18歳で未婚出産したシングルマザー。私&娘の半分は、家族と友人達のありがた~いサポートによってできています。
まずシンママがどんな仕事に向いているのか気になりますよね。人によっては労働時間が制限されるので、今までと同じ条件で仕事を探すことは難しくなります。出産前と出産後で、職種をガラッと変えた方もいるでしょう。以下に私がこれまでやってきた仕事や、働きやすいと思った職場環境などをまとめたので、ぜひ参考にしてみてください。
出産前は月に20日ほど居酒屋でアルバイトをしていました。昼の12時から夕方17時まで食材の仕込み、そこから夜22時までホールに出て接客。給料はほぼ貯金していたので、貯金は100万円ほどありました。ある日アルバイトへ向かう途中、電車の中で凄まじい吐き気に襲われ、病院で検査を受けたところ妊娠3ヵ月と診断されました。店長に相談してアルバイトを辞めさせてもらい、そこからシンママになる準備に入りました。
出産後は以前のように長時間働くことが難しくなったのですが、同居している母が「子供の面倒は見るから働きなさい」と言って、私が時間を気にせず働けるよう協力してくれました。そのおかげで、以下の仕事に就くことができました。
まずは派遣会社に登録をして、コールセンターでテレアポの仕事を始めました。週5日制のシフトと高時給だったので、給与面では十分に満足できました。また、定時に上がれるという点で、シンママの私にとっては働きやすい環境でした。ところが、クレーム処理を行う部署に異動してから仕事が辛くなり、好条件ではありましたが2年ほどで辞めました。
年収:約290万円
テレアポを辞めてすぐ、派遣会社から短期契約の仕事を次々紹介されました。クレジットカードの勧誘や新作雑誌の店頭販売など、いろんな仕事をやりました。この頃は「とにかく稼ぐ」と「良い仕事に就けるようスキルを獲得する」を目的に、ジャンル問わずどんどん仕事を受けました。
年収:約290万円
しばらく経ってから化粧品販売の仕事を紹介してもらい、老舗の百貨店で美容部員として5年ほど働きました。周りに子育てをしながら働く女性がたくさんいたので、収入だけでなく精神面でも良い環境でした。
年収:約290万円
現在は映像制作会社で正社員として働いています。派遣の仕事をしていた頃より年収はやや下がってしまいました。しかし、これまで条件から外していた「やりがいがある仕事」を選択することができたので、とても満足しています。
年収:約280万円
平日空いた時間や土日を利用して、在宅webライターをしています。収入はまちまちですが、多い時で月5万円ほど稼げています。
みなさんの中には、これまで働きに出た経験があまりない方や、働きに出ていたけれどシンママとして仕事を探すのは初めて、という方がおられると思います。私がこれまで仕事を探す上で「やって良かった」と思ったことを以下にまとめましたので、参考にしていただければ幸いです。
事前に情報収集する
「シングルマザー 仕事」「シンママ 仕事」でネット検索すると、シンママの方々がどんな仕事をしてどれくらい収入を得ているか知ることができます。また、面接時のアピールの仕方など、採用に役に立つ情報が無料で提供されています。働かなきゃいけないけど何をしたらいいかわからないという方は、ネットを利用して情報を集め、仕事探しの参考にしてみてください。
希望条件をしっかり絞る
膨大な数の求人広告を片っ端から見ていくのは大変です。できるだけ早く仕事に就きたい方は、週に何日シフトに入れるか、1日に何時間働けるか、月収いくら稼ぎたいかなど条件を明確に絞っておくと、希望の職場を見つけやすくなります。私の場合だと、子供が小さいうちは「定時で上がれる」を外せない条件にしていました。
勤務地が遠いところは避ける
せっかく定時に上がれても、勤務地から家まで1時間以上かかってしまっては意味がありません。私は片道30分以内で通える職場を選んでいました。
シンママが働きやすい環境か見極める
私が今まで働いてきた中で「ここは働きやすいな」と感じた職場には3つの共通点がありました。
・業務内容が苦痛ではない
・定時で上がれる
・主婦が多い
高収入であっても辛い仕事は長続きしません。業務内容が自分の得意ジャンルか、不向きでないものを選ぶとストレスがたまりにくいです。また、主婦が多い職場では子育てに関する話ができたり、そこから情報を得たりできるので、とても心強いというメリットがあります。働きに出ることに不安を抱えている方は、上記3つを条件に入れてみてください。
長く働けるかどうかは実際に働いてみないとわかりません。私の場合は18歳でシンママになった為、これまでの職歴が乏しく、いきなり正社員で働くことは難しいと思いました。将来的に正社員として働けるよう、まずはいろんな仕事をしてスキルを獲得することに専念。そして、30歳の時に正社員になることができました。この経験から、1つの職場に拘らず、スキルを積み重ねながら転職をしても問題ないというのが私の結論です。無理をして働けば会社への貢献にも支障が出てきて、お互いにとって良い状況ではありません。「ここでずっと働けるだろうか・・・」と不安になっている方は、転職を視野に入れてもいいかもしれません。
シンママの転職で大事なのは、転職するタイミングです。ここを考えずに勢いで退職すると、収入が途切れてしまい、それによって不安な状態で転職活動することになりかねません。安心して転職できるよう、事前にしっかり準備しておきましょう。
辞める前に次の仕事を決めておく
シンママが転職するにあたって一番気を付ける点は、無職の期間をなるべく作らないことです。母子共に生きていくには収入が必要です。仕事をしながら転職活動をして、次の職場を決めておくのがベストです。
転職サイトを1つに絞らず複数利用して探す
「大手転職サイト」と聞くと2、3社ほど頭に浮かぶと思いますが、世の中にはその他にもたくさんの転職サイトがあります。中にはシンママに特化した転職サイトもあるので、複数登録して希望の会社を見つけるチャンスを増やしましょう。
焦って転職しない
転職の理由はさまざまですが、ストレスを理由に転職を考えている方は「1秒でも早く会社を辞めたい!」と焦ってしまいがちです。私も業務内容にストレスを感じていた時は「ここじゃなければどこでもいい!」という気持ちでやみくもに仕事を探していました。しかし、転職より退職に意識がいっている状態だと、冷静な判断がしにくくなります。次こそ良い職場を見つけられるよう、焦らず落ち着いて転職活動するのが得策です。
仕事探しで悩んでいる方は、他のシンママがどんな条件で、どんな仕事をしているのか調べてみましょう。自分と状況が似ている方の職種や収入を参考にすることで、仕事が探しやすくなります。転職を考えている方は、事前の準備とタイミングが大切なポイントです。シンママのあなたが、自分に合った職場で働けるよう心から応援しています。