離婚歴10年、反抗期の息子たちの言葉を日々受け流しながら格闘中。
私達親子が中学受験をするという選択を考えたわけは
①長男の将来の夢に一歩近付くため
②兄弟別々の学校に入学させるため
③長男の学校生活の充実のため
という、3つの目的があったためです。
詳しくは「シングルマザーでもできます!子供と一緒に取り組む中学受験」に記載しているので、ご覧いただけると幸いです。
実際の中学受験にかかる費用ってどのくらいなの?と悩んでいるシングルマザーの方も多いと思います。目指す学校や対策ごとに違いがありますが、私たち親子の場合を詳しくまとめたものはこちらです。
まず前提として中学受験を考える前に長男は小学5年生より公文式で英語と算数を勉強していました。受験を決めたときに、受験対策コースのある塾に入塾することを親子で考えました。というのも、長男が受験する中高一貫校は独特の試験内容のため、公文式を続けながら独学で勉強するのは厳しいと考えたためです。塾選びの際には、本人が授業内容をわかりやすいと感じないと続けていくことも難しくなり、勉強に対して嫌悪感を抱いてしまうことを懸念し、体験学習を何校も受けました。
結果、長男が自分で通えること(これは塾に行くことに自主性を持ってもらうため)・授業内容に興味を持てることを重視した塾に入塾することになりました。また、長男の強い希望もあって公文式の算数はそのままに、英語は受験が終了するまで一旦お休みすることにしました。そのため、水曜を除く週4日塾に通う生活をしていました。
また、夏休みなどの長期休みには講習会を受講しました。普段は個別指導(通常マンツーマン、最大で1対3)でしたが、講習会は同じように受験を考えている人たちとの集団塾。色々な相互作用を期待しての受講でした。
普段の塾内容のおさらいを含めて、作文や面接の練習も盛り込まれていて元々作文の苦手な長男が少しずつですが文章をまとめられるようになっていきました。
月にかかる費用は
1.公文式(1教科算数) 約 7,000円(地域によって値段が違います)
2.中高一貫対策塾 約 15,000円
長期休み期間
1.講習受講料 約 30,000円
とこのような金額がかかりました。
当日、突然試験を行っても実力が発揮できるかはわからない。そう考えた私は長男に模擬試験を受験させました。幸い、塾生でしたので検定料が割引になり通常の試験を受ける子供たちに比べて安く受験することができました。こういった制度は各塾ごとに違うので確認してみるといいと思います。また、会場も普段通っている塾でできる場合が多いですのであわせて確認するといいですね。
模擬試験費用もその教材によって値段が違います。私たちが選択したのは
1.公中検模試
年に4~6回開催されます。受験料は3,900円です
2、小学ぜんけん模試
ぜんけん模試とぜんけん模試PLUSと2種類あります。各2,100~2,800円と、3,900~4,500円と差がありますが、塾生でしたので長男は最安値で受験することができました。
この他にも全国小学学力テストやジュニアテストなど様々なものがありますので、志望校にあった模擬試験を受講することをお勧めします。
模擬試験と同様に受検したのが各種検定です。検定には英検・漢検・算検(数検)があります。息子の場合は、スポ少などを行っていなかったため、元々余暇活動に記載する事項がなかったのでアピールポイントとして検定を取りました。各科目とも、級によって値段や準備物が異なります。長男の場合はまずは自信を持たせるために必ず合格できるラインから受検させ、受検申込までに漢検5級(小6修了程度)・数検5級(中学1年程度)を取得させました。
検定料は小6修了程度のものである級を参考に記載しています。増税に伴い、昨年よりも若干値上がりしていますので今現在の価格です。(2019年度現在)
・漢検5級 2,000円
・算検6級 2,200円
現在、英検も5級と数検4級を取得し、今年度中に全ての検定で4級以上の取得を目指しています。
受験するにあたっての受験料も各学校によって異なります。長男の受験した学校は県立の中高一貫校でしたので受験料は2,200円でした。また、直接納入するのではなく県の収入証紙での支払いでしたので注意が必要でした。ですので、募集要項などをよく確認してからの支払や購入をすることが大切です。
また、受験票送付用と結果通知用の返信用封筒に貼る切手も合わせて購入する必要があります。金額が細かくなるので郵便局窓口にて購入することをお勧めします。
受験料としてかかったものは
1.受験料 2,200円
2.受験票送付用封筒切手 392円
3.結果通知用封筒切手 672円
です。
いざ合格!という結果になっても費用に関しては待ってくれません。私の場合は入学金などはありませんでしたが、私立などの学校を受験した際は入学金が発生する場合もありますので必ずよく確認してください。
