離婚歴3年のやんちゃで優しい?息子2人の母です。「全力疾走!時々おさぼり」が座右の銘
現在私は、大学の通信学部に在籍する40代の大学生!この年齢で大学生になるなんて、シングルマザーになるまでは想像もしませんでしたが、学生生活を楽しんでいます。学生証も持っているため、息子たちと飲食店で学割定食を食べることも。そんな学生生活を送ることができるのも、シングルマザーならではの制度を活用しているからです。私が取得したい国家資格は大学の通信学部でも受験資格を取得することができるため、仕事を辞めずに学生生活を送ることにしました。
私が目指している国家資格は「精神保健福祉士」です。あまり馴染みのない国家資格かもしれません。精神保健福祉士は、こころの病気や障害を持った方の相談援助や社会復帰を目指すための支援を行います。精神科病院、障害者施設、学校、保健所、役所、企業などが就職先となっています。
私は離婚前から精神障害を持った方が通う施設で働いています。そのため、資格を取得するとすぐに仕事に活かすことができることや資格手当がつき給与が上がること、またこの先転職を考えた際に就職の選択肢が増えることから、精神保健福祉士を選びました。しかし、この国家資格を受けるための要件は、4年制大学を卒業していること、福祉に関する必要な科目を履修していることなどがあります。そのため、一般の短大卒の私は大学3年次に編入し、福祉を中心とした科目を履修する必要があり、大学を受験することになりました。
現在私がこうして3足のわらじを履くことができるのは、ひとり親支援制度のひとつである「高等職業訓練促進給付金」を受給しているからです。この支援がなければ、私は大学の学費を支払うことができません。通信学部とはいえ、年に5回ほど大学へ行く必要があるため、その交通費なども必要になります。また、国家試験のための問題集や参考書、模試や講座などの費用もかかりますが、この給付金から支払っています。
高等職業訓練促進給付金は、シングルマザーが自立し、生活の安定を図り就職に有利な資格の取得を促す目的で、養成学校の受講期間中に給付金を支給する制度です。この制度はシングルマザーなら誰でも受給できるわけではありません。対象者は児童扶養手当を受給していること、もしくは受給世帯と同等の所得水準であることが条件となっています。受給期間の上限は4年間で、市民税非課税世帯の場合は月額10万円、市民税課税世帯の場合は月額7万500円が支給されます。
また、令和元年度より修業期間の最後の1年間について支給額が増額され、非課税世帯は月額14万円、課税世帯は11万500円が支給されることになりました。
私の場合は大学3年次からの編入のため、受給期間は2年間となります。
国家資格ならどんな資格でも対象となるわけではありません。現在住んでいる市町村によって、対象となる資格が異なるのが現状です。私が住んでいる市町村では、対象となる資格が記載されているリーフレットに、精神保健福祉士の記載はなかったのですが、相談に行った結果、精神保健福祉士も対象となる、また通学でなく仕事をしながらの通信学部への大学編入でもよいとのお返事をもらいました。返事をもらうまでに1週間ほど待ちましたが、もし気になる国家資格がある方は、一度相談に行くことをおすすめします。
高等職業訓練促進給付金の支援内容を見た感想はいかがでしょうか?私の最初の感想は「こんなに高額もらえるの?嘘でしょっ」でした。正直びっくりしました。児童扶養手当を受給している間に、国家資格を取得したいと思いました。大学の学費は年間数十万円が必要です。その他、大学受験費用、入学金、先にもお話したようにスクーリングという授業参加、そのための交通費、参考書、過去問、教科書代も必要です。この費用を全て自分で支払い、そして子供を育て生活をしていくことは、簡単なことではありません。だからこそ、スキルアップをしたい、自立した生活を送りたいと思うシングルマザーの方にとっては、とても大きなメリットとなります。
また、通信ではなく通学をするシングルマザーの方にとっては、毎月の生活費にも充てることができるため、メリットとなります。
あと、もう1点。いくつになってもチャレンジできる!という姿を子供にみせることができます。なかなか言葉で伝えても感じ取ることは難しいかもしれませんが、頑張る母の姿を子供は見てくれています。そうです!身をもって伝えることができます。これも高等職業訓練促進給付金が私に与えてくれたメリットです。
年齢があがるにつれて悲しいことに、記憶力が衰えてきます。とても実感しています。でも、アラフォー諦めません。覚えが悪くなることに加え、仕事、家事、育児など毎日がとても忙しくなります。時には、勉強を投げ出したくもなります。これが強いて言えばデメリットかなと思います。
もしかしたら、この高等職業訓練促進給付金を受給していることを知った方は、「シングルマザーはいいよね」と思われるかもしれません。確かにかなり高額な金額を支給してもらうことができます。しかし、これは自立するために国が定めてくれた支援制度です。しっかり勉強して国家資格を受験するため、合格するために頑張れば後ろめたさを感じる必要はないと思います。
実際に私は、周りの方から応援をしてもらったり、がんばりを認めてくれる友人もいます。何より頑張る姿を愛する子供にみてもらうことができます。「母の背中を見よ!」といった感じです!
私は順調に単位を修得できれば今年度、国家試験を受け、大学を卒業する予定です。2年間の集大成、合格できるように頑張ります。そして、合格したとみなさんにご報告できれば!
もし、この私の体験談で、国家資格を取得してみようと思う方や前向きに考えてみようと思ったシングルマザーさんが1人でもいたならとても嬉しいです。一緒に頑張りましょう、そして学生生活を再び楽しみましょう!