静岡県浜松市は、人口約79万人(令和元年6月現在)の政令指定都市です。浜松市と言えば「浜松餃子」を思い出す方も多いのではないでしょうか。また浜名湖はうなぎでも有名ですね。おいしいグルメが豊富で、かつ温暖な気候と自然に恵まれた魅力ある都市です。それでは浜松市のシングルマザーを支援する制度をご紹介します。ぜひ、子供と一緒に幸せな生活を送るために制度を適切に活用していきましょう。
この事業は、母子家庭や父子家庭等を対象に、生活の安定や子供の福祉のため、各種資金の貸付けを行う事業です。生活を送るなかで、子供の教育資金や就職準備、または住宅の改修などまとまったお金が必要な時にお金がないということもあるかもしれません。
そうした時に、この母子父子寡婦福祉資金貸付事業を利用することができます。
貸付金は借りる理由によって12種類に分けられており、それぞれ借りることができる限度額や返済期間も異なります。
シングルマザーが多く利用するのは、子供の教育に関する「修学資金」や「就学支度金」でしょう。
子供が中学校を卒業し、高校、大学、専門学校などに通うことになった際にお金を準備できない場合は、こうした支援を利用することで、子供の夢を諦めさせることなく応援できますね。
貸付の申請をしたら必ず審査に通るのか気になりますよね。残念ながら、審査により貸付ができないと判断されることもあります。しかし、最初から無理と諦めずに、まずはお住まいの区役所社会福祉課で事前相談をしてみましょう。事前相談から申請までに書類の準備等で時間がかかることがあるため、貸付が必要だなと思った際は、早めに相談することをお勧めします。
ひとり親支援制度の中でも知名度の高い児童扶養手当は、子供が18歳に達する日以降最初の3月31日までが支給対象となります。ただし、この手当は母親の所得額や扶養人数などによっても異なります。
2019年5月現在は、8月、12月、4月の年3回支給されていますが、2019年11月から年6回、奇数月に各2カ月分の手当が支給されます。
シングルマザーが自立して安定した生活を送るためには、安定した収入の確保が必要です。生活の安定を図り、就職に有利な資格の取得を促すために、養成学校の受講期間中に給付金を支給する制度です。
浜松市では下記の資格が適用となります。
・看護師
・介護福祉士
・保育士
・理学療法士
・作業療法士
・取得することで就業に有利であると認められる資格
原則として通学によるもので修業する場合に給付金が支給されます。
高等職業訓練促進給付金も就職のための資格取得に特化した支援ですが、この自立支援教育訓練給付金もシングルマザーの自立の促進を図ることを目的としています。高等職業訓練促進給付金は養成学校に通うことや資格が決められていますが、この自立支援教育訓練給付金は雇用保険制度の一般教育訓練給付金の指定教育訓練講座が対象となるため、気負いすることなく支援を受けることができます。
給付金の金額は、講座受講のために支払った入学金や受講料の6割に相当する額です。ただし、上限は20万円となっています。
ひとりで子供を育てているシングルマザーが気になるのは、「もし自分が病気になって入院することになったら、子供たちはどうなるのか」ということではないでしょうか。また、病気以外にも就職活動のために一時的に子供の世話ができないこともあると思います。
実家が遠くて頼れる人がいない場合、子供のお世話を優先しなければいけないため思うように病院へ行ったり、就職活動ができないということも多いですよね。そんな時に家事や子供の保育や食事の用意など身の回りの支援をしてくれる制度となります。
利用日数は月7日以内ですが、食事の用意などの支援が必要ない場合の子供の迎えと預かりは、月の利用日数に関わらず継続利用ができます。日々、仕事と家事の両立に励むシングルマザーにとって、とてもありがたいですね。
シングルマザーにとって医療費はとても大きな出費のひとつです。 子供が小さい時は、子供の医療費はひとり親であるかないかに関わらず助成されます。子供の医療費はほとんどかからないにしても、いざ自分が体調不良になってしまった時、病院に行くと医療費がかかり家計を圧迫するため、なかなか受診しないというシングルマザーもいます。 しかし、子供と一緒に笑顔で楽しく過ごすためにはお母さんの健康管理も大切です。 ひとり親で要件を満たせば、お母さんの医療費が助成されます。 また、ひとり親家庭で20歳を迎える前日の属する月までの児童も助成対象となっています。 1医療機関ごとに月500円は自己負担になりますが、それ以上にかかった医療費は助成の対象となります。 ただし、入院時の差額ベッド代、健康診断、予防接種、文書料など保険診療の対象とならない費用や入院時の食費負担(標準負担額)などは助成されません。
母子生活支援施設は、配偶者のいない母親やこれに準ずる事情のある母親が、経済的困窮やDVなどが原因で子供の養育を十分に行うことができな場合に、母子で入所することができる施設です。費用は、国の基準により、経費の一部を負担する場合があります。施設の入所はあまり身近なものではないかもしれませんが、子供との生活を守るため、自立した生活を送る準備をするためにはとてもありがたい施設です。住まいの場に困ったとき、経済的に困窮している場合、またはDV被害にあっている場合、1人で悩まず、住んでいる区の社会福祉課に相談に行ってください。
浜松市にはこの他にも悩みや困ったことをいつでも相談できる窓口がたくさんあります。シングルマザーは悩みなどを全て自分ひとりで抱えてしまうことが多いですが、仕事、家事、子育て全てをひとりで行う必要はありません。困った時に助けてくれる相談機関をうまく利用し、そして必要な支援を積極的に受けていくことで、より自立した生活と子供との楽しい毎日を送っていきましょう。
この記事は令和元年月6月26日時点のものです。
参考URL:浜松市ホームページ