medel me(メデルミー)というキッズ服のブランドを立ち上げ、医療的ケアが必要なお子様向けのロンパースの製造販売をしています。
私には現在4歳の息子がいます。息子は先天性の難治てんかんがあり、生後2ヵ月で頭の大手術を余儀なくされました。その後遺症で右半身まひがあるのですが、一日に何回も発生する着替えが本当に大変で…。筋緊張がある腕を服の袖に通したり、寝たきり状態の息子の体を持ち上げたり。点滴をしているときは毎回看護師さんに手伝ってもらわなければいけず、とても気を遣います。
「もっとラクに着替えができたらいいのに…」そんな想いからロンパースを作りました。 ノースリーブ、半袖、長袖の3タイプを取り揃えており、いずれも市販では手に入りにくいサイズ(110~150cm)を用意しています。見た目は子どもっぽすぎず、地味過ぎないデザインにしています。機能性が高いのはもちろんですが、着るだけで気持ちが明るくなるようなデザインにこだわりました。
そうですね、全部が全部大変なのですが、とにかく必死だったので大変というのに気づかなかったというのが正しいかもしれません。
でも結婚生活を送っているときは、何か新しいことに挑戦しようという気持ちすら湧かなかったので…。今は自分が好きなことをできているので、そう考えると楽しい毎日を送っていますよ。
もちろん上手くいかないこともたくさんあるのですが、ひとつひとつ向き合っていけば何とかなるという感覚がありますし、どう転んでも大丈夫というのを息子から学ばせてもらっていますね。
あとは、誰かに頼れるようになったというのが大きいかもしれません。前までは、「自分でやって当たり前」だと思っていて、その責任感が自らを苦しめていたのだと思います。誰かに助けを求められるようになったとき、自分ひとりで抱えなくなったとき、スッと心が軽くなりましたね。
それに助けを求めたら、意外とみなさん手を差し伸べてくれるんですよね。今の私やmedel meがあるのは、いろんな方の助けがあってこそなので本当に感謝しています。
medel meに関しては、今販売しているロンパース以外にもいろんな商品を作りたいと思っています。頭から足元まで、medel meの商品でトータルコーディネートできるような商品展開をするのが夢です。
生き方という意味では、これからも自分が好きなことを全力でやっていきたいです。
我が子が大事なのは当たり前なのですが、それよりも自分を大事にしていきたいと思っています。いろんなことを我慢して、子供のためにがんばるのもいいのですが、それだとどんどん心が枯れていってしまうと思うんです。我慢のしすぎは不健全です。
自分を大切にすることができれば、自然と心が満たされていき、子供に対する本当の愛情が芽生えていきます。だから、何よりもまずは自分を大切にするべきだと思うのです。
ただし、何でも好き勝手にやっていいというわけではなくて、「自分の人生は自分で責任をもつ」というのを忘れずにいたいです。
障がいを持ったこどもとママに寄り添う、ストレスフリーなキッズ服
・前開きロンパース(ノースリーブ)
・肩・前開きロンパース(半袖)
・コットンスムース肩・前開きロンパース(長袖)
・消臭コットン肩・前開きロンパース(長袖)
原村綾
https://charmingcaremall.com/medel-me-/(チャーミングケアモール)