離婚してシングルマザーになってから、お金のことを考えるのがとても大事だと気付きました。先のことも見据え、子供と一緒に明るくポジティブに生活しています。
シングルマザーになると子供を一人で育てながら生活していくことになります。そうなるとどうしても気になるのが、生活費などのお金のこと。お金を増やす方法は大きく分けて、収入を増やすか、支出を減らすか、運用するかのいずれかです。私は性格上、収入を増やすことは楽しいと感じます。支出を減らすことも大切ですが、節約を意識しすぎてしまうとケチケチとした生活になってしまい、苦痛になることも。また、数円単位の節約の為に長い時間を費やしてもあまり意味はないと思うし、そこまでストイックな節約はそもそも続きません。今回はお金を増やすことを重点的にお伝えします。
ここでお伝えすることは私の経験上のものであり、必ずしもすべてがこの通りではありません。「自分にもできるものはあるかな?」という視点で参考にしてみてください。
●正社員・・・
一般的に仕事は正社員が安定的だと思います。ボーナスや各種手当があることが多く、残業すればその分の収入も増えるからです。
ただし、時間的な拘束や業務負担も大きく、育児とのバランスが難しくなりがちです。
●アルバイトの掛け持ち・・・
アルバイトをいくつか掛け持ちし、収入を確保する方法もあります。子供がある程度成長しているのであれば、平日の夜や休日に働くことができます。夜間であれば、アルバイトも深夜手当がつくので時給が高くなります。
ただし、アルバイトの掛け持ちは体力も使うので、無理は禁物です。深夜にアルバイトをおこなう場合は、時給が高いもので、週2~3日に抑えるなど、工夫をしましょう。
●単発バイト・・・
土日・祝日の1日・2日のみのイベントバイトで日給8000円~10000円というものがあります。
休日なので、子供が一人でお留守番できるか、誰かに預けられる場合のみの選択になります。
●内職・・・
家でできるので、子供が寝た後などに時間を確保できる仕事です。
ただし、とにかく単価が低いものが多いので、稼ぐという点ではあまり効率は良くありません。
●アンケートモニター・・・
スマホやパソコンで答えるアンケートやモニターで、質問に答えてポイントを受け取ります。貯まったポイントは金券や現金に交換でき、コツコツやれば月数千円ほどもらえます。
高額の案件は早い者勝ちや抽選もよくあるので、フルタイム勤務の方はそこまで貯まらないかもしれませんが、それでもモニター商品がタダでもらえたり、新商品をいち早く使えるのもメリットですので、やっていて損はないです。
●クラウドソーシング・・・
ネットを介して仕事の依頼をする方法で、フリーランスや主婦の方が仕事を探すために利用されています。募集している仕事内容は幅広いですが、Web記事の執筆作業やアンケートへの回答など文章を書く仕事も多くあります。パソコンやスマホがあれば、夜や休日の空いている時間に家でできるのでお勧めです。
特にデメリットは感じないですが、それなりに収入を得るためには一案件に対して時間の確保が必要なので、自由な時間は減ります。
●ブログアフィリエイト・・・
自分のホームページやブログに特定の商品やサービスの広告を掲載し、その広告がクリックされ、商品が購入されることで報酬が支払われる仕組みです。
すぐにアルバイトほどの収入になるわけではありませんが、自分で書いた記事やブログがネット上で誰かに見られる限り、収入につながる可能性が高いため、いわゆる不労所得になります。たくさん記事を書いて更新するほど、見られる確率も高くなります。
※ネットで出来る仕事は場所と時間を選ばずにできるので、特にお勧めします。
●公的支援で増やす(所得制限あり)・・・
シングルマザーが利用できる支援や手当は所得やお住まいの地域によっても違います。こちらの記事に詳しく載っているので、参考にしてみてください。
●光熱費の節約・・・
光熱費の節約といえば、不要な電気を消すことやエアコンの設定温度を変える、冷蔵庫のドアを開ける時間を減らすなどが思いつくかもしれませんが、近年では電力やガスの自由化で供給会社を選ぶことができるようになりました。今までと同じ電力会社からの送電でも、携帯電話会社を通した契約にすることでキャッシュバックがあったり、月の料金が安くなることもありますので、見直してみると良いです。
