未婚で子供を妊娠、結婚前に大病にかかりその際に子供の父親の精神的弱さやDVを受け、結婚せずにひとりで子供を育てる事を決意。子供を育てることができるように安定した仕事を探し、親のアドバイスもあり子供が1歳になって看護学校に入学。現在は看護師ママとして働いていて、子供が7歳のときに1歳年下の男性と知り合って結婚★
私はアパレルの仕事をしながら子育てをしていましたが、子供の将来を考えると毎日が不安でした。「私だけの収入で子供を育てていけるのか…」と悩んでいたときに、知人のシングルマザーが看護師になったと知りました。
厚生労働省は、母子家庭の母又は父子家庭の父の経済的な自立を支援するため、自治体と協力して就業支援に取り組んでいます。
看護師免許の取得は、高等技能訓練促進給付金事業等という就労を目的とする資格養成校に通うための訓練促進給付金を利用することができます。また、看護職員修学資金貸与という制度を設けている都道府県もあり、シングルマザーも看護師免許を取得できるようなバックアップがあります。
各地方自治体によって、制度の内容は異なります。その違いはあれど、シングルマザーを支援する制度を利用することで看護師免許を取得できます。
シングルマザーは収入源がひとりなので、「私が働かずに、看護学校に通うなんてできるの?」と疑問に思いますよね。学費は看護専門学校によって大きく異なります。そして助成金や給付金も各地方自治体によって多少異なってきます。
あなたの住む地域が、どういった母子支援をしているか知るためには母子家庭等就業・自立支援センターに問い合わせることが第一歩です。そこは、あらゆる母子支援の情報を総括しているため、生活の相談ができます。もちろん足を運ぶことが一番望ましいですが、電話で問い合わせることも可能です。
<母子家庭等就業・自立支援センター事業実施先一覧(厚生労働省)>https://www.mhlw.go.jp/content/000364650.pdf
たくさんある制度で、シングルマザーが看護師免許を取得する上で役立つものを紹介します。
看護師は資格養成学校に通い、資格を取得する必要のある特殊な職業です。授業は中期~長期にわたるため、家計を支えるシングルマザーにとってはハードルが高く感じられるかもしれません。
高等職業訓練促進給付金は、生計を維持しながら養成学校に通いたい方を助けるための制度です。一定の条件を満たすことで、看護師や准看護師、保育士、理学療法士などの資格を取得するための支援を受けることができます。
支給期間は、4年を上限とした養成学校に通う全期間です。市町村民税非課税世帯の場合は月10万円、課税世帯の場合は月7万500円が支給されます。
対象である教育訓練を受講・修了したのちに経費の60%が支払われる制度です。最低でも1万2千1円、上限は修学年数×20万円、最大80万円です。受給資格は、児童扶養手当をもらっている事と、今までの仕事や資格で得られたことから当該教育訓練が適職に就くために必要であると認められることです。
受講前には、都道府県からの講座指定を受ける必要があるので必ず住まいの市役所へ相談に行きましょう。
こちらの事業は、各都道府県が行っているもので看護職員を増やすことを目的とした事業です。この制度は「保健師・助産師・看護師・准看護師を養成する施設に在学し、資格取得後にその貸与を受けた都道府県内にある特定の病院や診療所などの施設で働くこと」を約束できる場合に利用できます。
勉強を続けるために必要である資金を貸してくれるという制度で、原則は返還が必要です。しかし、卒業後にある一定の条件を満たした場合は、返還しなくてもいいという制度です。
一定の条件というのは、決められた期間その貸与を受けた都道府県内の特定の病院や診療所などの施設で働くこと。ほとんどの都道府県は5年間という期間があり、貸与の月額は地域によって差が大きいです。
看護養成学校に通う前に、資金計画を立ててみましょう。助成金や給付金などを利用したうえで学費を支払うことができるのか、家計をムリなく維持することができるのかプランを立てます。
各都道府県にある看護学校で、あなたが通える範囲にある養成学校を調べましょう。学費以外には、初期年度に入学金が必要になります。そしてそれとは別に授業料や実習、教科書、制服などの費用がかかります。特に初年度は、どこの看護養成学校も多額の費用がかかります。そして、市立や私立であるかによってもその金額は雲泥の差です。
生活費を踏まえ、助成金と給付金そしておおよその学費について調べてみましょう。
シングルマザーが看護師になることは大変です。入学してから勉強や実習での記録物が多く、もちろん子供の世話もママのお仕事になるので、精神的に辛い思いをすることも。
そういったとき、あなたを支えてくれ応援してくれる協力者を見つけましょう。自分の親でも、親しい友人でもかまいません。精神的にあなたを支えてくれる人がいることで頑張れたり、適度に息抜きができたりします。子供を糧に頑張ることはできますが、時には本音で話せる相手と思いっきり話すことも大切です。
看護養成学校に入学すると、社会人もたくさんいます。特にシングルマザーの人が多く、話や気の合う仲間もできます。目指すところが一緒の仲間がいるというのは、とても心強いものです。
シングルマザーになってから学校に通うというのは、とても前向きに将来をとらえている行動です。私もシングルマザーになってから、看護専門学校に入学しましたがクラスの半分が社会人で6人のシングルマザーがいました。
同じ思いを持った人と一緒に勉強するので、辛くも楽しく看護師の勉強や実習をすることができました。シングルマザーが看護師免許を取得することは可能です。子供との安定した生活のために、看護師になることを目指してみてはいかがでしょうか。