未婚で子供を妊娠、結婚前に大病にかかりその際に子供の父親の精神的弱さやDVを受け、結婚せずにひとりで子供を育てる事を決意。子供を育てることができるように安定した仕事を探し、親のアドバイスもあり子供が1歳になって看護学校に入学。現在は看護師ママとして働いていて、子供が7歳のときに1歳年下の男性と知り合って結婚★
私は子供が大きくなるにつれて、「まとまったお金が必要になる時がくる」と怖くなりました。シングルマザーになることを決めた時に「子供の為に一生懸命頑張る」と誓ったのに、経済的に不安な気持ちを持っていました。いざ貯金を始めても、月末になると貯金できるだけのお金が残っていないのです。
シングルマザーになると、多くの家庭が以前よりも世帯年収が少なくなります。それでも子供をひとりで育てていくためには、お金が必要です。いざという時に困らない様に、気が付いた時から貯金を始めるといいでしょう。
収入が減った上で貯金をするには、お金のやりくりが必要です。家計簿をつけることや自分の家計の計画を立てることが、お金のやりくりで重要なポイントになってきます。
私が看護師になる前の年間収入は200万円前後。仕事に活かせる資格も持っていなかったので、収入源は時給900円のパートと副業だけでした。正社員や派遣も視野に仕事を探していたのですが、なかなかシングルマザーの家庭事情に優しい仕事は見つかりませんでした。
厚生労働省の調査結果によると、平成27年の母子家庭の年間収入は平均243万円でした。あくまでも平均の値なので、シングルマザーの収入には個人差があります。年々その収入は上がってきているものの、父子家庭の年間収入の1/2です。
すぐに収入を増やすことができない状況でも貯金はできます。お金の出所を把握して使途不明金をなくせば、それだけでも節約になります。私は家計簿を付けて、携帯代金が1万円をこえていることや食費に5万円も使っている月があることに気が付きました。まずは、お金の使いすぎに気が付くことが大切ですね。
私が注目したのは固定費。固定費は毎月クレジットカード決済になっていました。銀行口座から自動引き落としなので、家賃・水道ガス光熱費の内訳をあまり把握できていませんでした。調べてみると、家賃は駐車場代も含めて7万円台。そして、光熱費の内訳は水道6,000円、ガス1万円、電気6,000円が平均でした。そして携帯料金は1万円前後だったので、固定費だけでも10万円近く毎月出費していたのです。
固定費は、支出の内訳を大きく占める項目です。意識するだけでも、電気のつけっぱなしが減ったり、入浴時のシャワーの出しっぱなしを気を付けるきっかけになります。そして、契約の見直しをするだけで毎月の出費を抑えることができます。
私は電気のつけっぱなし・水の出しっぱなしを辞めて、カレーなどの煮込み料理はカセットコンロで調理するように変えました。携帯料金は格安SIMに乗り換えると、毎月平均2,000円程度に抑える事ができました。そして、思い切って家賃が5万円台の安いところへ引っ越したのです。すると、固定費が7万円前後になりました。以前よりも3万円近く節約でき、浮いた分は貯金へまわすことができました。
まずは、固定費の金額を把握することから始めるといいでしょう。そして、日々の生活の無駄を抑えることや契約プランや家賃の見直しをすることが節約への大きな近道になります。
次に出費を見直したのは、変動費です。変動費は毎月異なる金額の出費で、食費や日用品、被服費などがあてはまります。毎月必ずある出費ではないので、家計簿をつけると平均値や節約できるポイントに気付くことができます。
私はもともと予算は決めておらず、「節約しよう」と心がけていただけでした。いつも買っていたティッシュペーパーを安いものへ変えたり、食費はできるだけ安くすむように安いスーパーへ行ったりする工夫をしていました。なんとなく節約できているような気がしていましたが、具体的に節約できた金額がわからない状態でした。
もっといい方法がないかと思い、各項目に分けて予算を決める方法へ変えることに。すると節約した金額が明らかになったのです。目に見える方法に変えることで、目標をもつことができました。各項目ごとの具体的な節約方法をご紹介します。
節約する前は仕事の忙しさで自炊する余裕がなく、お惣菜を買うことが多くありました。出費が多い月では、5万円近くも食費に使っていたことも。
食費は手軽に節約できる項目です。買い物先を安いスーパーに変えたり、こまめにお店の広告を見るだけでも出費を抑えることができます。効果的なのは、肉類が安いスーパーでまとめ買いをすることです。1回の調理で使用する量に小分けし、冷凍しておくといいでしょう。料理によって肉の使う量を調節でき、節約することができます。
結婚して3人暮らしになっても、食費は3万円の予算内で抑えることができています。ストレスをためない様に、おやつや嗜好品も買っています。節約する時は、心身共に健康を保てるようにしましょう。
私は最初家計簿を見て、「日用品ってどうやって節約するんだ?」と思いました。トイレットペーパーもティッシュも、使う量を減らすことができないからです。
日用品を節約するためには、情報収集が大切です。お店によって値段が100円単位で異なることも。今は携帯でお店の広告を見ることができるので、隙間時間に確認しておくといいでしょう。安いときに買いだめしておくのもいいアイディアですね。
節約当初は余暇活動を控えていましたが、ストレスが溜まってしまいました。遊園地のTVCMを見て行きたがる子供に「うちはお金がないから行けません!」と怒鳴ってしまったこともありました。
子供との生活を楽しむためには、遊ぶことも大切。お金のかからない公園や公共施設でも子供は喜んでくれます。お弁当やお菓子を用意すると遠足気分を味わえますよ。
「子供に苦労をかけたくない!」と一生懸命働いていても、急に収入を上げるのは難しいですよね。私もパートをしていた時は、残業時間を増やしたり睡眠時間を削って副業をしていました。生活方法を工夫する前は、思うように貯金ができずストレスが溜まることもありました。
シングルマザーになり収入が少なくなってしまっても、生活の工夫をすれば毎月貯金することは可能です。無理なくできることから始めて将来のための貯金をしましょう!