3年前にモラハラ男と調停を経てようやく離婚。
高校生の娘たちの母親&父親役。
副業をしながら月の収入30万を目指すために日々勉強中。
毎日楽しく笑顔で過ごすのがモットーです。
私が元夫と離婚したのは3年前、長女が中2、次女が中1のときでした。ちょうど思春期真っ只中で、グレてしまったらどうしよう?落ち込んで勉強に手が付かなくなってしまったらどうしよう?もしかしたら、父親がいないことで学校で嫌な目にあってるのではないか?「お父さんは?」と友達に聞かれて困っていないか?人知れず隠れて泣いてないか?考えれば考えるほど不安は募るばかりでした。今回は、実際に私が経験した子供たちの父親に対する気持ちや本音などを紹介したいと思います。
元夫はモラハラ男。自分中心でしかものを考えられず、子供や私が、彼の思い通りにならないと逆上し、1時間も2時間も怒鳴り散らす毎日でした。子供たちには「おまえたちのデキが悪いのは、俺の言うとおりにやらないからだ。」と洗脳していく毎日。特に長女はお父さんっ子で、失敗するとお父さんに嫌われる!と常に不安がり、中学生になっても自分でものを考えることができず、すっかり父親に依存していました。
このままでは子供たちは何もできない人間になってしまう。何にも挑戦できない人間になってしまう。でも私もあの男には歯向かえない。歯向かえば寝かせてもらえず、明け方まで不毛で一方的な言葉を浴びせられる。結婚してから友人と外出したのは数える程度、私の自由な時間はなく全て彼に管理されていました。私はフルタイム勤務で、育児も家事も全て行っていたので、精神的にも身体的にも限界がきていました。なにより、子供たちをこの手で守ってあげられないことが、とても辛かったのです。
子供たちは中学生でしたので、ある程度離婚がどういうことかわかっていたと思います。元夫とのやり取りを見ていて、離婚を予想していたかもしれませんが、事情がわからないまま父親と別々に暮らすのは、子供とはいえ納得できないでしょう。夕飯を食べ終え、父親が残業で遅くなるとわかったとき、意を決して子供たちに離婚することを切り出しました。
決して子供たちのせいじゃない事、私はいつも笑顔で人生を過ごしたいということ、父親と何度も話し合ったが全く話が通じず、今後一緒に生活していくのは難しいと考えたことなどを伝えました。また、これからは私と学校の近くにあるアパートで3人で暮らそうと思っていること、誰かに何か言われても私が味方だということを、改めて伝えました。
子供たちはしばらく黙って私の話を聞いていました。そして、「パパと離れられるなら全然いいよ」、「転校しないならいいよ、私たちママと一緒に暮らすってことだよね?何を準備すればいい?」長女は少し緊張したような顔をしていました。私が普段見せないような、鬼気迫った顔をしてしまっていたのかもしれません。
間違いなく子供たちは無理していたと思います。離婚して傷つかない子供はいません。とても悲しかったと思います。それでも離婚に賛同してくれたのは、「母は何があってもあなたたちの味方である」という強い気持ちが伝わっていたのではないかな?と思います。
子供たちから「父親に会いたい」という言葉は、この3年間一度も聞いたことがありません。3ヶ月に1度ほどの面会にも「会いたくないから行きたくない」といいます。おそらく私に気を使った発言なのでしょう。何故かというと、私の前では父親の話題はほとんどありませんが、よく家族4人で行っていたショッピングモールなどに行くと、「小さいとき遊んだねー」とか「これ父に買ってもらったー」など、父親を思い出し姉妹で笑顔で話しているからです。面会交流後もニコニコして帰ってくることが多いです。私に気を使わず「お父さんに会いたい」と言える環境を作っていかなければならないなと感じています。
学校で父親のことを言われたり、友達に聞かれたりして困ってないかな?と不安になりますが、やはり聞かれることがあるそうです。しかし、そこはうまく話題をそらしたり、はぐらかしているそうです。
次女は、「うちはなんであんな父親だったんだろう」と友達のお父さんを見ると、そんなことを思って悲しくなってしまうことがあると言っていました。私が気にし過ぎなのかもしれませんが、他のお父さんの話をする事が多いと感じる時期がありました。やはりうらやましく思うのでしょう。
離婚後、子供は「これからどうなるんだろう?」という不安や恐怖心などを感じるといわれています。うちは中学生という思春期のど真ん中で多感な時期でした。まだ離婚して3年しか経っていませんが、私がこの3年間気をつけていたこと、子供たちが離婚後と離婚3年後でどう変わっていったのかをご紹介します。
父親がいないことで、嫌な目にあっていたら申し訳ない!母親がそんな罪悪感に襲われることもよくあります。けれど、子供たちは現状を受け入れて頑張ってくれていますので、「ごめんね」ではなく「ありがとう」をたくさん伝えるようにしています。子供は「謝る=悪いことをしたから」と思っています。あまり謝ってしまうと、自分が悪いのかも?と罪悪感を感じてしまいます。離婚当初は私も生活を立て直すのに必死で、心に余裕がなく何かとミスする事が多く、子供をいらいらさせてしまい謝ってばかりだったのですが、謝ると子供が悲しそうな顔をするので「ごめんね」から「ありがとう」に変えました。そうすることで、子供も「ママほんとドジだよね~しかたないね~」という風に変わっていきました。
長女は父親からのモラハラ被害が大きかったので、心のリハビリに1年ほどかかりました。不安が強くなりすぎると、癇癪を起こして泣き喚いたり家を飛び出していったりすることもありました。不安な気持ちを聞きだそうとしても、本音を話すと怒られる生活を強いられていたので、うまく言葉に出来ずにいました。このままではお互いにイライラして辛いので聞き出すことは止めて、不安な気持ちを理解してあげるようにしていきました。そうすることで、段々「母親には自分の気持ちを出しても大丈夫なんだな」と理解させるようにし、自分から話をしてくるのを待ちました。
1年間、苦しんでいる長女を見るのはとても辛かったですが、乗り越えたらとても大人になりました。自分のことを自分でやるという当たり前のことすら出来なかったのに、今じゃ将来の事も考えて目的に向かって勉強をしています。ママのために家を建てたいなんて言うようにもなりました。その気持ちだけで私は幸せです。とにかく子供の不安な気持ちのサインにいち早く気が付いて、ケアを試みることが大事だと感じました。
「お父さんは?」離婚して3年経っても聞かれることはあります。私には見えない部分で、子供たちにも同じような場面があるでしょう。離婚の形はさまざまで、子供の悩みもさまざまです。しかし、どの子供たちも、辛く悲しい気持ちを乗り越えようとしてくれていると思います。正解も不正解もありませんが、シングルマザーが出来ることは、母親自体が毎日笑顔で充実した日々を過ごし、子供たちにちゃんと愛してるよ!って伝えることなのかなと思います。人の目を気にしながら生きる人生ではなく、自分の人生を見つめながら生きられるようになればいいなと思います。