離婚歴3年のやんちゃで優しい?息子2人の母です。「全力疾走!時々おさぼり」が座右の銘
みなさん、当然のことを今から言いますね。離婚をすると元旦那さんの収入が手元に入ってこないので、世帯収入が減ります。そんなこと分かっているよと言われそうですが、この当たり前を意識できているか、できていないかが貧困と言われる状況から抜け出すためには重要なことです。まずは貧困になぜなってしまうのかを一緒に考えていきましょう。
離婚をして元旦那さんの収入を生活費として使うことができないことが大きな理由のひとつです。しかし、それだけが貧困の理由ではありません。もちろん、貧困とは無縁なシングルマザーの方もいらっしゃいますが、日本のシングルマザーの多くは貧困、もしくは低所得者です。その理由は複数あります。
離婚をすると元旦那さんとは赤の他人になります。しかし、子供は違います。両親が離婚をしても子供にとって親であることには変わりありません。しかし、残念なことに一部の父親は離婚と同時に、または時が経つにつれて「父親としての責任」を放棄してしまうことがあります。そのため、子供の生活費、教育費となる「養育費」を支払わないということが多く、子供にかかるお金は全て母親が賄わなければいけません。養育費は子供の権利です。母親に支払うのではなく、子供に渡すという感覚が定着していないことや、養育費の未払いが暗黙の了解のようになってしまっている社会にも問題があります。
シングルマザーになると、仕事、家事、育児全てを基本的には1人で行うことになります。小さな子供がいる場合は、子供に寂しい思いをさせたくないという思いから、フルタイムで働くことをためらうこともあると思います。また、生活のためとフルタイムで働きたいという意志があるにも関わらず、小さな子供がいると休むことが多くなるのではないかと、雇い主に思われてしまいなかなかフルタイムの仕事に就くことができないこともあります。生活をするために働きたい、でも働けないというジレンマに襲われることが多く、そのため収入が低くなる傾向があります。
また、正社員やフルタイムで働く機会を得ても、男性ほど女性が収入をあげることはそう簡単なことではありません。日本という社会がまだまだ働く女性、自立したい女性にとっては働きにくい環境であるという厳しい現実があります。
よく「子供が小さいうちにお金を貯めておきなさい」と言われますよね。子供が小さい頃、保育料などもかかりお金なんて貯める余裕がないと思っていましたが、子供が大きくなってから離婚を経験した私は「小さいうちに貯めるべきだった」と痛感しています。
中学校、高校、大学などの高額な教育費は経済的な負担となります。公立、私立で学費も異なり、大学に関しては学費が低く設定されている国公立は、一部の受験生しか入学することができません。学力がなければ国公立の入学は難しいのが現状です。また、私立校に進学すると何百万という金額が必要となります。習い事や塾などに通う場合ももちろんお金が必要です。子供を育てるということは、何にも変えることができない喜びです。しかし、子育てには愛情と同時にお金が必要で、目をそむけることができない現実です。
シングルマザーは貧困、低所得者世帯になることが多いですが、一生貧困から抜け出せないというわけではありません。貧困に陥りやすい理由だけに意識を向けるのではなく、その現状も受け止めながら、少しでも貧困から抜け出すために動き出さなければいけません。現状に悲観し諦めるのではなく、まずは前を向いて動き出すことが貧困を抜け出すとても大切な第一歩となります。
貧困から抜け出す方法はいくつかあります。一気に今日、明日抜け出せるわけではありません。しかし、楽しく笑顔あふれる子供との生活を送るために「母は強し」、できることから取り組んでいきましょう。
これはシングルマザーの貧困だけに当てはまることではありません。金銭的に少しでも余裕のある生活をしようと考えた時、必要となる概念のひとつです。私には想像もつかない世の中のお金持ちと言われる方々は、仕事を時給換算し、効率よく収入をあげることを実践しています。金額の桁は違うにしても、この考え方を基本として仕事を見つけていくことが重要です。
簡単な誰でもできる仕事であれば時給は低いかもしれません。しかし、スキルを持った専門職であれば時給は高いというのが一般的です。低賃金であるから多くの時間を仕事に費やすということを繰り返していては、なかなか貧困から抜け出すことはできません。子供と一緒に過ごす時間が削られてしまい、お金だけに囚われることになります。
先ほどお伝えした通り、専門職の方、もしくは自分にしかできないことを持っているということは、とても大きな武器となります。その武器をえるための方法をご紹介します。
➀高等職業訓練促進給付金制度を利用し、国家資格を取得する
②得意なことを仕事にするため、スキルを向上させる
つまり、自分の価値を高めることで収入をアップさせることにつなげます。私は、現在国家資格を取得するために大学の通信学部で勉強をしながら、仕事、家事をこなしています。私は基本的に、それほど真面目なタイプではありません。しかし、子供のため、自分のためと思い、つらいこともありますがこの生活を楽しみながら続けています。
これまでは仕事について、給与という収入面でお話をしてきました。それ以外にもとても大切なことがあります。それは「情報収集」です。学費については中学生から受けることができる給付型奨学金制度、廃棄になる予定の食料品を無料で提供してもらうことができるフードバンクへの登録、無料もしくは安価で食事を提供してくれる「こども食堂」、中古ランドセル、制服のリサイクル店、シングルマザーへの職業斡旋など多くの支援が存在しています。こうした情報は待っていても得ることはできません。自分から必要な情報を得るために、動くことが必要です。この情報集めも貧困から抜け出す一つの方法です。
児童扶養手当など申請し受けることができる支援を有効に活用することはとても大切です。しかし、支援は児童扶養手当だけではありません。お住いの各市町村には、ひとり親を支援してくれる独自の制度があります。自分や子供にとって必要な支援を申請することで経済的、精神的な負担が減ります。こうした支援制度は待つのではなく、自分から各市町村窓口で相談しなければいけません。
シングルマザーは、とても強いです。なぜって、それは自分で子供を育てようと決心した強い気持ちの持ち主だからです。そして子供たちは私たち母親をとても頼りにしてくれています。その期待に楽しみながら応えるためには、貧困の渦のなかで生活しているわけにはいきません。シングルマザーを取り巻く環境は厳しいのが現状ですが、必ずしも離婚したからといって全員が貧困になるわけではないのです。
今は貧困であっても、動き出すことで少しずつレベルアップしていくことができます。貧困の定義はひとそれぞれ。貧困と低所得者世帯は同じとする方もいます。低所得者世帯でも、毎日の生活に困ることなく子供と楽しく過ごすことができればそれは貧困ではありません。「離婚イコール貧困」という式は、誰が決めるわけでもなく、イコールかそうではないかを決めるのは、そう!私たちシングルマザーです!仲間はたくさんいます。一緒に貧困から脱出し豊かな生活を目指しましょう。