離婚歴9年。フリーランスで働くシングルマザー。発達障害傾向がある、特性が強い中学生の子供と2人暮らし。自分も発達障害傾向が強い(未受診)。いろいろ悩みは多いが、楽しく暮らしている。
私には特性が強い中学生の子供がいます。見ていると発達障害の可能性もあるかな?と考えています。私は子供が幼児の頃から小学校の低学年くらいまで、とにかく子供の特性を短所だと思い込み、イライラしてばかり、怒鳴ってばかりいました。しかし、今はほとんど怒鳴らなくなりました。なぜ怒鳴ることを辞められたのか。私の体験談をお話します。
私の子供は特性が強いです。どのような特性が強いのか、私の子供の場合をご紹介します。
子供の特性の一部です。
・興味があるものには凄く集中力を発揮(下手したら1日中)、どんどん知識も増やす。その分興味がないものには全く見向きもしない。集中力が全然続かない
・とにかくこだわりが強い。頑固である。こだわりに合わないものは全く使わない(服なども着ない)
・精神年齢が少し低め。同級生とあまり遊ばず、年上か年下の人とよく話す
・興味の違いが勉強にも及んでいる
・とにかく忘れ物が多い
・片付けが苦手
・人見知りはしないが環境に慣れるのに時間がかかる(新しい環境が苦手)
など、上記だけではなく他の特性もあります。
このように、たくさん特性がある私の子供。しかも一つひとつの特性が強い。現在は笑顔で寄り添えるようになりましたが、最初から子供と向き合えていたわけではありません。
子供が幼児の頃から、小学校低学年くらいまでは、とにかく子供の短所ばかりが目について、いつもイライラしていました。イライラするだけでは終わらず、いつも怒鳴っていたのです。さらに、3歳の時には別居、4歳の時には離婚。それからずっと2人で暮らしていたため、私は精神的に頼るところがなく、どんどん酷くなっていったのでした。
自我が芽生える2歳ころから別居する3歳までは、元夫には1日中モラハラを受け怒鳴られ、私も怒鳴り返し・・と、とにかく家庭内はひどい状況でした。さらに元夫は普段全く子供に構おうとしないにも関わらず、子供の体調が悪くても自分の都合であちこち連れて歩いたりしていました。挙句の果てに私はモラハラのストレスにプラスして成長が遅い子供にイライラして怒鳴る。そんなことが続き、2歳くらいなのに凄い目で周りを睨むようになっていました。
後に別居した後、私の家族に『2歳なのになんて顔をしてるんだと驚いた』と言われたことが未だに忘れられません。また、別居するまでほとんど言葉が出てくることはありませんでした。
逃げるように別居した後、子供の口からはまるで溢れるように言葉が出てきました。それを見て、やっぱり子供も怖かったんだと申し訳なく感じました。しかし、最初はよかったのですが、常に二人暮らしでだんだんお互いに逃げ場がなくなってしまいました。
私はまたイライラするようになり、今考えるとちょっとしたことで(行動が遅い、少しのいたずらなど)でも怒鳴るようになっていたのです。子供は当時保育園に通っていたので、保育園でストレス発散をしていたらしく、迎えに行くと他の複数の子供から『○○君(子供の名前)に~~された!』と言われる始末。いつの間にか実家でも怒鳴るようになっていたので、何度もやめなさい!と言われました。でもどうしてもやめられませんでした。
すごく怒鳴りまくっていた私でしたが、子供が小学校低学年になったある日、あることに気づきました。それからというもの穏やかに暮らすことができています。今はもう、怒鳴ることはありません。
ずっと子供の短所(特性)ばかりを見てきた私でしたが、ある日子供ではなく、自分の特性がとても強いことを自覚したのです。むしろ私のほうが強いんじゃないか?と。そして、子供も特性があるのでは?という視点で見てみると、たくさんの特性が見えてきたのです。
私はまず、自分ができないこと、苦手なことを全て紙に書き出しました。そしてこんなに苦手なことがあるんだ!と自覚しました。ということは、特性が私に似ている子供も、苦手なことがたくさんあることを理解したのです。そこからは怒鳴ることが一気に減りました。行動が遅くても、いろいろうまくいかなくても、苦手なんだよね。私も苦手だよ。と思えるようになったからです。
