1歳半の息子と実家へ戻り、1年かけて離婚。養育費は0円。現在は自立すべく、日々貯金と情報収集をする毎日です。
私は今までに3つの異なる業界で仕事をしてきました。
①メーカー直営カーディーラーの営業
②小さな工場での営業事務・広報・商品の梱包
③任意団体の一般事務
今回は、それぞれの仕事ごとで感じたメリット・デメリットを紹介します。
■給料がいい
基本給+報奨金がもらえるところがほとんどです。販売台数だけではなく、JAFや保険の報奨金もあります。また、成績によっても異なりますが、ボーナスは年間で給料の5~6か月分もらっていました。
■女性の活躍幅が大きい
女性のお客様から、「女の人だとリラックスできる」とよく言われ、仲良くなりやすかったです。子供を持ってからは、お客様の子供ともすぐ仲良くなれるようになりました。やはり奥さんが家計を握っている家庭がほとんどなので、非常に有利でした。女性の信頼を得ると、買い替えや車検の入庫・保険の契約はもちろん、知り合いを紹介してもらえたりする確率が高かったので、継続して販売できました。
また、会社からも重宝されます。私のいた会社はお店に女性が1人いるかいないかぐらいの割合でした。そのため、金庫の精算処理や、飾り付け、トイレにアメニティやおむつを設置するなど、女性が活躍する幅が広いです。ノルマが達成できないときがあっても、少々甘く見てくれたり、展示車の洗車は男性営業がしてくれ、その間は電話番で待機・・・など、得する場面もあります。
■休みが自由にとれる
基本的に定休日+月3~4日を好きな平日に休みとして設定するという勤務体系でした。そのため、子供が熱を出して休んでも、休みをずらすことができたり、懇談等の行事でも自由に休めました。また、フレックス制だったので、早退もしやすかったです。
■お客さんが差し入れをくれる
お客さんとの関係性にもよりますが、私のお客さんは野菜をくれたり、揚げる寸前まで調理後冷凍したコロッケなどをよく差し入れしてくれる方が多く、家計が助かりました。
■車・任意保険が安い
車が安く買えます。営業車と兼用なので、2年ごとの買い替えですが、下取りは距離による減点なしで高価買取・車の割引および毎月の補助・車検なしで買い替えになるので、毎月1万円ちょっとで普通車に乗れていました。保険も基本的な金額は会社が払ってくれていました。また、親戚の車も割引を受けることが出来ました。
■終わる時間が遅い
基本的に18:30頃閉店するところが多いです。それから展示車の鍵を閉めたり、旗を片付けたりするので、基本19時退社でした。お客さんが仕事から帰ってきた後に商談をしたりすることもあるので、残業になります。保育園は週3日ほど旦那に迎えに行ってもらっていました。
■土日は基本仕事
お休みのお客様が多いので、商談のメインはやっぱり土日です。休めても月1回ほどです。休めば休むほどノルマ達成から遠くなります。
離婚するにあたり、保育園の迎えが難しいことと、子供は私しか親がいない状態で土日をさみしく過ごすことになるので、退職しました。個人事業主の車販売店は水・日曜日が休みというところもあるので、実家の力が借りれる場合はいいかもしれません。やりがいはあるし、商談・訪問・申請・洗車などやることがたくさんあるので、飽きずに毎日楽しく仕事をすることができます。
個人的には、ディーラーの本社事務がけっこうおすすめです。わたしがいた会社はボーナスはしっかりもらえて、土日祝休みでした。もちろん車や保険の割引もあったので、出費が少なくていいみたいです。
■急な用事・早退でも大丈夫
小さな工場だったので、みんなができることをやるというスタンスでした。だれかが休んでも、カバーしてくれます。社長との距離も近いので、休みの相談や要求もしやすいです。自分の仕事は調整できるので、計画的に休みを作ることもできました。
■事務をしたことがなくても雇ってくれやすい
基本的に人手不足なこともあり、社員ごとの距離も近いので丁寧に教育してくれました。事務をしたことがないと、それなりの会社だと採用してもらえません。しかし、小さなところだと、一般事務から総務・経理などさまざまなことをさせてくれます。
■いろんな職種を体験できる
人が少ない分、いろいろなことを手伝わなければなりません。大きな製品の搬入搬出・梱包・検査・やすりがけなどの現場に出ることもありました。また、営業経験を買われて、自社製品の販売・企業および製品のホームページ・ブログの作成などもしました。覚えることはたくさんありますが、現場の方たちに感謝されたり、様々なスキルをつけることができるので、やりがいもあるし、次へのステップとなります。
