シングルマザー歴4年目。子供は現在8歳と5歳の男の子です。子供が5歳と2歳の時に円満離婚しました。「離婚するからには子供も自分も元夫も幸せになろう」をモットーに、仕事に子育てに没頭しています。
離婚前、私はずっと専業主婦をしていました。そして、二人の子供が5歳と2歳の時、話し合いの末に離婚しました。まだまだ小さい子供を抱えての離婚は相当悩みました。当時、仕事をしていない上でシングルマザーになるというのは、精神的にも物理的にも厳しい選択だったと、今振り返ってみて改めて思います。そんな私が、なぜシングルマザーになることを選んだのか。そしてその時、どんな覚悟を決めたのか。実際にシングルマザーになってからの思いも含めてまとめました。
私がシングルマザーになると決めた時、ある理由と覚悟が明確にありました。
1.夫との関係性に将来が見えなかった
元夫との間には色んなことがありました。長男を出産後、元夫が痴漢容疑で逮捕されたり、私が産後うつになったり。気が付けば、補い合うよりも奪い合うような関係になってしまっていました。そして、次第に夫に対する気持ちも冷めていき、ある日のふとした瞬間、「私の人生、このままでいいのだろうか」と漠然と思うようになりました。
2.嘘をついて仮面夫婦でいても家族の誰も幸せにならないと思った
当初は、夫に対する気持ちが冷めても子供がいることで離婚を考えることはありませんでした。家族は一緒に暮らすものと思っていたからです。しかし、愛のなくなった結婚生活は、若い夫婦の私達にとって明るい将来を見据えることができませんでした。嘘をついて仮面夫婦を装っても、幸せなのは表面上だけなのなら意味がない。そんな両親を見て育つ子供は果たして本当に幸せなのだろうかと思うようになりました。
3.自分の人生を見つめ直し自分で決めたかった
私は、20代前半で授かり婚をして子供を産み、専業主婦になりました。結婚したのも子供がいるから。仕事も保育園に入れなければ働けないので、決められた選択肢でした。元夫との関係性に疑念を抱くようになった頃、同時に自分の人生について考えるようになりました。そして、自分の人生を自分自身で決めたいと思うようになったのです。
4.子供に恥ずかしくない自分になりたかった
子育てをしていて前々から肝に銘じていることは、子供にとって母親である私の存在は大きな影響力があるということ。そして、子供には人生を謳歌してほしいと思っていました。じゃあ自分はできているのかと言えば、答えはNOでした。生きることの意味を考え、子育てをする上で、子供に恥ずかしくない自分になろうと、離婚も含めて自分の人生を歩む決断をしました。
1.恨みつらみは捨てる
私が離婚してシングルマザーになると決めたのは、自分達が幸せになるためです。元夫との間には、結婚している間は恨みや妬みなどの感情があったことは否めません。しかし、せっかく離婚してスタートを切ったのに負の感情を引きずっていては、子供達への悪影響は変わらないと思いました。そして、離婚と共に相手に対する負の感情は捨てようと決意しました。元夫とは、別れても子供達の親としてお互いに頑張っていこうと前を向き、新しい関係を一から築いていくことにしました。
2.離婚しても家族の幸せを願い助けること
離婚はしても、子供にとっては大切な父親ですから、その関係性を崩すことはしたくありませんでしたし、元義理親との関係も親の身勝手で切り離すようなことはしたくありませんでした。離婚はあくまでも夫婦の問題。それ以外のことは、誠意を持って繋いでいこうと思いました。元義理親とは、今でも交流をとっています。当初、気まずい思いがなかったわけではありませんが、今ここでやらなければどんどんしこりになっていってしまうと思い、意識的に交流するようにしていました。
3.子供の心情に寄り添うことを忘れない
シングルマザーになって、仕事を始めるようになると、どうしても子供との時間は減ってしまいますし、休みの日に会えるとはいえ、父親と離れて暮らすことに寂しさを感じるだろうなということも想定はしていました。そのため、子供の表情や仕草には細心の注意を払うように心掛けています。子供との時間が減るからこそ、子供と向き合う時間を大切にしようと意識するようになりました。
