男の子2人の母、2017年に離婚。新米シングルマザーです。離婚を機に子供の教育資金や老後のことを真剣に考えながらも、自由になった生活を楽しみながら新しいことにチャレンジしています。
私が離婚をした時は、子供は高校生と中学生でした。子供は自分である程度のことができる年齢ということもあり、育児という点ではそれほど手はかかりませんでした。しかし、高校の教科書代、諸経費、部費、子供のお小遣いなど幼児期とは違う面でお金が必要となってきました。子供の年齢が高くなるにつれ教育費がかかります。しかし、子供が自立していくにつれ、親と一緒に過ごす時間は減ってくるため、わずかな子供との時間も大切にしたい。そんな思いを少しでもかなえるために私が始めた働き方についてお話します。
私は、離婚前から障害を持つ方が社会復帰するための福祉施設で正社員として働いています。夜勤などはないのですが、早番、遅番、日勤など勤務形態は不規則で、月に数回は土日も仕事に出なければいけません。しかし、すぐに新しい仕事が見つかるかも分からないなか、今ある安定した収入が必要であったため、転職は考えず家族3人での新たな生活をスタートしました。
安定した収入とはいえ、私の年収は320万円。毎月のお給料は手取りで18万円とすこし。そこから家賃、食費、光熱費、ガソリン代、生命保険代、高校の諸経費、子供の部活遠征費などを払うと毎月赤字。貯金を切り崩しながら、生活を送っていました。しかし、このままでは子供が大学に行きたいと言った時に行かせてあげることができない、また次男は私立高校に進学しサッカーを続けたいと日々頑張っているにも関わらず、このままでは子供の夢さえも私が邪魔をしてしまうのではないかと悩んでいる時に「貧困の連鎖」というニュースを目にしました。この言葉は私にとって衝撃な言葉として、深く心に突き刺さりました。この連鎖を断ち切りたいと強く思い、副業をすることを決意しました。
副業をすることを決意し、ネットでバイト募集を探したり、在宅でできる仕事を探しました。昔と異なり求人誌を見て探すよりもネットで検索した方がたくさんの情報を得ることができ、自分にあった副業を見つけるまでにそれほど時間は必要ありませんでした。
私が実際に1年の間に行った副業は4つあります。
ネット検索をしていると私が住んでいる地域に在宅で内職を募集している企業がありました。化粧品のサンプルを袋詰めする仕事で、かなり多くの人数を募集していたので、すぐに連絡し即採用となりました。内職の仕事自体はとても簡単なのですが、これは1カ月しか続けることができませんでした。
続かなかった理由は2つあります。
①受注数は1週間に1万個と多いため家の中が資材であふれかえってしまった。
②資材の運搬は平日自分で行う必要があり、時間をとることが難しかった。
近所のパチンコ店の閉店後の清掃業務のバイトを見つけました。毎日1.5時間勤務だったこともあり、子供が寝る時間に働けば効率的だと考えました。しかし、週5~6日勤務が原則となっており、睡眠時間は毎日3~4時間という日々が続きました。
日中の睡魔と闘いながら本業をこなすという日々が続いたため、これでは長く続けることができないと思い、2カ月でやめることになりました。
ネットで副業を探していた時に、このWebライターという仕事に出会いました。元々、文章を考えて書くことが嫌いではなかったことや、仕事でたくさんの書類を作成する必要があったことからパソコンで文字を書くこと、文章を考えることは日常的に行っていました。最初は、1カ月に数百円ということもありました。
しかし、続けていくうちにコツをつかみ、自分が得意とするジャンルなど見つけてからは少しずつですが、収入は増えてきました。努力次第では、安定した収入につなげていけるのではないかと感じています。
息子2人はスポーツをしているため、遠征や合宿に行くことがあります。2人が同時に県外などに遠征に行ったときは、自分の時間を作ることができるので、単発のバイトに数回行きました。その場ですぐにお給料を頂けることもあり、どうしてもお金が赤字になるといった時はこの単発のバイトをうまく活用しています。
平日の仕事時間は、正社員として働いている本業が8時間(昼休み含まず)、Webライターとしての副業が2時間です。もちろん、Webライターに関しては、お仕事がない日もあるため、仕事のない日は仕事を探しています。
休日は子供たちの試合の観戦や送迎、友達とランチをしたり、買い物に行ったりと自由な時間を過ごしていますが、納期が迫っている副業のお仕事がある場合は、仕事をすることもあります。
本業 8時間×5日=40時間
副業 2時間×6日=12時間
副業の時間が長くなればなるほど、子供と過ごす時間や家事、自分の時間が減っていくため、このバランスが今の私にとってはちょうど良いと感じています。ただ、時間的なバランスはベストですが、収入のバランスとなると副業での収入は時給に換算するとかなり低いものとなっています。
この1年間、4つの副業を行った経験からシングルマザーに一番おすすめの副業は、在宅Webライターです。ただのWebライターではなく、在宅である必要があります。在宅Webライターをおすすめする理由は2つあります。
在宅ということが一番重要な部分です。会社に出社する必要がないため、通勤に時間を要しない、また自分の空いている時間にいつでも仕事ができるという点が在宅での仕事の魅力です。まとまった時間を確保できなくても、ほんの少しの隙間時間で仕事ができるため、時間を有効に使うことができます。結果、子供との時間を大切にできます。
Webライターの仕事道具は、パソコンです。内職のようにたくさんの資材で家の中を占領されることもありません。さらに、パソコンひとつで仕事ができるということは、「どこでも仕事ができる」ということになります。持ち運びができるノートパソコンがあれば、子供の練習の送迎や試合の合間の時間に車内やカフェで仕事をすることができます。
いざ、副業を始めるとこれまでの生活スタイルが少なからず変化します。そして、お金を得ることができます。しかし、収入が増えたとしても生活が豊かになるとは言えない場合もあります。
家計が毎月赤字でその打開策として始めた副業ですが、楽しいこともあればそうではないこともあります。
副業をしてよかったことは、やはり収入を増やすことができたことです。毎月の収入はそれほど多くはないのですが、食費や子供の教育資金に充てることができています。
また、在宅で副業をしていることもあり、時間を有効的に使うことができるようになりました。毎日、朝起きたときに1日の自分の計画を自然と立てる習慣がつきました。
本業と違うジャンルの仕事をすることで、新しい知識の習得もでき、自分の成長を感じることができます。
また働く母の姿を子供たちは見てくれていることが、何より嬉しいです。
在宅での仕事の場合、急用や体調不良で計画的に仕事が進まない時も、寝る間を惜しんで仕事をしなければいけないことが数回ありました。在宅ではなくバイトであったとしても、副業を頑張りすぎて本業に支障が出るようなことがあってはならないので、体調管理は大変ですが、これからも仕事だけに関わらず、子供のためにも健康に気を付けて笑顔で過ごしていきたいです。
いかがでしたか?今回は私が経験した4つの副業とそのなかでシングルマザーにすすめる副業をご紹介しました。他にも副業にはいろんな職種、仕事内容があります。向き不向きも人によって違うため、まずはいろいろ挑戦してみても良いかもしれません。副業によってお金を得ることは、経済的な不安があるシングルマザーにとって大切なことですが、心身ともにストレスのかかる仕事であれば長くは続きません。
経済的な面だけでなく、心も体も豊かな人生が送れますように。