入学準備として必要になる費用は以下の通りです。また、この費用は公立中学校でもかかる費用ですが、金額はやはり受験した方が高くなる場合が大半です。
1.制服代
一般の公立中学校でもかかるのは同じですが、受験校の方が若干高めになっています。というのも公立中学校では指定になっていないもの(ワイシャツ・ブラウス・カーディガンなど)も指定の場合が多いためです。安価なもので代用することができないのでその分費用が高くなります。
長男の場合では、公立中学校は学ランの為費用はおよそ4万~5万円ですが、受験校は7万円~8万円でした。
2.靴代
中学校になると、指定の通学靴・上靴・体育館シューズなど学校生活で使う靴が決められていることが多いです。実際に公立の場合、上靴は指定、通学靴は色などが指定されていました。受験校では通学靴・上靴は色の指定、体育用靴は中外共に指定と中学校で使う靴が最低4足必要でした。指定靴は1足あたり3千円程度でしたので全部で1万5千円程度でした。
3.自転車代・定期代
小学校とは違い通学するにも徒歩ではなく、公共交通機関や自転車などを利用することが多いです。長男の場合は自転車通学できる範囲(自転車で10分程度)でしたので、自転車通学を選択しました。
自転車は2年前に大人用の自転車(26インチ)を祖父母に購入してもらったので、そのまま新しく購入せずに利用しています。高校生になるタイミングで新しく購入する予定です。
この春に向けて自転車を購入した友人に聞いてみると大体2万~4万円の範囲内の自転車を購入することが多いようです。
4.体育用品代
これは公立中学校とあまり大差ありませんでした。半袖・長袖・ハーフパンツ・長ズボンの他に、柔道着と水着の購入がありましたが、トータルで3万円前後でした。私たちは長男が既に成長期に入っており部活も運動部希望だったため、体操着に関しては2着ずつ購入したのでこの金額ですが、成長期なので子どもの成長具合に合わせて枚数を調整すると金額は変動します。
5.授業料等の学校集金代
公立中学校と大きく差が出るのがこの学校集金代です。私の地域では公立中学校が月1万5千円なのに対して、受験校は月4万~1万9千円とかなり割高になります。受験校は月ごとに金額が違うので支払い時に注意が必要です。また引き落としと直接納入と集め方も各学校ごとに違うので注意してください。
これだけの金額がかかることを知って「私には無理かも」と思っている方も多いと思います。しかし、該当する手当や支援がある場合もあります。私の場合はこういった制度を利用したのでご紹介します!
1.就学援助
毎年年度替わりに申請する手続きです。シングルマザーだけではない家庭も該当すれば申請を出すことができる制度ですので、躊躇せずに出してみてはいかがでしょうか?私は長男が小学校入学時から利用しています。学期末ごとに助成(これは各学校ごとに違いがあります)された金額をそのまま貯蓄に回していたので、それを月々の塾代や検定代に充てました。また小中学校ともに入学時までに審査が通ると、新入学用品費を助成してもらえます。実際に私はこれを制服代の一部にしました。
2.学資保険の一時金
学資保険に加入していると、小学校入学時などで一時金が出せるプランがあります。金額は設定金額で違いますが、シングルマザーにとっては大きな味方です。保険料として支払っていていつの間にか貯蓄になっていますし、入学などで必要な時に必要な分だけ利用することもできるからです。
まだ加入を悩んでいる方は検討してみてはいかがでしょうか?
3.あらかじめ貯金しておく
これが出来たら最初から費用で悩んだりしませんよね。でも、小さな金額からコツコツとでいいんです!私の場合は家に帰宅するとその日のうちに財布に入っていた小銭を全て貯金箱に入れます。これを毎日繰り返すだけで自然とお金が貯まっていきます。わざわざ毎回銀行に積みにいかなくてもいいんです。
満タンになったら銀行に持って行って口座に入金。するといつの間にか10万単位になっていたりします。実際に私も貯金がうまくできず、500円貯金もなかなかうまくいかなかったのですが、これはただ毎日小銭を貯金箱に移すだけなので、貯金が苦手な方にお勧めです。
その他にも行政の貸付金として福祉事務所や奨学金という制度を利用する手段もあります。私の場合は離婚後7年以上経過していたので該当しませんでしたが、この期間もお住まいの行政によって違いがあるようなので、是非参考にしてみてくださいね。
いかがでしたでしょうか?シングルマザーだからと子供の進学をあきらめる必要はありません。また、トータルの金額だけで判断し受験を諦めるのではなく、まずは子供と「なぜ受験したいのか」をしっかり話し合ってみましょう。
子供が小さいうちは手はかかります。が、お金はかかりません。いずれ受験を!と考えているのであれば、早めに必要経費の貯金や各行政への相談をしてみてくださいね!私の体験談がみなさんの参考になれば幸いです。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。