結婚21年目にして夫婦別居中です。一度離婚調停をしましたが、話し合いがうまくいかず不成立に。独身時代からの仕事を続けながら前向きな生活を心がけています。
離婚に対しての子供の気持ちや反応を知り、不安にならないように自然な伝え方をすることをおすすめしています。子供の年齢別に適した伝え方があるので、子供の様子と合わせて刺激を与えないような方法を考えてみましょう。離婚後の子供への接し方についても触れていますので参考にしてください。
子供にとって親の離婚はショックなことです。割り切っているように見えても、心の中ではもやもやした気持ちが拭いきれません。離婚はあなたにとって大きな疲労となりますが、多感な子供の心には大きく影を落とす出来事なのです。ここでは親の離婚に対する子供の気持ちについてご紹介します。
子供の本音はできたら離婚して欲しくないということです。特に、子供に対して優しい父親であった場合、子供はなぜ離婚しなければいけないのか全く分かりません。大人の事情というだけでは割り切れない気持ちがあり、すぐには受け入れられない子供も多いのです。あなたも辛い気持ちなのですが、子供はそれ以上にショックを受けるのです。
毎日のように親の喧嘩を見て暮らしていたのなら、それだけで不安な気持ちになってしまいます。親の不仲は子供にとって大きな心の負担につながり、毎日の活力を失う要因になるものです。そんな中であなたから離婚を知らされた際には、親の喧嘩のストレスから解放されるほっとした思いと、父親がいなくなるという寂しい気持ちが合わさり、複雑な心境になってしまうものなのです。
子供でも親の離婚の本当の原因を知りたいと思います。小学生でも物心がつくと男女の気持ちが少しずつ分かってきます。大人の事情ははっきりとは分かりませんが、なぜ以前は仲がいい両親だったのに別れてしまうのか、子供にも理解できるように説明して欲しいと思います。
あなたと元パートナーは離婚してしまえば、他人になってしまいます。しかし、子供にとっては離婚後も両親が永遠に変わることはありません。離婚、別居は書類上のことで、子供にとって両親との縁は切れることはないのです。協議や調停で面会についての話し合いをしますが、夫婦だけの気持ちにとどまらず、子供の気持ちも考慮してベストな方法を考えてみましょう。
離婚することが決まったら、まず最初に子供へ伝えましょう。子供だからといって適当にごまかすのではなく、離婚原因、これからの生活、父親とのかかわり方など、できるだけ子供に分かりやすく説明することが大切です。シングルマザーは子供の理解や協力がなければ、生活が成り立ちません。子供の理解を得ることを第一に、誠意を持って話してみましょう。
小学校へ入学前の幼稚園や保育園の子供は離婚のことを話しても、詳しい事情は理解できません。このころの子供は母親さえいれば百人力で、父親がいなくてもそれほど違和感なく新生活をスタートさせられる場合が多くなります。
このため、離婚原因については、子供がある程度周囲の状況を理解できるようになるまで待って話すことをおすすめします。子供にショックを与えないように、突然父親がいなくなったことについては詳しく触れず、これから母親との新生活が始まることを中心に話すようにしてみましょう。
小学生も中学年になると、周囲の状況や大人の様子が少しずつ理解できるようになります。この時期に離婚する際は、原因について子供のほうから強く聞かれる場合もあるため、子供の様子を見て隠さずに話してみましょう。
しかし、父親についてのマイナスイメージについては伏せておいたほうがよい場合があります。なぜなら、小学生にとって親は常に理想的な大人だからです。このため、父親のマイナスポイントをはっきり伝えられることで、子供が自信を失ってしまうこともあるためです。子供にとっては他に変えられない存在の父親を悪く言うのではなく、母親であるあなたとの考え方の違いをポイントにして、分かりやすく伝える工夫をしてみましょう。
中学生にもなると、体も成長して大人と同じ体格になる子供もいます。しかし、思春期に差し掛かるため心は傷つきやすい年頃だということを認識しましょう。離婚原因については、小学生のころと同じく、父親のことを一方的に悪く言うのではなく、方向性の違いをポイントに伝えてみます。面会も子供が望むのならば、取り決めに関係なく許すのもよいでしょう。多感な年頃の子供には父親に相談したいこともあるはずです。
子供が中学生以降に離婚する場合は、離婚原因についての詳しい事情を話しておいたほうがよいでしょう。シングルマザーとしての新生活を始める前に、子供の理解を得られることで、これからの仕事も行いやすくなり、これからの生活や進学問題についても話し合いやすくなるのです。あなたが仕事で遅くなることも考えられるため、子供の協力も必要になってきます。子供と一緒に充実した生活をしていけるよう、話し合いましょう。
大学生以降になると、子供も自分の世界が大きくなり、母親と過ごす時間も少なくなってきます。進学や仕事で別居することも多く、直接会うより電話やメールなどの距離を置いた関係が中心になることもあります。この時期に離婚する場合は、子供も大人としての対応をしてくれることが予想されます。離婚についても母親と父親、双方の立場や気持ちを理解してくれることも多いのです。