シングルマザーになることを決断して良かったと感じることが度々あります。私が感じるシングルマザーになって良かったことについてまとめました。
1.自分自身が自立できて自信を持てるようになった
私がシングルマザーになって良かったと思うのは、何より自分自身が自立して自信を持てるようになったことです。離婚することを選んだからには、何が何でもみんなを幸せにしようという思いが、何倍にも増して強くなりました。結婚していた頃に比べると、より能動的になったと思います。自分に自信を持てるようになると、メリハリをつけて子育てができるようになり、母親として必要なタフさが身に付きました。
2.家族みんなが気持ちよく笑い合える関係になれた
私が何より良かったと思うのは、現時点で、私も元夫も子供達もみんなが気持ちよく笑い合えていることです。これは、むしろシングルマザーという道を選ばなければ得られなかったことだと思っています。私も元夫も、離婚をきっかけにそれぞれが自分を見つめ直すようになっていました。そうしているうちに、それぞれが自立し、子供達も含めて、それぞれの人生を応援し、励まし合える関係になっていきました。世間一般とカタチは違っても、自慢の家族だと胸を張って言えます。
シングルマザーになって良かったと思う一方で、やはり大変なこともあるのは否めません。私が感じるシングルマザーになって大変なことについてご紹介します。
1.仕事と家事と子育てのバランスをとるのが難しい
シングルマザーになって大変なのが、仕事をするようになって家事と子育てとのバランスをとるのが難しいことです。生活パターンを決めていても、子供がいると思い通りにいかないこともあるもの。1つ分かったことは、どれにどのくらいのエネルギーを使うかに正解などないってことです。家事に手を抜いてでも、子供や自分と向き合う時間を優先するべき時もあります。その瞬間毎に感じるインスピレーションを大事にするようにしています。
2.周りに身勝手なことを思われがち
シングルマザーの家庭が増えているとはいえ、世間一般のシングルマザーに対する偏見は根深いものがあります。どんなに努力していても、それを知らない人の中には、身勝手な推測であざ笑う人がいるのも事実です。しょうがないとは分かっていても、実際に痛感するようなことがあると傷つきますが、他人の意見は気にせず自分のことに集中するように努めています。
最後に、元専業主婦だった私が幸せなシングルマザーライフを送るため、予め準備しておいた方が良いと思うことについて厳選してまとめました。
1.住居の確保
まず確保するべきなのが生活住居です。今の家をそのまま使えるのか、実家に戻るのか、それとも新たに賃貸契約をするのか。とりあえず仕事や生活が安定するまでの間という考え方もありますから、自分の状況に応じて選択しましょう。
2.働ける環境づくり
次に考えるべきは、自分が働ける環境づくりです。我が家も、離婚当時、子供が5歳と2歳でしたから、子供を預けられる保育園の確保が必要でした。役所に行って待機児童の状況を確認しつつ申し込んだり、民間の保育園に問い合わせたりしました。
3.仕事探し
働ける環境づくりが整ったら、いよいよ仕事探しです。収入だけでなく、労働時間にも考慮して探すようにすると、子育てと家事とのバランスを取りやすくなります。
4.市区町村による手当・支援を調べる
各市区町村において、母子家庭向けの手当や支援を受けることができます。収入が低いシングルマザーにとって、地域による手当や支援は有難いもの。自分が住む地域ではどんな手当や支援を受けることができるのか、必ず調べておきましょう。
シングルマザー向けの手当・支援に関する記事があるので、こちらも参考にしてみてください。
シングルマザーになるという覚悟は並大抵のことではありません。中には、別れたくてもその覚悟ができずにいる人も多いのではないでしょうか。シングルマザーになることは、決して不幸せになることではなく、むしろ、より幸せになることを決意した人が選ぶ道です。一度決めたら後戻りはできません。自分自身がどんな人生を歩んでいきたいのか、そして、母親としてどう子供と向き合っていきたいのかを考え、酸いも甘いも含めて幸せになるんだという強い覚悟を持つことが大切です。