離婚歴3年のやんちゃで優しい?息子2人の母です。「全力疾走!時々おさぼり」が座右の銘。
離婚後、国家資格を取得し本業とWebライターで生計を立てています。
我が家の次男は2020年4月に私立高校に入学しました。
次男は中学3年生の春、私立高校への進学を希望していましたが、私立高校は公立高校と比べ授業業が高く設備管理費も必要なため、私の収入では次男が希望する私立高校へ進学させることは難しい状態でした。
しかし、2020年4月から「私立高校授業料実質無料化」がスタートすると知り、シングルマザーでも、そして私でも子供の希望を叶えるために私立高校に進学させてあげられるんだ!と目の前がぱっと明るくなったことを思い出します!
シングルマザーでも私立高校への進学を諦めさせない!
とってもありがたい「私立高校授業料実質無料化」についてご紹介します!
2010年4月から公立・私立問わず高校の授業料は、「高等学校等就学支援金制度」によって授業料の一部が支給されていました。
この制度は所得制限があるのですが、公立高校の場合、授業料は実質無料です。
しかし私立高校の場合は、公立高校と比べ授業料が高いため、一部支給されたとしても保護者の負担は大きく、家庭の経済的な理由で私立高校への進学を断念しなければいけない子供もいました。
世帯の所得によって教育の機会が不均衡であることに問題があるとし、2020年4月から教育の機会均等を目的として、高等学校等就学支援金の制度改正が行われた結果、「私立高校授業料実質無料化」がスタートしました!
この制度には所得制限があります。
公立高校、私立高校問わず、世帯収入が910万円以上であれば授業料の支援はありません。
公立高校の場合は、910万円未満であれば支援を受けることができます。
私立高校の場合は、これまでは世帯収入によって4段階に分けられており、それぞれ支給額が異なっていました。
制度が改正された2020年4月からは2段階に分けられており、世帯収入が590万円以下であれば授業料が実質無料となりました。
私立高校の場合、支給額は年間39万6,000円が上限となっています。
つまり世帯収入が590万円未満であれば、39万6,000円支給されることになります。
公立高校の場合は、世帯収入が910万円未満であれば年額11万8,800円支給されます。
支給とお伝えしていますが、実際は支給額が振り込まれるのではなく、支給額が学校の授業料から相殺されるため、あらかじめ支給額を引いた金額が口座から引き落とされることになります。
この制度改正によって、進学先に大きな影響があるの?と疑問に思う方もいらっしゃるかもしれません。
制度改正があったから、次男は私立高校への進学を決めました。
長男が高校受験の時期を迎えたとき、まだ私立高校無償化という制度はなく、経済的な理由で長男は公立高校へと進みました。
実は私立高校へ進学したいと長男は思っていたようなのですが、家庭の経済状況を考え「オレ、公立に行くから」と私に言ってくれたことが未だに忘れられません。
そのとき、本当に申し訳ない気持ちでいっぱいになったことを思い出します。
そして次男の高校入学と同時にスタートした私立高校授業料実質無料化。
次男は中学校3年生のときに学校で「私立高校の授業料が安くなる」と耳にし、私に「私立への進学も考えていい?」と聞きにきました。
私は長男に制度のことを含め、次男の進学について話をしました。正直なところ、長男は快く思わないかも知れないと考えていましたが、その考えは杞憂に終わり長男は快諾してくれました。そして次男へ私立高校の進学を勧めることにしました。
制度改正によって進学先の選択肢が増えることは、本人や家族にも大きな影響を与えることを実感したと同時に、長男と次男の成長を感じることができました。
とてもありがたい制度ですが、気を付けたい点があります!
収入が590万円以内であっても、手続きを行ってから、支給決定までには数ヶ月かかります。手続きは高校入学後に行うため、4月・5月は授業料を全額を支払う必要があるんです。
手続きが完了した後、支払った分の差額は払い戻されますが、一旦支払う必要があるためまとまったお金を準備しておかなければいけません。
また高校は授業以外にも、修学旅行の積立金や学習指導料、生徒会費、模試代の引き落としが毎月あります。
それ以外にも教科書代や部活の準備費用、部費なども必要です。
くわえて私立高校は施設費なども別途必要なことが多いため、授業業以外の費用がかかります。
次男の高校では4月・5月の授業料と雑費だけで約12万の支払いが発生しました。
これには修学旅行代や部費などは含まれていません。
入学前には制服・体操服代、教科書代の他、施設管理費、入学金などの約25万円を支払っています。
公立高校に入学した場合でも、約15万円は必要です。
今回ご紹介した「「私立高校授業料実質無料化」は、ひとり親に特化した制度ではありません。
「ひとり親だから…」と感じる必要もありません。
さまざまな事情で所得が少ない世帯は数多く存在します。
一生懸命働いても所得が増えないということもたくさんあります。
そうした世帯が多いからこそ、国が制度を改正したのだと思います。
制度を上手く活用しながら、少しずつ収入を上げていけるように「できることからコツコツ」と取組んでいきたいです。
子供が高校生になると、お小遣いも必要になります。
育ち盛りなので食べる量も増え、食費もこれまで以上にかかります。
大学に進学する場合にはさらにお金が必要です。
お金のことを考えると溜息をつきたくなることもありますが、上手に情報をキャッチしながら、子供の未来のために一緒にがんばりましょう!
まだお子さんが小さいシングルマザーのみなさん!
まだまだ時間はたくさんあります。
少しずつお金を貯めながら、支援を上手に活用していきましょう!
私と息子たちの経験が、少しでもみなさんのお役に立てれば幸いです。
エスママwithを運営している株式会社エスママでは、今後さらなるシングルマザーの活躍を促進していきたいと考えております。これからのサービス向上と方針検討のため、アンケートにご協力頂けますと幸いです。
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