男の子2人の母、2017年に離婚。新米シングルマザーです。離婚を機に子供の教育資金や老後のことを真剣に考えながらも、自由になった生活を楽しみながら新しいことにチャレンジしています。
シンママは正直モテます。離婚を公言してから、なぜか男性から声をかけられることが増えます。しかし、離婚を経験していることや子供のことを考えるとすぐに恋愛に踏み切れないのが正直な気持ち。
女性であることよりも、母親である気持ちのほうが大きく、自分の気持ちに正直になれないなか、心を許せる男性の存在がシンママの支えとなることもあります。では、シンママが彼氏をほしいと思うときは一体どんなときでしょうか。
離婚した時は、「再婚なんてしたくない」「彼氏なんてめんどくさくて作りたくない」と思うシンママは多く、私もその1人でした。元夫の束縛が激しかったこともあり、やっと自由を手に入れた喜びと楽しさでいっぱいで恋愛自体に興味はありませんでした。
私は自分がシンママであることを特に隠してはいなかったので、離婚後に知り合った方には男女問わずシンママであることを話していました。公言することにより徐々に私を取り巻く環境が変わっていき、1人の男性と出会いました。
私は正社員として働いているのですが、その収入だけでは生活が厳しいため副業をしています。
離婚してから8カ月が経ったある日、その副業のための勉強会に参加し、私より5歳年下の男性と知り合いました。
最初は今後何か仕事につながることがあればという思いだけで連絡先を交換しましたが、その後副業に関するアドバイスなどをしてくれるようになり、連絡を取る回数が増えていきました。
相手は私がシンママであることを知っていましたが、最初はお互いに恋愛感情などはありませんでした。しかし連絡を取る回数が増え、自然と仕事とは関係のないプライベートなことも相談するような間柄になっていました。そして、知り合ってから4カ月ほど経った頃、相手から「付き合ってほしい」と言われました。子供のことを考えると付き合うということに躊躇ってしまう部分もあったのですが、自分の気持ちに正直になろうとしばらく考えた結果、付き合うことにしました。それでも、彼との交際を子供たちには言うことができませんでした。
彼とのデートは1週間に1度。お互いに都合があうときに会っていましたが、私はいつも誰かの目を気にしていたような気がします。
最初は純粋に恋愛を楽しんでいたのですが、彼とのお付き合いは3カ月で終わりを迎えてしまいました。私が子供に言えない関係を続けることに疲れてしまったからです。
相手の男性はとても良い人でしたが、私の中では母親と女性の両方をこなすことは難しかったのです。
今思えば、久しぶりの恋愛やドキドキする気持ちに新鮮さを感じていましたが、「再婚の可能性」まで考え真剣に付き合ったのではないかもしれません。
離婚後の私の勝手な恋愛を終えた後、「彼氏はもういらない。作らない。」と決めました。
しかし、ふとした瞬間「寄り添ってくれる人がいたらいいな」と思うことはあります。
恋愛もしたくないはずの私が彼氏が欲しいと思う瞬間は、どんなときなのか。自分の気持ちを正直に公開します。
子供の行事やスポーツの試合などに、夫婦仲良く参加している家庭を見ると「いいな~」と思います。彼氏と子供の行事などに参加したいというわけではなく、純粋に一緒に同じ風景を見て楽しんでいる男女を見ていると、同じ気持ちを共有できる誰かの存在が欲しくなります。
私の子供は高校生と中学生です。ある程度のことは自分で判断し行動ができます。
また休日も親と出かけることはほとんどなく、それぞれの友人と出かける機会が増えました。子供の成長を実感すると同時に、少し寂しさもあります。これまで、子供と一緒に過ごしていた時間が1人で過ごす時間となり、友人と過ごす時間を楽しむこともできるのですが、「このままずっと1人で生きていくのは寂しいな」とふと思ったときに、彼氏が欲しくなります。
仕事や子育てで悩みを抱えたり、つらいことがあったとき、シンママは1人で抱え込んでしまうことがあります。「誰かに頼りたい」「そばにいてほしい」と思うとき、彼氏という存在は救いとなります。いつも母親として、人として強くありたいと思う一方で、精神的に自分を追い込み、頑張りすぎてしまう自分に寄り添いそっとブレーキをかけてくれる、そんな彼氏を求めてしまいます。
シンママが恋愛をすることは自由だと思います。一方で、独身女性のように自分の思いのまま勝手な恋愛ができないことも多いのです。離婚をして子供がいても同じ1人の女性であることは変わりありませんが、「シンママ」であるからこそ恋愛にブレーキをかけてしまうときがあります。
最近ニュースなどで報道されることも多い「シンママの育児放棄」。
こうした事件の背景には、離婚後に付き合った彼氏に夢中になり子供が二の次になってしまうというケースも見られます。
シンママのほとんどは、子供を優先し生活をしていますが、世間の目は「シンママ全体」として見てしまう傾向があります。そのため、周りのイメージや先入観にとらわれ、恋愛をすることが億劫になってしまうことが多くあります。
離婚の原因が元夫のDVであった場合、男性に対する恐怖がトラウマとして残っているケースがあります。精神的にも肉体的に限界に達し離婚している場合は、付き合った彼氏と元夫の言動が重なってしまい、付き合うことに抵抗を感じてしまうこともあります。「元夫と彼氏は別の人間」と自分で言い聞かせても、過去の経験が付き合うことを邪魔するのです。
シンママは自分の気持ちも大切ですが、何より子供の気持ちを優先します。
自分が誰かに恋をしても、その相手を「子供が受け入れてくれなかったら?」と考えてしまうのです。また、これまで子供には母親としての姿を見せてきた一方で、女性としての自分を見せることに抵抗を感じることもあります。女性としての自分は、子供たちにはどのように映るのかもとても気になるところです。
現在私は彼氏が欲しいとは思っていませんが、将来彼氏を作るなら?と勝手に妄想することはあります。
シンママにとって理想の彼氏とはどんな人でしょうか。
シンママの一番の悩みは収入です。そのため、経済力のある方はとても魅力的です。決してお金だけが全てではありませんが、お金はあるに越したことはないと思います。
離婚の原因のひとつはお互いに相手を思いやることができず、それを機にいろいろな夫婦間の問題が生じてしまうことです。育った環境が違うもの同士が一緒に暮らす、もしくは家族になるときは、この思いやりがないと難しいと考えます。彼氏であっても同じことが言えます。お互いが相手を尊重し、思いやりをもって接しなければ良い関係を築くことはできません。
これが一番だと思います。子供はいくつになっても自分の子供です。親はいくつになっても子供のことが気になります。そんなときに、親身に子供のことを一緒に考えてくれる人。私にとっては、絶対に外せない彼氏の条件です。
シンママも、ひとりの女性。恋愛をしてもいいと思います。自分の気持ちを大切にしてほしいのです。でも、子供を第一に考えることが重要です。
「私には恋愛なんて…」と思うシンママもいらっしゃると思いますが、私たちシンママの強さや自立を影ながら見てくれている男性がきっといます。
お互いのタイミングがあったとき、自然と恋愛関係に発展していくのでしょう。子供のためにも笑顔が似合う生き生きとした女性でありたいですね。