堺市は人口83万人(平成31年4月現在)の政令指定都市です。仁徳天皇陵古墳や大きなサッカー施設も備えている関西を代表する都市です。それでは堺市のシングルマザーを支援する制度をご紹介します。子供と一緒に幸せな生活を送るために支援を適切に活用していきましょう。
この事業は、母子家庭や父子家庭等を対象に、生活の安定や子供の福祉のため、各種資金の貸付けを行う事業です。生活を送るなかで、子供の教育資金や就職準備、または住宅の改修などまとまったお金が必要な時にお金がないということもあるかもしれません。
そうした時に、この母子父子寡婦福祉資金貸付事業を利用することができます。
貸付金は借りる理由によって12種類に分けられており、それぞれ借りることができる限度額や返済期間も異なります。
シングルマザーが多く利用するのは、子供の教育に関する「修学資金」や「就学支度金」でしょう。
子供が中学校を卒業し、高校、大学、専門学校などに通うことになった際にお金を準備できない場合は、こうした支援を利用することで、子供が自分の夢を諦めさせることなく応援できますね。
貸付金の種類によっては連帯保証人が必要になります。では、連帯保証人は誰でもいいのかと疑問に思いますよね。堺市の連帯保証人の要件をご紹介します。
・堺市の区域内又は堺市周辺の地域(おおむね2府4県)に住所を有し、6カ月以上居住している
・独立して生計を営んでいる母子又は父子等と別住所・別世帯、又は同一生計の母又は父で弁済資力がある
・20歳以上60歳未満で貸付金の償還中に70歳を超えない
・自己破産免責後7年が経過しており、かつ、以前借りた堺市母子父子寡婦福祉資金を免責決定されたことがない
などこの他にも堺市は連帯保証人に関する要件はかなり詳細に決まっています。
ひとり親支援制度の中でも知名度の高い児童扶養手当は、子供が18歳に達する日以降最初の3月31日までが支給対象となります。ただし、この手当は母親の所得額や扶養人数などによっても異なります。
2019年5月現在は、8月、12月、4月の年3回支給されていますが、2019年11月から年6回、奇数月に各2カ月分の手当が支給されます。
シングルマザーが自立して安定した生活を送るためには、安定した収入の確保が必要です。生活の安定を図り、就職に有利な資格の取得を促すために、養成学校の受講期間中に給付金を支給する制度です。
堺市では下記の資格が適用となります。
・看護師
・准看護士
・介護福祉士
・保育士
・作業療法士
・理学療法士
・歯科衛生士
・美容師
・社会福祉士
・製菓衛生師
・調理師
支給金額は市民税非課税世帯であれば月額10万5千円、市民税課税世帯であれば月額7万500円です。
高等職業訓練促進給付金も就職のための資格取得に特化した支援ですが、この自立支援教育訓練給付金もシングルマザーの自立の促進を図ることを目的としています。高等職業訓練促進給付金は養成学校に通うことや資格が決められていますが、この自立支援教育訓練給付金は雇用保険制度の一般教育訓練給付金の指定教育訓練講座が対象となるため、気負いすることなく支援を受けることができます。
給付金の金額は、講座受講のために支払った入学金や受講料の6割に相当する額です。ただし、上限は20万円となっています。
ひとりで子供を育てているシングルマザーが気になるのは、「もし自分が病気になって入院することになったら、子供たちはどうなるのか」ということではないでしょうか。また、病気以外にも就職活動のために一時的に子供の世話ができないこともあると思います。
実家が遠くて頼れる人がいない場合、子供のお世話を優先しなければいけないため思うように病院へ行ったり、就職活動ができないということも多いですよね。そんな時に家事や子供の保育や食事の用意など身の回りの支援をしてくれる制度となります。
ただし、派遣日数は1事由につき延べ30日以内です。
ひとり親家庭の親や子供が高等学校卒業程度認定試験の合格を目指して民間事業者などが実施する対象講座を受講する場合、受講費用の一部を給付してもらうことができます。受講費用は20%、合格した際に40%が給付されるため最終的には費用の60%が支給されます。
ただ、この制度を受ける子供は受講修了日及び合格日に20歳未満でなければいけません。
シングルマザーにとって医療費はとても大きな出費のひとつです。
子供が小さい時は、子供の医療費はひとり親であるかないかに関わらず助成されます。子供の医療費はほとんどかからないにしても、いざ自分が体調不良になってしまった時、病院に行くと医療費がかかり家計を圧迫するため、なかなか受診しないというシングルマザーもいます。
しかし、子供と一緒に笑顔で楽しく過ごすためにはお母さんの健康管理も大切です。
ひとり親で要件を満たせば、お母さんの医療費が助成されます。
また、ひとり親家庭で18歳に達した日以降の最初の3月31日までの児童も助成対象となっています。
助成内容は一部自己負担はありますが、1日最大500円までとなっており、負担するのは同じ医療機関につき、月2回までです。調剤薬局では自己負担額はありません。
ひとり親は経済的な不安、子育ての不安、家事と育児の両立など多くの悩みを抱えているため、「堺ふぉーらむ広場」はお互いの体験を語り合い情報交換をするシングルマザーの交流の場となっています。
開催日は毎月第3日曜日の午後1時から4時に子供と一緒に参加することができます。
こうした交流の場はシングルマザーにとってはとても大切で、お互い同じ立場であるから共感し、そして先輩シングルマザーからもアドバイスをもらうことができますよね。
堺市は経済的な支援や就労支援、スキルアップするための支援など様々な支援があります。また、シングルマザー同士の交流の場が設けられているのは、とても心強いですね。1人で悩むより、多くのシングルマザーのアイデアや体験談を聞くことで悩みも解決されたり、ストレス発散にもつながるのかもしれません。子供と楽しく笑顔あふれる毎日を送るためにもひとり親支援の制度を利用していきましょう。
この記事は令和元年5月13日時点のものです。
参考URL:http://www.city.sakai.lg.jp/kosodate/hughug/taishou/hitorioya/boshifushi/index.html