未婚で二児の母になったシングルマザー。実家暮らしでフルタイム勤務をしています(現在は育休中)
私は現在、転職エージェントとして年間300人ほどの転職希望者にお会いしています。そのなかには、シングルマザーの方もいらっしゃいました。転職に際して、シングルマザーであることは必ずしも不利になりません。今どきひとり親だからといって門前払いする企業を見たことはありません。しかし、転職する側が自分で転職のハードルを上げてしまっている例を目にすることがあります。みなさんには、是非、転職エージェントを上手に活用して、満足のいく転職をしていただきたいと思っています。今回は、シングルマザーが仕事選びに失敗しないために、転職エージェントがおすすめな理由と付き合い方をご紹介します。
転職エージェントとは、人材紹介事業者のサービスの一つです。企業と転職希望者の橋渡しをします。”キャリアアドバイザー”や”キャリアコンサルタント”と名乗る人も増えていますが、実態はほぼ同じです。
転職希望者が転職支援サービスに登録したら、面談をして、希望にあった求人を紹介します。紹介した求人に応募することになったら、応募書類を提出しテストや面接を重ね、内定・入社に至るまでのサポートをします。サポートの内容は履歴書の添削や企業との日程調整、模擬面接など、転職活動を円滑に進めるための支援です。
全て無料で受けることができるので、転職を希望している人は利用しない手はないと言えるサービスです。
シングルマザーが仕事選びに失敗しないために、転職エージェントがおすすめな理由を3つご紹介します。
最初から転職の「軸」が定まっている人は多くありません。シングルマザーなら尚更、気になるポイントが多くなり、どのように考えたら良いか迷ってしまうことでしょう。
転職エージェントはまず最初に「面談」という形でキャリアカウンセリングを行ってくれます。数々の転職のパターンを見てきたキャリアのプロからアドバイスを受けることで、自身の思考を整理することができます。
また、希望しているような仕事が実際にあるのか、年収帯はどのくらいになりそうかなど、転職市場を熟知しているため相場感のある助言をしてくれるはずです。
忙しくて時間の無いシングルマザーにとって、企業との面接の日程調整等を代行してくれるのは助かりますよね。そして、事務的なやりとりだけでなく、面接のフィードバックをもらったり、年収などの条件交渉を行ったり、企業と直接やるには気が引けることを担ってくれるのが転職エージェントです。
転職エージェントの支援を受けることで内定確率がUPするだけでなく、入社後に「こんなはずじゃなかった」というアンマッチも起きにくくなるでしょう。
転職そのものはゴールではありません。新しい仕事で、あなたが存分に価値を発揮してこそ転職に成功したといえます。
転職エージェントとしても、紹介した人材の仕事が軌道に乗るまでが責務なので、入社後もフォローしてくれます。
また、キャリアアップを目指して再度転職を考えるときにも相談に乗ってもらうことができるでしょう。信頼できるエージェントに出会って長くお付き合いできると良いですよね。
転職エージェントが頼もしい味方になることはお分かりいただけたことと思います。次に、転職エージェントと付き合う際のポイントをお伝えします。
転職エージェントは毎日たくさんの求職者と会っています。全員にたっぷり時間をかけられる訳ではありません。早く転職を決めることができそうな人を優先して対応することになります。
このため、転職エージェントには率直に転職する意思や希望時期を伝えることが喜ばれます。
今はまだ転職を迷っている場合や中長期的に考えたいということであれば、正直に伝えてしまってOKです。定期的に最新の求人案件を送ってくれたり、相談にのってほしい時にまた連絡をすればすぐに話ができるようにしてくれます。
転職エージェントもあなたも”転職を成功させたい”という共通のゴールがあります。「これを言ったら印象悪くなるかな」と思わずに、シングルマザーであることや個人的な事情も共有しましょう。
また、転職エージェントは企業とあなたの間に入って様々な調整をしてくれていますので、なるべく連絡は早めに返しましょう。転職エージェントも人間なので、誠実な人・約束を守る人に力が入ります。
シングルマザーが仕事選びに失敗しないために転職エージェントがおすすめな理由と、お付き合いするポイントを解説しました。
新型コロナウイルスの影響で、経済全体では不況に向かうでしょうが、テレワーク、遠隔診療など、新しいビジネスチャンスも出てきました。これから伸びていく産業に挑戦するのも良いのではないでしょうか。
転職市場をよく知る転職エージェントの力を借りて、ぜひ転職を成功させてください。