未婚で2人の子を出産し、現在はフリーライターとして働きながら、4歳と2歳の子を育てる。心にゆとりをもって、子供と向き合いたいと思いながらも、理想とはほど遠い現実。それでも、子供たちの笑顔を一つでも多く見るための努力をする日々!
私がシングルマザーでありながら、フリーランスとして仕事をしていく決断をした理由はただ一つ。自分で自分の生活をコントロールしたかったからです。
子供が小さいときは熱をだしたり、病院に通うことが多いと仕事を休まなければいけなくなります。有給を使い切ってしまったり、休みが多くなって同僚と良好な関係が続かなくなることも考えられます。それは、経済的にも精神的にも自分自身へのストレスになり、子供たちにもいい影響はないと思いました。他にも近くに家族や親戚がいないのでいざというとき、誰かに頼るということができません。そうなると、自分でどうにかやりくりしないといけないので、生活自体を自分でコントロールする方法を考えた結果、フリーランスに行きつきました。
そこで今回はシングルマザーでもフリーランスになりたいと思っている人や家庭状況でもっと自分の生活をコントロールしたいと思っている人、仕事に迷っている人にフリーランスが選択肢の一つとして考えられるようにフリーランスのメリット・デメリットをご紹介したいと思います。
シングルマザーでもフリーランスとして働くメリットは多くあります。デメリットばかり思い浮かぶかもしれませんが、メリットをみたらきっとあなたも納得するはずです。
フリーランスは、サラリーマンのように毎日決まった時間に決まった場所に行く必要がありません。そのため、仕事をする時間も自分で決めることができますし、休日の設定も自分ですることができます。自分で労働時間をコントロールすることができれば、効率よく時間を使うことができますし、保育園や学童保育の利用の仕方も工夫して、ライフスタイルにあったものにすることができます。また、休日を自分で決めることができるので、仕事の都合に合わせて、週休3日にすることもできます。
シングルマザーだから、どうしても子供と接する時間が短くなっている・・・どこか一緒に出かけたいけど、仕事で疲れてそれどころじゃない・・・という点も解消され、全てではなくても仕事の状況を自分でコントロールできるようになるだけで、ゆとりのある生活を送ることができます。カレンダー通りの休みだと、どこに行っても混雑や渋滞、交通機関の満席などに悩まされたり、疲弊するときもありますが、自分で休みを決めることができれば、そのような悩みとも無縁になります。
有給などを利用して休みを取れる場合なら問題ないのですが、有給を使い切ってしまったり、長期にわたって病気が続き休まないといけないときも発生します。そんなとき、フリーランスなら子供が保育園や幼稚園、学校を休んでいるときでも、家にいながら仕事ができるので、収入が大きく変わることはありません。入院を余儀なくされるようなときでも、PCで完結できる仕事であれば、場所を選ばず作業ができるので、収入に不安が生じることもありません。
時間を自分でコントロールできるので、昼間は子供の看病をして、夜に仕事をしたり、朝早く起きて朝活として仕事をすることも可能です。ライフスタイルに合わせて仕事ができれば、朝早く受診しにいくことができたり、生活リズムも整えられ、時間に余裕もうまれるので、いざというときもすぐに対応できます。
これは大したことじゃないんじゃない?と思われる人もいるかもしれませんが、意外に職場や同僚との関係に悩む人は多く、それがストレスになることもあります。休みが多かったり、時短勤務をしていると同僚との関係にひずみが生じる場合もあります。
私のママ友にも職場で「いてもいなくても一緒」という心無い言葉をかけられて、悩んでいる人がいました。仕事をサボっていたり、手を抜いているわけではなくても、周りと勤務状況が違うだけで心無い言葉を言われてしまう時もあります。最近は子育て支援やひとり親家庭への支援、理解なども増えてきていますが、どこの会社も理解を示してくれるわけではありません。会社が理解を示すように働きかけていても、個人、個人、全員が理解してくれる職場は少ないです。
その点、フリーランスは仕事をする相手や場所など自分で選択することができますし、取引相手に反りの合わない人がいたとしても毎日顔を付き合わせるわけではないので、割り切ることができます。職場でのストレスを家庭に持ち込んでしまうと、子供にそのストレスをぶつけてしまったり、ゆとりをもって子供と接することができなくなったり、子供との関係に悪影響がでてしまう場合もあります。フリーランスは子供とゆとりを持って接することができる、選択肢の一つです。
メリットがある半面、もちろんデメリットも存在します。しかし、デメリットもやり方次第ではカバーできることもあります。不安なことがあれば、前もってリスクヘッジすることが大切です。
これは言わずもがなですが、誰かに雇用されているわけではないので、有給はありません。メリットにも書いたように、子供が病気でも仕事をすることはできるので、その点は問題ありませんが、母親自身が病気になってしまったときは、収入へのリスクが生じます。この点は、普段からリスクヘッジをしておく必要があります。時間や体力に余裕のあるときは、少し仕事を進めておくといいでしょう。気が向くとき2つ3つ先の仕事をしておくとリスクヘッジになります。小さい積み重ねがいざというときの助けになります。
