離婚歴3年のやんちゃで優しい?息子2人の母です。「全力疾走!時々おさぼり」が座右の銘
私は約3年前に、調停離婚で15年の結婚生活にピリオドを打ちました。離婚すると決意してからは、相手の養育費の不払いなどを考え協議離婚ではなく離婚調停を申し立て離婚を成立させようと心に強く決めていました。協議離婚、調停離婚どちらにもメリット、デメリットがあります。調停離婚のデメリットのひとつとされる「離婚成立まで時間がかかる」ということが気になり、調停離婚に踏み出せない方、私のリアルな体験をひとつの参考にしてみてください。
離婚調停の申立ては、基本的に相手が住んでいる管轄地の家庭裁判所で行います。私の場合は、相手と同じ市内に住んでいたので、遠方に行く必要はありませんでした。ちなみに、調停を申立てた前日まで同じ家に住んでいました。これから離婚調停でお互いの言い分を話し合うなかで衝突することは予想されていたため、子供、そして自分の精神的負担を軽減するために家を出ました。ちなみに、うまく調停を進めるために利用していた法テラスの無料相談でも「調停をするなら別居しておいた方がよい」とアドバイスを頂いていました。
家庭裁判所に離婚調停を申立ててから13日後、自分の家と相手の家に家庭裁判所から1回目の調停日時が記載された書類が郵送で届きました。この期間は、時期や家庭裁判所によって異なりますが、1~2週間ほどで届くようです。
離婚調停を申し立てる条件として、❝事前に話し合いをした上で離婚成立が困難な場合❞とされていたため、私の場合は申立てる1週間前に2度夫婦で話し合いを行い、2度目の話し合いの際に離婚調停を申立てることを相手に告げました。もし、調停を申立てることを相手に伝えていない場合、この郵送された書面で相手は離婚調停を申立てられたことを知ることになります。
調停申立てから68日というのは、少し他のケースよりも時間がかかっていたと調停員から聞きました。その理由として、たまたま同じ時期に調停が集中したためとのことでした。
私にとって、初めての調停。調停に行く際、相手と裁判所で鉢合わせになったら嫌だなと思ったため、指定された時間よりも少し早めに裁判所に向かいました。しかし、そんな必要はなく、相手と自分の時間は30分ずれており、申立人である私が先に呼ばれていました。また、申立人と申立てられた側は違う待合室に通され、調停員の方がそれぞれの待合室に呼びに来るというシステムでした。そのため相手と顔を合わすことはありませんでした。
調停は1人30~60分、自分と相手が交替で指定された調停室で各々の思いを話します。それぞれ調停室には2回呼ばれます。最初に、調停員の方から言われたことをご紹介します。
・調停員は別れさせ屋ではない
・お互いが離婚に合意しなければ、条件等の話し合いを進めることができない
・2回目も相手が離婚に合意しなければ、その場で調停不成立になる
私の場合、相手が離婚に合意しないことは分かっていたため、それまでの相手の言動や離婚に合意しないという言葉とは対照的な矛盾した行動などを証拠として持っていきました。一通り、調停員に説明はしましたが、2回目の調停までに相手が離婚に合意するにはどうしたらよいのか考えることが自分の中の課題となりました。
2回目の調停日時は、1回目の調停の最後に調停員や私、相手の都合を勘案し決まります。郵送で日時決定の通知はありません。
2回目の調停は、1回目の調停から4週間後。この時、❝私の離婚に対する意志は変わらないため、婚姻関係の修復は難しいのではないか❞と相手は調停員から言われたようで、渋々離婚に合意しました。お互いに離婚の合意がなされたため、つぎに親権や養育費、面会交流について話し合いがもたれました。親権については争うことなく私が持つことになりましたが、養育費や面会交流に関してはモメました。長男が調停申立て直前に15歳の誕生日を迎えていたことから、長男に対する面会については、長男の意志が尊重されることとなりました。次男についても、事前に次男に気持ちを聞いていたので、調停員に伝えましたが、頻度についてはなかなか決まりませんでした。
3回目の調停は、2回目の調停から5週間後。3回目の調停は、2回目でまとまらなかった面会交流の頻度、養育費、そして住宅ローン、解決金について話し合いがもたれました。これまでの調停はそれぞれが2回ずつ調停室に入り、合計2時間半ほどで終了していました。しかし、この3回目の調停は離婚成立に向けた最終段階ということもあり、お互い金銭面での駆け引きが行われました。もう離婚することが決定的になると、私はいかに多く金銭をもらうか、相手は1円でも多く払いたくないとお互いお金に関する攻防が繰り広げられました。もちろん、お互い顔を合わすことはありません。すべて調停員を介しての攻防です。
両者、必死!
お互いの妥協点を探りながら、どうにか着地点を見出し、離婚が成立しました。
最後は、私と相手が一緒に呼ばれ裁判所事務官、調停員同席のもと、裁判官が調停調書を読み上げるのですが、私は相手と同席することを拒否し、それぞれ別に裁判官から調停調書を読み上げてもらい合意しました。
相手との同席が可能かどうかは、調停員の方が事前に確認をしてくれます。
3回目の調停に要した時間は4時間。この日のうちに、調停調書をもらえるのかと思っていましてたが、後日と言われました。
3回目の調停の翌日、申立てから132日後、私の携帯に家庭裁判所から電話が。離婚の調停調書ができあがったため、明日以降、受け取りに来てほしいという連絡でした。この調停調書がなければ離婚届は提出できないため、私は翌日すぐに家庭裁判所へ行き、その足で離婚届を提出しに役所にむかい、無事離婚成立!シングルマザーになりました。
調停離婚は離婚成立までとても時間がかかると言われていますが、私が実際に経験して感じたのは、「思ったより早かった」ということ。
離婚調停中は精神的な負担が大きいのではないかと友人や両親、兄弟からも心配してもらいましたが、渦中の本人は精神的につらいというより、いかに自分の思うように事を進めるか色々考えます。そのため、つらいという感情はなく、戦略を練ることに必死でした。また、新しい人生の準備期間と思っていたので、その過程を楽しんでいました。実は離婚調停を申立てる以外に、同時にその他2つの調停を申立てました。それは、年金分割調停、婚姻費用調停です。これは1回目の離婚調停で成立しました。
離婚調停をしたからといって必ず離婚が成立するわけではありません。不成立という結果になる方もいます。成立までの時間に1年以上かかる方もいます。お互いの離婚条件がかけ離れているほど、時間を要するのではないかと思います。離婚調停は、全ての人が長期にわたるわけではありません。離婚のひとつの方法として検討されてみてはいかがでしょうか。私の「133日間戦争!」頑張りました!