シングルマザー歴4年目。子供が5歳と2歳の時に円満離婚。「シングルマザーでも子供と向き合うことを忘れない」をモットーに、仕事と子育てを両立しています。
シングルマザーにはシングルマザーにしか分からない苦労や悩みがあります。シングルマザーという境遇だからこそ、人一倍頑張っているママさんも多いのではないでしょうか。かつて専業主婦だった私も、実際にシングルマザーになってから酸いも甘いもたくさん味わってきました。そんな元専業主婦で現役シングルマザーである私の体験談を基に、シングルマザーのあるある話について、悩み解消法も合わせてまとめてみました。ぜひ参考にしてみてください。
専業主婦だった私が、シングルマザーになってから体験した苦労、大変なことについてご紹介します。
1.とにかく時間が足りない!
離婚前、専業主婦だった私は、シングルマザーになってから仕事を始めました。元夫は仕事で忙しい人だったので、ワンオペ育児や家事には慣れていたのですが、家事と子育てに仕事が加わると、ここまで時間が足りないものかと身を持って痛感しました。
特に、離婚した当時は、子供が5歳と2歳になりたてで、まだまだ手のかかる年齢でした。日中はどうしても仕事に費やすことになるので、朝晩の限られた時間の中で、料理・洗濯・掃除をテキパキと済ませながら、子供のお世話をするのは、目まぐるしいほど大変でした。
2.子供が急病の時に一人で対応するのは大変!
私がシングルマザーになって一番しんどいと思うのは、子供が急病の時です。その都度職場に頭を下げて休ませてもらうのは、有難い思いの一方で、申し訳ないという思いも生まれます。子供と同じ保育園の子の家庭で、子供が急病の時に夫婦で上手く連携をとっているのを見かける度、羨ましく思います。
また、子供が感染症にかかった時にうつされてしまうと、自分の体調もままならない中、子供の世話や家事をしなければならない時は、心が折れそうになる瞬間です。
3.外出もワンオペ
家庭内の日々のワンオペ育児はもちろん大変ですが、意外と大変なのが外出の時。うちは子供2人なので、1人で2人を見なくてはならないのですが、例えば、3人で遊びに出掛けても、帰りに子供が疲れて寝てしまうと、1人で荷物を持って寝ている子供を抱っこして歩くのはかなりの重労働。どちらかに手を焼いていると片方が見当たらなくなってしまったなんてこともしょっちゅうです。シングルマザーの子育ての限界を感じる時です。
4.子供が男の子だとトイレや更衣室に付き添えない
我が家の子供は男の子2人。シングルマザーになって盲点だったのが、外出時、トイレやプール・温泉などの更衣室に付き添えないことです。子供が小さいうちは、女性用のトイレや更衣室を利用できるかもしれませんが、年長~小学校1年生くらいになると子供が恥ずかしがります。「女性用は利用したがらないけど、1人で行かせるのは少し心配」という微妙な年齢の時は困ります。子供が男の子でシングルマザーをしていると、そんなちょっとした場面で、異性の壁や煩わしさを感じることがあります。
シングルマザーにはシングルマザーにしか分からない特有の悩みがあるもの。そこで、私が日常で感じるシングルマザーとしての悩みとその解消法についてご紹介します。
1.忙しさのあまり子供に当たってしまい自己嫌悪
みなさんは忙しさのあまり、子供に当たってしまうことありませんか。毎日、時間に追われた生活を続けていくのはとても大変なことです。仕事に家事に子育てと1人で抱えているものが多すぎて、一分一秒が貴重に感じてしまうほど。そんな風に時間に追われていると、子供のちょっとしたもたつきや愚図りを受け止めてあげられず、「早くしなさい!」とつい強い口調で当たってしまうこともあります。
そんな時にパッと子供の表情を見ては自己嫌悪。余裕のない自分を省みて、シングルマザーとしての生き方を考えさせられます。
2.世間の「母子家庭」に対する偏見を痛感
学校内でのいじめがきっかけで、長男は体調を崩してしまい、不登校になってしまった時期がありました。周りのママ友の中には、何も説明していないのに、まるで母子家庭だから不登校になったかのような解釈をする人もいました。今は心身共に回復し、登校するようになりましたが、単なるイメージやら憶測だけで安易にあしらわれてしまうのだと、怒りとやるせなさがこみ上げてきてさすがに落ち込みました。