程よい距離感を持った関係の中で、離婚することや原因について詳しく話してみましょう。小さいころと違い、たいていのことは冷静に受け止めてくれることもあります。これまでの夫婦関係を敏感に感じ取って、離婚は仕方ないと感じる子供もいます。しかし、大人となった子供でも、やはり親はあなたと元パートナーです。これからの長い生活の中で、元パートナーと子供との、距離を持ったよい関係を築いていけるような工夫をすることが大切です。
離婚後の子供との接し方は、年齢を基準にして対応を変えてみましょう。小さいころは施設に長時間預けられたり、一人で過ごすのは子供にとって不安なものです。子供の小さい時期はほんの少しの期間なので、ある程度成長するまではできるだけ一緒の時間を大切にしましょう。成長してくると自分のことで忙しくなり、自然と子供だけの時間が多く必要になってきます。
未就学の子供は母親と一緒にいることで、大きな安心を得るものです。離婚してフルタイムで仕事をすることも必要ですが、小さな子供が一人きりになってしまう時間が長くなるのであれば、この期間はパートとしての働き方を検討してもいいでしょう。
もしフルタイムなどで子供と過ごす時間の確保が難しい場合は、短い時間のなかで子供の話をたくさん聞いたり、濃いコミュニケーションを取るようにしましょう。母親と過ごす時間や過ごし方が、今後の子供の自立を早めることにもつながるのです。
これまで母親との関係が大きかった小学生時代とは変わり、中学生以降は自分の世界が広がっていく時期です。子供の自立心も芽生えてくるころなので、仕事で忙しい母親を助けて自分の身の回りのことは自分でしてもらうように問いかけてみましょう。
一緒に過ごす時間は短くても、気持ちの面でつながっていると子供は安心して毎日を過ごせるものです。また、このころから進路についての悩みも大きくなってくるため、食事のときなどちょっとした時間に、子供の悩みを聞いたり、日々の生活の出来事を話すようにしてみましょう。母親に自分の状況を理解してもらうだけで、子供は安心して過ごせるものです。
子供が社会人になると、シングルマザーであるあなたの苦労や気持ちが理解できるようになります。離婚原因についても、より深く理解できるようになるため、これまで話せなかった事情についても知らせておくとよいでしょう。
もし社会人となっても、離婚についてのわだかまりが残っているのなら、しっかり話し合えるよい時期です。あなたと父親両方の立場を説明して、子供の疑問にしっかり答えてみましょう。
父親がいないことで子供に負い目を感じさせてはいけません。離婚しても父親自体は元気に生活していることをそれとなく伝えると子供も安心するでしょう。大人の事情で離婚、別居ということになってしまいましたが、子供には関係のないことです。
子供は子供の道を歩いて行けるように、自信を持たせる事が大切なのです。子供がまだ小さいうちに離婚してしまったのならば、父親を否定することはおすすめできません。父親を否定されるということは、自分自身をも否定されるということにつながるからです。子供の気持ちを考えて、それぞれの立場を尊重できる関係を築くことも必要です。
離婚してシングルマザーとなっても気負う必要はありません。子供は働きながら自分を育ててくれているあなたを見守り、協力する姿勢でいるのです。反抗期もありますが一時的なものなので、真剣な気持ちで向き合えばあなたのよき理解者になることが多いのです。シングルマザー家庭は、他に大人がいないため社会人としてがんばるあなたは、お手本なのです。自信を持って日々子供と接するようにしてみましょう。
子供は一人で仕事も家事もこなすあなたを見て、手助けしたいと思っているのです。家事の協力などは小学生でもできることなので、積極的に子供に協力してもらいましょう。母親が楽に過ごせると、子供も嬉しくなるものです。
余裕の時間が生まれたら、普段じっくり会話することができない子供とのコミュニケーションに当てましょう。子育てや家事が大変なのは一時期です。子供だけではなく、周囲の協力も得て、大変な時期を乗り越えましょう。
辛いときはあなた一人で抱え込まず、子供にも相談してみましょう。子供が解決できることではなくても、家族として問題を理解することはしたいのです。子供に状況を知っておいてもらうだけで、いざというときに対応できることもあります。
職場の問題は子供に分かりにくい問題ですが、悩みを大まかに話すだけであなたの今の状況が分かるため良いこともあります。体の不調などは、子供の協力が最大限に必要となる大きな問題です。場合によっては入院ということもあるため、早めに周囲に伝えましょう。
シングルマザーへの世間の風は冷たいとよく言われますが、応援してくれる人も多くいます。身近なところで、実の両親や近所の人々が挙げられるでしょう。そして最大の協力者は子供なのです。これらの身近な人たちに理解が得られているのであれば、安心して生活していける基本は整っていると言えます。
シングルマザーの子育ては大変ですが、周囲の人からの好意や協力を受け入れることで、あなたも楽になり、子供との接し方にも余裕が生まれてくるものです。
離婚してシングルマザーとなってもあなたは決して一人ではありません。あなたのそばには、いつも子供がいるということを忘れないでください。シングルマザー家庭の子供は、いつも母親のことを気にしています。そして少しでもあなたの助けになりたいと思っているのです。このため、ただの子供として扱うのではなく、一緒に努力していける同志としての関係を築くことが大切です。離婚をきっかけにしてあなたも大きく成長しますが、子供も自立するきっかけになるのです。