何よりも私自身が特性がとても強いことを自覚したあとは、子供に怒ったりしなくなりました。家族にも、『2人も優しい顔になったね』と言われるようになり、学校の先生からも『友達とのトラブルが減りました』と言われるようになったのです。保育園の時はあんなに他の子供とトラブルを起こしていたのに。そして、いつの間にか2人暮らしの家に笑顔や笑い声が増えていました。
子供が中学生になった今、全くイライラしないといえば嘘になりますが、当時よりも些細なことでイライラすることは本当に減りました。なぜ当時、あんなにイライラしていたのか。私が考える3つの理由です。
私は子供の頃からミスが多く、苦手なことばかりで親や周りからとにかく怒られっぱなし、怒鳴られっぱなしでした。それが続くと、私は怒られたり怒鳴られることが異常に怖くなりました。とにかく親や周りの顔色を伺い、怒られないように行動するようになったのです。
実際、大人になった今でも『あなたにはいいところがない』『赤ちゃんのとき手がかかる人は大人になっても手がかかるから』とずっと言われ続けています。未だに覚えているのが、高校生くらいの時いつか自分の子供が生まれたら、小さい時はもちろん大きくなってもハグしてあげるんだ!と決めたことです。自分がハグしてもらった記憶がほぼなかったからです。大人になり、結婚する前は絶対繰り返さない!と決めていたのに、気づいたら繰り返してしまっていました。本当に愚かでした。
子供の気持ちは親がわかるのが当然。子供はかわいいものだ。私の周りにはそう考える人が多かったのです。そのため、子供にイライラするなんてとんでもない!話せば、言い聞かせればわかる。怒鳴るなんてダメ!ッと思っているのが伝わってきました。実際に何度も言われました。
2歳頃~子供によっては5歳くらいまでイヤイヤ期でもあり、なぜ嫌なのか、機嫌が悪いのかわからないことも多く、かつ特性があり頑固だったりなかなかうまくいかなかったりでイライラ倍増!というときでも、『怒鳴るのはやめなさい。言い聞かせればわかるんだから』と言われるばかり。自分の辛い気持ちは『親なんだから仕方ない』と周りにはわかってもらえませんでした。
現在は、周りの大人に自分の気持ちをわかってもらえなくても、匿名でのSNSなど、子育ての愚痴を言える場所がたくさんあります。何より嬉しいのは、ネットに書いた愚痴に同じようなママが答えてくれることです。つまりネット越しですが会話ができるということ。私の子供が小さかった頃、そういったものがほぼなかったのです。当時はワンオペ育児という言葉もなく、周りに本音を愚痴ることもできず、どんどん辛くなっていきました。
私の子供は特性が強く、子供が幼児の頃~小学校低学年まではイライラばかり、怒鳴ってばかりいましたが、自分の特性がとても強いこと、苦手なことが多いことを自覚し、子供も私と似ているから苦手なことがたくさんあるんだと理解することで、怒鳴ることが激減しました。
現在は、子供の特性の検査をしたり、特性について学校の先生に伝えたりして、子供に対して配慮してもらえるように動けるようになりました。小学校高学年の時に検査をしたので、改めて検査を受けたいと思っています。(先生によって変わることもある)
時間が経った今改めて考えると、とにかく子供に申し訳なかったと心から思います。当時のことを許してもらえるとは思っていないけど、一生かけて子供の自尊心や自己肯定感、自分が好きだという感情を含めて育てていきたいです。
現在、子育てで辛くなっていたり、苦しくなっている人もいらっしゃるでしょう。
大丈夫、あなたは1人ではありません。とにかくその辛い気持ちを子供以外の表に出してください。私のようにならないように、子供にはぶつけず、まずは周りの家族や大人達に話してみてください。もしわかってもらえないなら、SNSでもネットでもいい。それも難しければ、同じようなママの投稿に私もです、と返信するところから始めてみましょう。
うまくストレスを発散しながら、子供と笑顔で向き合えるようにしていきましょう。私もこれからも頑張っていきます。