私は以前、フリーランスになったばかりの時、体調を崩して無理やり仕事をしたときがありました。しかし、これは絶対におすすめしません。なにより仕事が思うようにはかどらず、ストレスが溜まるだけでした。そして、無理をしているので、体調がよくなるのにも時間がかかってしまいました。これを経験してから、体調が悪い時は事前に各方面に連絡をしておくようにしています。数日連絡が取れないことを伝えておけば、契約が終了になってしまうこともありませんし、約束があれば再度調整してもらうことも可能です。体調が悪いときはしっかり休む。そのためには、普段から計画的に仕事をすることが大切になってきます。
会社員として働いている場合は、会社で年末調整を行い、それに係る業務全てやってもらうことができたので、楽だったと思います。しかし、フリーランスになると自分で確定申告が必要です。シングルマザーの場合、一人で全てをこなさなければいけないので、単純にやることは増えてしまい、負担になることは否めません。そんなに大変なことではないんじゃない?と思うかもしれませんが、これが意外に大変です・・・。
確定申告をするために1年間の領収書の管理をしなければいけませんし、申告するのも時間がかかります。今は確定申告のための、フリーソフトがあるので以前より簡単にはなっています。ソフトをフル活用すれば、少しは負担を軽減できます。普段から家計簿をつけたり、家計を管理している人にはめんどうなことではないかもしれません。どちらにしろやることは増えるので、1年間の領収書等の管理を行い、活用できるものは使って確定申告を行いましょう。
シングルマザーに限らず、フリーランスという働き方は安定志向の人には向きません。世界情勢や社会状況によって、仕事の波がでるときもありますし、会社員のような保証はほぼないといっても過言ではないからです。
しかし、少しでも安定させる方法はあります。フリーランスでも、年間契約で仕事をしたり、長期に渡り同じ仕事をすることができれば、単発や短期的な仕事しか持っていないフリーランスよりは安定しているといえます。ただ、先ほども紹介したように、企業の安定、保証には劣るので、安定が一番大切という人には向きません。
フリーランスと一口に言っても、様々な職種があります。どんな職種があるのか詳しく知りたい方のためにも、おすすめの職種をいくつかご紹介します。スキルや興味、ライフスタイルによって選択すれば問題ありません。それがフリーランスのいいところです。
みなんさがネット上でみるコラムやブログ、スマートフォンに流れてくるニュースなどを書いているのがWebライターです。私もWebライターの一人ですが、主に仕事はネット上で見つけています。クラウドソーシングサイトを利用したり、SNSを利用したりしています。私はやっていませんが、ブログを運営していたりすると、その記事を読んだクライアントから声がかかることもあります。それが仕事に繋がっていくことも少なくありません。
また、クラウドソーシングサイトには案件が多数あるので、自分のスキルにあった、興味のあるものなどを選択していくとよいでしょう。仕事の内容としては記事を書くことですが、クライアントによって要望が違うので、その点も確認したうえで契約することが大切です。特別な資格などはなくてもできる仕事ですが、最低限SEOの知識があると重宝されます。
Webデザイナーとは、Webサイトのデザインをする仕事です。クラインは企業や個人などさまざまで、ネット上で見つける場合もありますし、紹介や直接企業に営業をする人もいます。Webデザイナーは特に、実績が大切な仕事になってきます。サイトのデザインを完成させるとそれが一つの作品となるので、目に見える形で実績を積んでいくことが可能です。
また、Webデザイナーになるための通信講座があったり、子連れで受講できるところがあったり、シングルマザーや在宅ワークを希望する子育てママにはおすすめの職種となっています。デザインに興味がある人やインターネットサイトを普段から見ることが好きな人にはおすすめの職種です。
PC一つあればどこでも仕事ができる職種です。もともと会社員のときに、知識を身に着けていたりすれば、比較的ハードルが低い状態でフリーランスに転身することができます。突然ポッとできるような職種ではないため、知識と技術、実績が必要です。
上記で紹介した他の職種に比べると、クライアント先に出向く回数は多い仕事かもしれません。その点、他の職種よりも収入は安定するので、安心要素ではあります。また、クライアントとしっかり信頼関係を築くことができれば、完全在宅にすることも可能です。その点は、いかにコミュニケーションをとって、努力するかが重要です。
フリーランスという働き方にはメリット、デメリットどちらもあります。しかし、シングルマザーだからこそ、休日や労働時間、働き方などをコントロールすることができるフリーランスは魅力的な働き方だともいえます。Webデザイナーやエンジニアなどは、勉強する必要がありますが、ママ向けの講習、セミナーを開催しているところもあります。有効活用すれば、不安定なフリーランスではなく。ある程度、収入や予定の目途を立てて仕事をすることができるフリーランスになることができます。フリーランスという働き方を選択肢の一つにしてみてはいかがでしょうか?
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