発達障害にはいくつかの診断名があります。単独で障害がある場合もありますが、二つ以上(例えば自閉症と知的障害など)を併発している事例もあります。なので、発達障害児だからといって症状が全て同じというわけではありません。
実際に私が育てている次男の場合は、ADHD(注意欠陥多動性障害)という単独障害があります。
ADHDも多動が強くでる子と、注意欠陥が強くでる子と、様々です。
診断に至った経緯は「あなただけじゃありません!シングルマザーで発達障害の子供を育てるということ」をご覧ください。
次男の場合は多動が強いといえます。では、そんな次男に私がどんなアプローチをかけてきたのかお話したいと思います。
実際に診断を受けた年長の頃から、私は数々の専門育児書やネット記事などをたくさん調べました。次男が一体どれに当てはまるのか、どうやって成長を促すかと考えたからです。たくさんの文献を調べる中で、次男に当てはまらないこともたくさんありました。
ここで、次男と一緒に行ってみた療育をいくつかご紹介します。
次男は知的障害を伴わないタイプのADHDでした。ですがその成長にはいくつかの特徴的な発達がありました。その特徴に合わせて行った療育をご紹介します。
次男は突然肩を叩かれたりすることが苦手です。そして肌触りのいい衣類やタオルを好む傾向がありました。実際に感覚過敏により、叩かれたと誤解してパニックを起こした時はお気に入りのブランケットで体を包むと落ち着きました。
小学校低学年の時は、学校に常時置いてもらいなにかあったときには先生方に次男を包んで落ち着かせてもらいました。
また、3年生くらいからは持ち運べるように肌触りのいいハンカチやハンドタオルを自分で選ばせて持たせたり、筆箱に毛糸でポンポンを作って結び自分で落ち着くように行動させるようにしました。
発達障害児は目に見えてご褒美(報酬)があると、頑張れる傾向があるように思います。目標や目的がないと動き出しにくいのです。
ですので、簡単な点数表をつくり日常生活を自分で行えるようにしました。例えば、
靴を揃える 1点
17時までに宿題を終わらせる 2点
明日の衣類に名札をつける 1点
などです。最初は簡単な内容でやる気を出し、徐々に難しくなるようにしました。
貯まった点数はおはじき1枚=1点で瓶に貯めさせ、ご褒美(報酬)と引き換えにしました。内容は、
テレビ30分視聴 10点
ゲーム30分プレイ 15点
外食 20点
のような感じで決めていました。次男だけではなく、長男と一緒に行ったので二人で競い合いながら貯めたり、またはご褒美を得るために二人でおはじきを出しあったりしていました。
毎月2回~4回、土曜日に療育センターへ通っていました。通っていた発達障害児は全体的に自閉症がメインのセンターでしたが、ここでは次男の特性を探すような事を行いました。
簡単に内容をお話すると、
・割り箸を袋に入れる
・バラバラのボールペンを組み立てる
・同じカードと写真を組み合わせる
・パンフレットを袋に入れる
のような、作業メインで指先を鍛えるものと、調理実習を行い順番を組み立てることの練習を行いました。
それまでは自宅で包丁やガスを使わせたことがなかったのですが、ここで学ぶことにより自宅でも手伝ってくれるようになりました。
この他に手作りで表を作ったり、単語帳にイラスト付きでやることを書いたりして順序よく出来るようにしたところ、少しずつ身の回りの事が身についていきました。
いかがでしたでしょうか?子育てはどの子でも悩みや葛藤の連続です。それが発達障害児となると、更に負担が大きくなります。しかし、発達障害児は可能性を秘めている子供が多くいます。アプローチのかけ方をほんの少し変えるだけで、見違えるように成長する姿はとても子育てにやりがいがあり充実感も得ることが出来るようにおもいます。
これは私が次男に対して行った療育の一部ですが、全ての発達障害児に当てはまるわけではないので参考にしていただけたら幸いです。
発達障害児とその子供を育てるシングルマザーはあなただけではありません。一緒に頑張っていきましょう!
最後までご覧いただきありがとうございました!