあまり仲が良くない、という人でも、できれば実家を頼る方向で考えてみてください。
お金は言うまでもなく、あればあるほど助かります。
私の場合、子供が小学校時代に不登校になったので、離婚してから2~3年間は仕事をしていませんでした。小学生1人での留守番は難しく、前述したように頻繁に学校に時間を費やしていると、とても仕事どころではありません。両親の助けがあったとしても、子供の学校関係などで親が出ていかないといけない場面はたくさんあります。そんな時、生活費に使える貯蓄があるのとないのとでは、気持ちが全く違います。
不登校だけでなく、何かあった時のために、離婚を考え始めたのなら、なるべく多く貯蓄をしておきましょう。
今、仕事をしている人でしたら、その職場は何かあった時に、理解のある職場でしょうか。
私の知人は、子供が不登校になった際、子連れ出勤をしていました。前もって仕事ぶりを分かってもらい、信頼関係ができていれば、様々な状況にも対応できます。
今、仕事をしていないのであれば、理解ある職場を見つけるために求職活動を始めるのもオススメです。ただでさえ、シングルマザーは仕事に就くことが難しい上、子供が不登校になってからでは、仕事を見つけるのは更に厳しくなります。
最近は在宅ワークを進める会社も多くなりましたので、様々な働き方ができるようになりました。ご自身が無理をせず、長く働ける職場かどうか、じっくり考えましょう。
離婚後も元夫との関係は良好に保つことをオススメします。何かあった時に、子育ての協力が仰げる状態にしておくのが理想です。
そうはいっても、向こうがその気がないし…など、事情も様々で、難しい課題ではありますが、海外では共同親権が普通です。もし、たった一人で育てていこうと、ご自身の意地等で頑なになっているのだとしたら、もう一度だけ考えてみてください。
それと共に、養育費も必ず貰えるように法的な手続きも大切です。面倒で気持ちの余裕がない場合も多いと思いますが、必ずあとでやって良かったと思います。たとえ今は若くて元気だったとしても、先のことは分かりません。ネガティブに考える必要はありませんが、先を見通した離婚はのちの生活に良い結果をもたらしてくれるはずです。
離婚をすると、周りから同情されたり、気まずい思いをしたりで、あまり人と関わりたくない、と思ってしまうかもしれません。私の場合は、離婚を恥ずかしいと思ってしまう自分自身がいました。周りに離婚をした友人もなく、情報も少なく、最初は寂しい思いをしていました。
子供の不登校を通して、外に助けを求めるようになり、少しずつ支援をしてくれる人達に巡り合うことができました。
最近はインターネットで探せば、シングルマザーの支援をしてくれる団体が見つかるようになりました。こちらのエスママもそうですが、是非、積極的に利用し、たくさんの人と繋がりましょう。同じ立場の人の経験談や情報があるのとないのとでは、気持ちの負担が全く違います。
子連れ離婚を考えた時に、前もっての下調べと準備はとても大事です。今現在の気持ちだけではなく、一度、将来を見越したプランをご自身で立ててみてください。
離婚はしたいけど、まだタイミングを見ている、という人はもちろん急ぐ必要はありませんし、もしかしたら離婚を考え直すこともあるかもしれません。もう離婚回避は難しいという状況であれば、なるべく今できる最善の準備をしていきましょう。
自治体の支援サービスや児童扶養手当などもありますので、そちらも調べておくと良いですね。
私は実家と貯蓄の準備しかせずに離婚をしましたが、あとから元夫との関係改善、養育費の取り決め、外と繋がる、などを実践していきましたので、あとから加えていくことも可能ではあります。
最終的には何とかなるものですが、私のように大変な回り道と後悔のないように、できるだけ準備をして離婚に臨むことをオススメします。