さいたま市は埼玉県南部の東寄りに位置する県庁所在地であり、人口約130万人(令和元年7月現在)の政令指定都市です。さいたま市は平成31年2月に発表された「住みたい街ランキング2019関東版」において、さいたま市の大宮が4位、浦和が8位にランキング入りするほど住みやすく、また東京都の池袋までは電車で約30分と都心へのアクセスも抜群です。それではさいたま市のシングルマザーを支援する制度をご紹介します。ぜひ、子供と一緒に幸せな生活を送るために制度を適切に活用していきましょう。
この事業は、母子家庭や父子家庭等を対象に、生活の安定や子供の福祉のため、各種資金の貸付けを行う事業です。生活を送るなかで、子供の教育資金や就職準備、または住宅の改修などまとまったお金が必要な時にお金がないということもあるかもしれません。
そうした時に、この母子父子寡婦福祉資金貸付事業を利用することができます。
貸付金は借りる理由によって12種類に分けられており、それぞれ借りることができる限度額や返済期間も異なります。
シングルマザーが多く利用するのは、子供の教育に関する「修学資金」や「就学支度金」でしょう。
子供が中学校を卒業し、高校、大学、専門学校などに通うことになった際にお金を準備できない場合は、こうした支援を利用することで、子供の夢を諦めさせることなく応援できますね。
ひとり親支援制度の中でも知名度の高い児童扶養手当は、子供が18歳に達する日以降最初の3月31日までが支給対象となります。ただし、この手当は母親の所得額や扶養人数などによっても異なります。
2019年5月現在は、8月、12月、4月の年3回支給されていますが、2019年11月から年6回、奇数月に各2カ月分の手当が支給されます。
シングルマザーが自立して安定した生活を送るためには、安定した収入の確保が必要です。生活の安定を図り、就職に有利な資格の取得を促すために、養成学校の受講期間中に給付金を支給する制度です。
さいたま市では下記の資格が適用となります。
・看護師
・准看護師
・保健師
・助産師
・社会福祉士
・介護福祉士
・保育士
・理学療法士
・作業療法士
・歯科衛生士
・臨床検査技師
・精神保健福祉士
・あん摩マッサージ指圧師
・はり師
・きゅう師
・美容師
・製菓衛生士
・調理師 など
高等職業訓練促進給付金も就職のための資格取得に特化した支援ですが、この自立支援教育訓練給付金もシングルマザーの自立の促進を図ることを目的としています。高等職業訓練促進給付金は養成学校に通うことや資格が決められていますが、この自立支援教育訓練給付金は雇用保険制度の一般教育訓練給付金の指定教育訓練講座が対象となるため、気負いすることなく支援を受けることができます。
給付金の金額は、講座受講のために支払った入学金や受講料の6割に相当する額です。ただし、上限は20万円となっています。
ひとり親家庭の親や子供が高等学校卒業程度認定試験の合格を目指して民間事業者などが実施する対象講座を受講する場合、受講費用の一部を給付してもらうことができます。受講費用は20%(上限10万円)、合格した時に40%が給付されるため最終的には費用の60%が支給されます。
対象となる方は、次の通りです。
①さいたま市内に住んでいる方
②児童扶養手当の支給を受けているか、または同等の所得水準にある方
③高卒認定試験に合格することが適職に就くために必要であると認められる方
④高等学校卒業者及び大学入学資格検定、高卒認定試験合格者等、既に大学入学資格を取得していない方
シングルマザーにとって医療費はとても大きな出費のひとつです。
子供が小さい時は、子供の医療費はひとり親であるかないかに関わらず助成されます。子供の医療費はほとんどかからないにしても、いざ自分が体調不良になってしまった時、病院に行くと医療費がかかり家計を圧迫するため、なかなか受診しないというシングルマザーもいます。
しかし、子供と一緒に笑顔で楽しく過ごすためにはお母さんの健康管理も大切です。
ひとり親で要件を満たせば、お母さんの医療費が助成されます。
また、ひとり親家庭で18歳に達した日以降の最初の3月31日までの児童も助成対象となっています。
助成内容は、自己負担となる医療費を補助してもらうことができるため、市が交付する「ひとり親家庭等医療費受給者証」と健康保険証を医療機関の窓口に提示すれば、無料で診療を受けることができます。ただし、保険のきかない医療費や医療材料、予防接種などは助成されません。
ひとり親家庭等の就業・自立を促進するために、就業相談から就業支援講習会が開催されており、就業に必要な技能習得に至るまでの一貫した就業支援サービスを提供しています。シングルマザーにとって就業は、経済的な悩みを解決する大きな手段と言えます。サービスの内容は、就業相談の実施、パソコン教室、就職支援セミナー、介護職員初任者研修の開催、養育費相談、生活相談の実施など、個々に応じた自立支援プログラムを策定しハローワークと連携しながら、就業をバックアップしてくれます。仕事について誰に相談したらよいか分からない時は、ぜひ相談してみてください。
さいたま市にはこの他にも悩みや困ったことをいつでも相談できる窓口がたくさんあります。シングルマザーは悩みなどを全て自分ひとりで抱えてしまうことが多いですが、仕事、家事、子育て全てをひとりで行う必要はありません。困った時に助けてくれる相談機関をうまく利用し、そして必要な支援を積極的に受けていくことで、より自立した生活と子供との楽しい毎日を送っていきましょう。
この記事は令和元年7月27日時点のものです。
参考:さいたま市ホームページ