離婚歴5年。フリーランス。財産分与0円、養育費0円の円満?離婚。
旦那とは離婚後会ってなくて、実家や兄弟もいない核家族ですが、能天気に笑っている親子。
最近の悩みは長男の反抗期がない事。座右の銘は『死ぬこと以外はかすり傷』
私は結婚10年目で離婚をしましたが、離婚を思い立って即決だったので、揉める事もなく離婚しました。
旦那に慰謝料を請求する事も出来る状況でしたが、養育費を含めて一切のお金を受け取らずに新生活をスタートさせました。
元々、お互いに両親がいなかったため、実家に帰るという選択もなく、当時小学3年生の長男と保育所の年長クラスの長女を連れて、無職の私の新生活がスタートしました。
夫婦仲は周囲から見てもよくて、結婚生活10年間で喧嘩をすることはありませんでした。
若い頃から私に結婚願望がなかった事と8歳上の旦那は結婚当時すでにバツ3だったという事もあって、結婚生活に夢を描いていたというよりは、パートナーとして一緒にいたかったという関係が喧嘩にならない大きな理由だったと思います。また、お酒・女性関係・借金・ギャンブルなどのよくある夫婦問題についてフルコースで当てはまる旦那でしたが、それぞれが少しずつだったので、毎日夕飯を一緒に食べて、子供たちの前で良きパパであればよしとしていました。それよりは4回目の結婚生活になる旦那が楽しい余生を送れればよいかなと私自身が思っていたという点も大きいでしょう。
離婚を決めたのは本当に突然でした。家族4人で引っ越すための家の内覧を子供たちとしていた時に、ふと私と子供たちの3人で暮らすという選択肢が自分の中に出てきたのです。旦那とはそれぞれ別の道を歩もうと決め、その場で子供たちに話して3人で暮らすためのマンションを契約してきました。
夫婦の中で何か大きな変化があった訳ではありませんが、今思えば日頃の小さな喧嘩の種を自分で消化して笑っていた10年間、無理をしていたのかも知れません。
旦那はいつかこんな日が来る事はある程度仕方ないと思ってたかも知れませんが、子供たちにとっては衝撃だったと思います。
何事にも能天気な私で、『何とかなる!』と突き進むタイプなのですが、やはりピンチの連続でした。
まずはお金です。無職で分与するような財産もなく離婚して実家もなくて新生活をどう乗り越えるかが最初のピンチでした。
それから、やっぱり子供たちの気持ちです。夫婦仲も親子仲もよかっただけに、小さな子供たちに『パパと暮らせない現実』を受け入れてもらう事、淋しい気持ちを取り払う事は最大のピンチです。
いろいろな不安はありますが、そもそも不安な状況って誰のせい?という事に気付くと楽になりましたので、是非皆さんにも知っていただきたいです。
借金というと、さらに不安になりそうなワードですが公的融資もローンも分割払いも借金です。
私の場合は、離婚に時間をかけたくなかったので、保証人の要らないUR住宅を新居に選びました。
敷金・礼金も不要ですし、通帳残高などで家賃の支払い可能な事を証明するか1年分の家賃を前払いすると保証人が不要でしたので、知人に70万借りて前払いして、必要最低限の電化製品などはカードで購入したので約100万円の借金です。
100万円の借金が突然ふってきたら不安も大きくなりますが、これで1年間は家賃を払わずに生活が出来るので、最悪収入がなくても、公的援助で子供たちを食べさせていけるという安心が手に入りました。
実家に頼れなくても、公的援助を上手に活用して借金を抱えてはいけないという考え方を少し緩めてみてはいかがでしょうか。
安心材料があるというのは、就活をするにしても大きなポイントになります。
ちなみに私は、派遣会社の面接で『自分自身だけでなく、子供たちの健康管理にも気を配っていて、学校は無遅刻無欠勤です』っていうのをPRに盛り込んでいました。
長男は小学校3年生だったので、転校の手続きには手間がかかる事はありませんでしたが、長女は保育所の年長クラス3学期を控えた年末に引っ越しをしました。
小学校に上がる前に、少しでも友達を作れたらいいなという思いから引っ越し先の保育所に通わせる事しか考えておらず、ネットで調べたら、ラスト1学期だけなので少々の定員は年長だし受け入れてもらえるとあったので、軽く考えていたのですが、近隣の保育所全て受け入れ不可でした。
離婚前の保育所は、電車を乗り継いで1時間かかります。
まずとった行動は、長女の希望を聞く事でした。
長女は、友達と一緒に卒園式に出たいというのが何よりの希望で、保育所の先生も転所しても卒園式は来てくれていいですよと言ってくださってました。
通所だけを考えると1時間かかるけれど、私の通勤の途中に保育所に寄るというタスクで考えれば時間も大きなロスではない事に気付き、最後まで引っ越し前の保育所に通わせる事にしました。
小学校入学という区切りのいい時に新しい環境に入る事で無駄に目立たない事もメリットですし、何より子供が楽しく過ごしてくれるという事は大きなメリットです。
卒園式の時に、『忙しいのに毎朝、電車で登園してくれてありがとう』と言ってもらえました。
結論からいうと、パパがいない淋しさと実家のおじいちゃん、おばあちゃんと一緒に過ごせる楽しさは全く別物です。
よくシングル-マザーになる時に、今日からパパの役割も果たさなくちゃって頑張りすぎてしまう人が多いように思いますが、私は逆でした。
淋しくても3人暮らしで良かったと思わせたら勝ちだと思って乗り切りました。
旦那は人ごみ・船・飛行機が苦手だったので、めちゃくちゃいい場所で花火を見たり、船で港めぐりをしたり、『パパとは出来なかった事』をさせたり。ひたすら公園で遊ぶ日を作ったりして、自分と子供たちの時間を濃密にして実家は頼るところではなく、子供たちを楽しませるところとして、キープしておいてあげると良いと思います。
実家がない我が家で、子供たちのイメージを聞くと『実家=夏休みの思い出』『実家=お年玉』だそうです。
子供たちは、日常生活では『おばあちゃんがいたらなぁ~』とは思ってないみたいです。
私の場合、仕事でも子育てでもプライベートでも壁にぶつかった時に闇雲に乗り越えるよりは、そもそも現状にいたった経緯を振り返って発想の転換をする事が多いです。
例えば、生活が苦しい時に確かに実家があれば便利かも知れませんが、そもそも苦しいのは実家がないからではなくて、今日までの自分自身の選択と行動の結果なので、そこは自分で乗り越えた方が気持ちいいと思っています。
子供たちが風邪をひいても、頼る実家がないので日頃から手洗いとうがいを徹底させています。子供たちにも『仕事休めないからウイルス持ち込まないでねー』と伝えています。
子供たちが小さかった頃は、入退院を繰り返すほど身体が弱かったですが、小学校にあがってからは無遅刻無欠席で頑張っています。
今、目の前にあるピンチって本当に実家に頼れないから?シングルマザーだから?そもそもの部分を考えると、案外みんなが通る道だったりします。
実家のないフリーランスでシングルマザーという肩書は、苦労してそうに聞こえますが、子供たちは毎日笑ってますし、目の前の子供たちを楽しませる事さえ考えていたらよいので、すごく楽です。
カレーが2日続いたって、小麦粉とキャベツを混ぜただけのお好み焼きがおかずに出たって、子供たちのテンションが上がってるなら結果オーライ。
実家に頼れない不安な時間ではなくて、実家を気にしなくていい自由時間として、シングルマザーの特権を楽しみながら、親子の幸せのために頑張るべき事を見つけるのが不安解消の近道だと思います。