●通信費の節約・・・
携帯電話は格安SIM・格安スマホに変えましょう。私の場合、大手キャリアから格安スマホに変更したことで、月12000円だった通信費が月3000円になり、9000円の節約になりました。使用に関しても、特に不便は感じません。
●カードでポイント・・・
携帯電話や光熱費の支払いだけでなく、毎日のスーパーでの買い物などもクレジットカード払いにすれば、結構なポイントが貯まります。貯まったポイントで新たな買い物も可能です。
●公的支援で支出を減らす・・・
お住まいの地域によって違いはありますが、シングルマザーが受けられる免除や減免制度があります。一度、市町村役場で確認してみてください。
(例)医療費助成、公共交通機関の運賃割引、家賃補助など
●税の減免・・・
離婚後再婚しておらず、子供を扶養していて所得が500万円以下の方は「特別の寡婦」といい、住民税と所得税の控除が受けられます。また、この結果で受けられる公的支援の内容(児童扶養手当でもらえる金額など)が変わりますから、年末調整時には必ず記入しましょう。(忘れた場合は、確定申告で出来ます。)
●ふるさと納税・・・
自分の好きな自治体に寄付をして、その返礼品を受け取ることができます。しかも寄付金は住民税と所得税の控除対象になるので、翌年の税金が安くなります。
納税先の自治体は返礼品で選ぶのも良し、自分の生まれ育った自治体を選んで貢献するのも良し。返礼品は食品など多数あり、親子で楽しめて節税にもなって自治体も喜んで…一石何鳥にもなりますのでお勧めです。
参考:総務省HP(ふるさと納税)
http://www.soumu.go.jp/main_sosiki/jichi_zeisei/czaisei/czaisei_seido/080430_2_kojin.html
●確定拠出年金(iDeCo)・・・
老後の資金を個人で積み立てる制度です。積み立てる方法は「定期預金」や「投資信託」があり、掛け金は月5000円から気軽に始められます。どの金融商品でお金を運用するかも自分で決められ、その資産は原則60歳以降に受け取ります。
iDeCoのメリットは、「掛け金が全額所得控除で、毎年税金が戻ってくる」「分配金などの運用中に出た利益が非課税になる」「受け取り時も税金の優遇を受けられる」という点です。
注意点は、「投資信託の場合、運用結果によっては元本を下回ることがある」「口座開設や維持に各種手数料がかかる」「60歳になるまで引き出せない」などがありますが、元本保証型商品もあります。長い年月をかけて節税しながら老後資金を育てられるので、無理のない金額で続けると良いかと思います。
参考:iDeCo公式サイト
https://www.ideco-koushiki.jp/
まずは家計簿をつけることをお勧めしますが、最初の3か月で十分です。3か月分の家計簿を見れば、自分のお金の使い方が見えてくるからです。その月々かかる食費や家賃・光熱費などの固定費を収入から引いて、先に貯金する金額を決めます。できれば貯蓄用口座を別に用意し、お給料日に決めた貯金額を貯蓄用口座に入れましょう。これを「先取り貯畜」といいます。お給料日前に残った金額を貯金する方がいますが、それでは毎月の金額がバラバラになりますし、残らない月も出てくるので、計画的にお金が貯まりません。
子供が小学生や中学生くらいまでは、出費が少なかったり、児童手当が支給されたりで、そこまで生活費を心配することはないかもしれません。一番気がかりなのは、大学の学費です。奨学金制度を調べておくのも良いですが、大まかな金額は把握して、それに向けて計画的に貯金しましょう。子供が小学生のうちにある程度の貯金をするのがお勧めです。
以下は大学にかかる費用を表しています。
少し前に「国公立大学の学費が上がるかもしれない」というニュースが流れたり、今後、高等教育無償化を予定していたりと、状況は変化しています。みなさんの子供が大学入学をする時に、学費がどうなっているかは分かりませんので、あくまでも参考程度にはなりますが、今の私たちにできることを考えてみましょう。