■労働環境が悪い・土曜出勤は月の半分
クーラーはありましたが、事務所はお金を生み出す(生産する)ところではないということでつけませんでした。現場にはスポットクーラーがありました。暖房は小さな灯油ストーブがひとつ。設備もボロボロです。他県へ何度も軽トラでひとり出張にも行きました。残業は毎日1時間以上、土曜出勤もしょっちゅうあり、保育園に預けていました。
■ボーナスがないこともある
ボーナスは業績によるので、小さなところはあったりなかったりします。もちろん金額も少ないです。ディーラーの時の5分の1程度だったので、最初はびっくりしました。
保育園の行事や当番、急な発熱などがあっても休みやすく、仕事も様々なスキルをつけることは出来ますが、環境と給与が見合ってなければ続けることはできません。私は夏の暑さで、常に頭痛がある状態になってしまったため退職しました。設備がボロボロでも、空調がしっかりしていれば続けていたと思います。
■仕事が少ない
忙しくなるのは請求書を出す日の前2日間だけです。それ以外はのんびりできるときにできることを少しずつやるだけです。
■完全月給制のため、時間に自由が利く
子供を病児保育に預けると1時間遅刻することになるのですが、時間単位で給料が減ることもありません。何時間も休む場合は半日有休をとるくらいです。
■給料が安定している
私がいる団体は会費を集めて運営するところなので、収入が安定しています。業績や成績でボーナスが変動することもなく、「給料の○か月分」と決まっています。そのため、一年間の収支予算が立てやすいです。
■残業無し・土日祝休み
毎日17時ぴったりに事務所を閉めて退社しています。休日出勤はありませんし、有休奨励日はかならず全員休みます。
■コミュニケーション能力が必須
基本的にひまなため、職員同士での私語の時間が長いです。また、会員の方が来たときもおしゃべりしなければなりません。
■やりがいがない
時間をつぶすのに苦労することが多々あります。手書きの文書をデータ化してみたり、自分用にマニュアルを作ったり掃除したりなどしています。
■基本給が安い
やることは簡単な事務のみだし、残業もないため、給料も安いです。年収はディーラーで働いていたころの3分の2ほどです。
家事や子供との時間は十分確保できます。しかしお給料が少ないため、時間を有効利用してやりくりする必要があります。他2つの仕事の時と違うのは、仕事内容がストレスゼロなこと。子供に対しても落ち着いて注意することができましたし、休日もお出かけする回数が増えました。
営業・事務・現場それぞれを経験して感じたのは、心が平穏なのが一番ということです。つまり、勤務時間よりも仕事内容を重視すべきということです。営業だと予定は変動するし、ノルマにも追い立てられます。毎月の販売が好調でも、ひとりひとりの顧客へ丁寧な対応が必要だったり、申請書類や納車のタイミングも大変重要だったりするため、気が張り詰めていました。現場も納期に沿って生産するため、間に合わなければ残業や休日出勤、トラブルがあれば先方と話をしなければなりません。
仕事に余裕がないと、子供と接するときにも余裕がありません。以前はお茶をこぼされたとき、「なんでこぼすの!?」と大きな声で怒ってしまいましたが、余裕がある今では「お茶を飲んだらコップを置いてからテレビを見ようね」と優しく注意するようになっています。これは意識して変えたことではなく、過去の自分を思い返してみて気づいたことです。お給料や勤務時間の問題はたしかに重要ですが、子供と毎日幸せに暮らすということが一番大切なのではないかと思います。
私としては、事務職が一番心穏やかで、仕事のペースを調節できるため、シングルマザーに向いているのではないかと思います。自分しか親がいないため、身体を酷使する職業は長く働けない可能性が出たときに困ります。子供が大きくなって、自分の身の回りのことができ、少し帰宅時間が遅くなっても大丈夫な年齢になれば、給与面を考えて、営業事務へとグレードアップするのもいいのではないでしょうか。また、余裕のある時間で副業をしてみるのもいいでしょう。せっかく離婚したので、後は幸せな暮らしができるように、現在の仕事を一度見直してはいかがですか?