1.完璧にやろうとしない
仕事をして子育てをしながら家事まで完璧にしようとするのはとても大変です。全てを完璧にやろうとしてイライラしてしまい子供に当たってしまうくらいなら、完璧にできない方が良いです。ちょっと家の中が散らかっていても、どうってことありません。シングルマザーにとって何より大切なことは、子供の心身を育てていくこと。できないのは、その時それ以上に大事なことと向き合っているからです。「1人でやっているのだから完璧にできなくて当然」と、現状を自分自身で受け止めてあげましょう。そして、子供と真心で向き合う時間を大切にしましょう。
2.周囲の目は右から左へ
日本において離婚率は年々増えていっています。その影響で、シングルマザーの家庭も今では珍しくありません。とはいえ、そうでない人にとってはシングルマザーの生活は物珍しく、残念ながら、中には単なる偏見や憶測で身勝手なことを言う人もいます。そういった人は何の根拠もなく言っているだけなので、気にしないことです。周りがどう言おうと、自分ができることを精一杯やり、子供と向き合い、笑顔でいられるのであれば、何の問題もありません。
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シングルマザーの子育ては大変ではありますが、中には「シングルマザーで良かったな」と思う面もあります。そんなシングルマザーならではの良いところをご紹介します。
1.一貫性を保てる
子育てをしていると、親から子供に伝えたい「人として大切なポイント」ってありますよね。しかし、それって人それぞれちょっとずつ違うもので、同じ屋根の下で暮らす夫婦間でもかみ合わないことがあります。そうして子育て法をめぐって口論になったり、両親の言っていることが異なるため、結局子供は混乱してしまったりします。その点、シングルマザーは子育て法をめぐって言い争う必要がないので、子供に対して一貫性を保つことができます。
2.ワンオペを覚悟しているとイライラしない
夫婦で一緒に暮らしていると、子育てや家事について「何でやってくれないの?」「いつも私ばっかり」と相手に期待するからこそ不満が募り、余計にイライラしてしまったりします。しかし、シングルマザーは、どうあがいてもワンオペ育児。大変なのはもちろんですが、誰かに期待することがない分、覚悟するしかなくなります。その覚悟ができてしまうと、同じワンオペ育児の状態でも不思議とイライラしなくなるのです。ワンオペ育児のイライラの根源は、子育ての大変さに対するものよりも、夫に対する不満によるものなのだと改めて気が付きました。
3.子供が自然と自立していく
子供は親のことをよく見ているもので、私が1人でせっせと家事をしていると、子供達が自ら手伝いをしようとしたり、私の手が回らないことを察するのか、自分でやってみようとする姿が見られるようになりました。そのため、長男も次男も周りの同級生と比較しても精神年齢が高い傾向があり、学校や保育園の担任の先生からも、「道徳的なものがしっかり身についている」と、お褒めの言葉を頂きます。親としては、苦労かけてしまっているかなと思う時もあるのですが、子供が外の社会で人に認められているのを見聞きすると、彼らなりに今の境遇の中でも逞しく育ってくれているんだなとホッとします。
「シングルマザーの子育てあるある」について体験談を基にご紹介しましたが、みなさんいかがでしたか。ご自身と重なる話はあったでしょうか。同じシングルマザーでも、環境や人によってもその体験は様々です。それでも、同じシングルマザーという境遇にしか見えない景色というものがあります。たくさんの苦労や悩みの中には、シングルマザーだからこそ味わえる喜びや感動も含まれています。その苦労も喜びも全てが、みなさんや子供達の糧となり、何ものにも代えられない財産となるでしょう。
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