離婚歴12年のシングルマザー。現在は反抗期を迎えた娘に手を焼きつつ、仕事も趣味も恋も楽しんでいます。
離婚直後は育児や仕事に手一杯でも、生活が落ち着いてくると恋愛をしたいと思うシングルマザーも多いのではないでしょうか。私自身、離婚時の年齢が26歳と若かったこともあり、このままずっと独り身なのは寂しいなと思うことがありました。ただ、離婚後からずっと再婚願望はありませんでした。理由はいくつかあります。
①結婚をしてみて、結婚生活に向いていないと思った
②子供が再婚相手と上手くやれるか不安だった
③独身時代から子供は一人でいいと思っていた
④一人で育てる覚悟を持って離婚した
⑤家族が再婚に良い印象を持っていなかった
こうやって書き出してみると、自分のことながら再婚には向いてないなとびっくりしますね。元々、一人でいることが苦ではないタイプで、周囲からはドライと言われることも多々。恋愛にのめり込むタイプでもありませんでした。そんな私ですら、シングルマザーになってからは、支えになってくれる人や楽しみを共有できる人がいてくれたらいいなと思うことがありました。
離婚して今年で12年が経ちますが、これまで何人かの男性とお付き合いをしてきました。子供が小さな頃にお付き合いしていた相手からは再婚をしたいと言われたこともありましたが、どうしても再婚に抵抗があり別れてしまいました。
そんないくつかの恋愛を経て、今は再婚を考えずに良い関係でいられるパートナーがいます。
シングルマザーの恋愛は再婚を前提としたお付き合いを考える方が多いかもしれませんが、再婚を考えずに恋愛をすることも悪くはないと思います。あえて再婚を意識しないシングルマザーの恋愛について、おすすめできるポイントをお伝えします。
平成31年3月に公開された「少子化社会対策に関する意識調査(内閣府調べ)」の中に、20〜49歳の未婚男性を対象とした「結婚の希望有無」という調査があります。この調査の結果は以下になります。
・すぐにでも結婚したい…13.1%
・2〜3年以内に結婚したい…11.0%
・5年以内に結婚したい…5.4%
・いずれは結婚したい…44.0%
・結婚するつもりはない…26.5%
この結果を見ると、世の男性は想像以上に結婚願望が薄いように思いませんか。私達と同じように離婚歴のある男性や、シングルファーザーが調査対象であれば結果は違うかもしれませんが、結婚歴がない男性の結婚願望は思った以上に低く曖昧です。そんな男性陣からしてみると、再婚が前提になるシングルマザーとのお付き合いはハードルが高いかもしれません。
シングルマザーにとっても、最初から再婚前提の相手探しとなると収入や家族関係、自分の子供との関係がうまくいくかといった気になることも増えますよね。最初は再婚を意識していなくても、お付き合いが長くなれば自然と相手に結婚願望があるかどうかも気になってしまうでしょう。その点、再婚を目的地としない恋愛であれば、結婚願望がない男性でも対象になりますから、出会いのチャンスは広がるのではないでしょうか。
私にとって再婚をしない恋愛の一番のメリットは、子供を自分の恋愛に巻き込むことがないということです。私は離婚後にお付き合いした人の中で、子供に会わせたことがあるのは最初に書いた再婚を希望してきた男性一人だけです。他にお付き合いしてきた人には子供を会わせていませんし、子供にも彼氏の存在を伝えたことはありません。
子供に会わせてしまうと、自分たちの問題で別れることになった時に子供も寂しがります。私自身、自分の娘にその寂しさを味わわせてしまった経験があるため、今後も娘を自分の恋愛に巻き込みたくないと考えています。
娘は幼い頃に何度か「パパが欲しい」「ママ、結婚して」と言うことがありました。そんな娘ですが、中学二年生になった今では、私の性格を良く知っているため「まだ彼氏できないの?」「ママは結婚しなくても生きていけるもんね」と言ってきます。私が恋愛をすること自体は好意的に思ってくれているようです。しかし、私が恋愛をして相手と再婚した場合、その相手が自分の父親になるというところまでは考えていないように見えます。子供の年齢が大きくなればなるほど、再婚相手を父親として受け入れるのは難しそうだなと私は思っています。
シングルマザーが再婚したい理由の一つに、経済的な不安があるのではないでしょうか。私自身もパートで働いていた期間が長く、収入が少なかった時期は将来に対する不安はありました。再婚すればその不安がなくなるかもしれないと考えたこともあります。ただ、気が強い私は自分の子供は自分で育てる!経済的に誰かを頼りにしたくない!と思ってきました。5年前、ようやく念願の正社員として働くようになってからは、経済的な不安は以前ほど感じなくなりました。再婚しなくても一人で娘を育てていける自信が芽生えたことは、自分にとって良い影響になっています。
今、お付き合いをしているパートナーは私より一つ年下の結婚歴がない男性です。彼は昔から結婚願望がなかったようで、子供が欲しいと思ったこともないと言います。それでも、甥っ子さんと姪っ子さんを小さな頃から可愛がっていたようで、育児を手伝っていた時のエピソードを聞かせてくれるので、子供が嫌いなわけではないようです。内面的に尊敬できる部分が多く、付き合い始めた頃は、シングルマザーということが彼にとってデメリットではないかと不安もありました。実は、思い切って「シングルマザーということは気にならない?」と聞いてみたことがあります。答えは「それも含めて好きになったので、全く気にしたことはない」でした。むしろ、仕事も育児も頑張っている姿は、自立している女性として尊敬すると言ってくれました。この言葉も今の私の自信と支えになっています。
経済的、精神的に自立していれば、恋愛でも相手と対等の関係を築くことができます。シングルマザーは子供がいることで引け目を感じることもあるかもしれませんが、気にしないと言ってくれる男性もたくさんいますよ。
恋愛のかたちは人それぞれ。今回は私の経験を元に、再婚にこだわらない恋愛を紹介しましたが、素敵なお相手と再婚をして幸せな家族を作っているシングルマザーの先輩もたくさんいます。
あなたとあなたの子供にとって一番ベストなかたちの恋愛が見つかりますように。