札幌市は北海道の県庁所在地であり、人口約197万人(令和元年7月現在)の政令指定都市です。札幌市と言えば、おいしい海の幸をはじめ、札幌ラーメン、スープカレー、ジンギスカンとグルメの宝庫。そして広大な自然を楽しむことができ、時計台や札幌ドームなど観光スポットも多く日本有数の観光地です。それでは札幌市のシングルマザーを支援する制度をご紹介します。ぜひ、子供と一緒に幸せな生活を送るために制度を適切に活用していきましょう。
この事業は、母子家庭や父子家庭等を対象に、生活の安定や子供の福祉のため、各種資金の貸付けを行う事業です。生活を送るなかで、子供の教育資金や就職準備、または住宅の改修などまとまったお金が必要な時にお金がないということもあるかもしれません。
そうした時に、この母子父子寡婦福祉資金貸付事業を利用することができます。
貸付金は借りる理由によって12種類に分けられており、それぞれ借りることができる限度額や返済期間も異なります。
シングルマザーが多く利用するのは、子供の教育に関する「修学資金」や「就学支度金」でしょう。
子供が中学校を卒業し、高校、大学、専門学校などに通うことになった際にお金を準備できない場合は、こうした支援を利用することで、子供の夢を諦めさせることなく応援できますね。
ひとり親支援制度の中でも知名度の高い児童扶養手当は、子供が18歳に達する日以降最初の3月31日までが支給対象となります。ただし、この手当は母親の所得額や扶養人数などによっても異なります。
2019年5月現在は、8月、12月、4月の年3回支給されていますが、2019年11月から年6回、奇数月に各2カ月分の手当が支給されます。
シングルマザーが自立して安定した生活を送るためには、安定した収入の確保が必要です。生活の安定を図り、就職に有利な資格の取得を促すために、養成学校の受講期間中に給付金を支給する制度です。
札幌市では下記の資格が適用となります。
・看護師
・介護福祉士
・保育士
・理学療法士
・作業療法士
・准看護師
・臨床検査技師
・臨床工学技師
・言語聴覚士
・歯科衛生士
・歯科技工士
・診療放射線技師
・はり師
・きゅう師
・柔道整復士
・視能訓練士
・義肢装具士
・自動車整備士
・理容師
・美容師
・製菓衛生師
・調理師
・栄養士
・社会福祉士
・精神保健福祉士
札幌市は高等職業訓練促進給付金事業の対象となる資格が多く、シングルマザーの自立や就業支援が充実しています。
高等職業訓練促進給付金も就職のための資格取得に特化した支援ですが、この自立支援教育訓練給付金もシングルマザーの自立の促進を図ることを目的としています。高等職業訓練促進給付金は養成学校に通うことや資格が決められていますが、この自立支援教育訓練給付金は雇用保険制度の一般教育訓練給付金の指定教育訓練講座が対象となるため、気負いすることなく支援を受けることができます。
給付金の金額は、講座受講のために支払った入学金や受講料の6割に相当する額です。ただし、上限は20万円となっています。
ひとりで子供を育てているシングルマザーが気になるのは、「もし自分が病気になって入院することになったら、子供たちはどうなるのか」ということではないでしょうか。また、病気以外にも就職活動のために一時的に子供の世話ができないこともあると思います。
実家が遠くて頼れる人がいない場合、子供のお世話を優先しなければいけないため思うように病院へ行ったり、就職活動ができないということも多いですよね。そんな時に家事や子供の保育や食事の用意など身の回りの支援をしてくれる制度となります。
この制度を利用する場合は、事前登録が必要であり、1疾病または1事由にあたり年10回以内を限度に利用することができます。費用は生活保護世帯及び住民税非課税世帯は0円、児童扶養手当支給水準の世帯は1時間当たり150円となっています。
シングルマザーにとって医療費はとても大きな出費のひとつです。
子供が小さい時は、子供の医療費はひとり親であるかないかに関わらず助成されます。子供の医療費はほとんどかからないにしても、いざ自分が体調不良になってしまった時、病院に行くと医療費がかかり家計を圧迫するため、なかなか受診しないというシングルマザーもいます。
しかし、子供と一緒に笑顔で楽しく過ごすためにはお母さんの健康管理も大切です。
ひとり親で要件を満たせば、お母さんの医療費が助成されます。
また、ひとり親家庭で18歳に達した日以降の最初の3月31日までの児童も助成対象となっています。
子供の助成内容は、非課税世帯、年齢などで異なります。
初診時に一部負担金として、医科580円、歯科510円、柔道整復270円がかかるため、医療機関の窓口で支払いが必要となります。
1医療機関ごとに支払う入院外の自己負担額は3,000円、入院は57,600円。
1ヵ月の入院外の自己負担限度額は18,000円、入院は世帯で57,600円となっています。
札幌市のひとり親家庭支援センターでは市内に住むひとり親と寡婦を対象に生活一般、養育費にかかる相談、教養講座の開催、交流場所を提供しています。困ったことがあった場合はひとりで悩まず相談することをお勧めします。それでは実施事業についてご紹介します。
・ひとり親家庭相談
・特別相談・・・予約制で就業、生活、養育費等にかかる法律相談や悩みごとに関する心療相談を行っています。
・教養講座・・・意識の向上を図るため、健康管理、趣味、暮らしに関する講座を開催しています。
札幌市にはこの他にも悩みや困ったことをいつでも相談できる窓口がたくさんあります。シングルマザーは悩みなどを全て自分ひとりで抱えてしまうことが多いですが、仕事、家事、子育て全てをひとりで行う必要はありません。困った時に助けてくれる相談機関をうまく利用し、そして必要な支援を積極的に受けていくことで、より自立した生活と子供との楽しい毎日を送っていきましょう。
この記事は令和元年7月15日時点のものです。
参考:さっぽろ子育て情報サイト