シングルマザー歴4年目になります。子供が5歳と2歳の時に離婚しました。離婚する時に決めていたのは、「離婚は不幸なことではなく、より自分自身が幸せになり、子供も幸せにするためにするもの」ということです。
仕事や子育てで大忙しのシングルマザー。慌ただしい日々を過ごしていると、自分が独り身であることなどすっかり忘れ、恋をする感覚すらも失くしてしまいがちです。そんなシングルマザーとしての生活の中でも、ふと「恋がしたい」と思う瞬間はあるものです。しかし、いざその環境で恋愛をするとなると、シングルマザーならではの問題点や悩みが生じるようになります。
現役シングルマザーの私も、離婚してから一度だけ恋愛をしたことがありました。その時の体験から、シングルマザーの恋愛事情や本音、理想の恋の形についてご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。
子供を産んでから子育てに一生懸命で、母親である自分が恋愛することなど想像できませんでした。しかし、離婚してシングルマザーになった私も、一度だけ恋愛をしたことがありました。その時のことを少しご紹介します。
離婚してシングルマザーになってから間もなく、元々顔見知りだった年下の男性と恋愛関係になったことがありました。当時の私はシングルマザーになりたてで、恋愛することなど全く考えていませんでしたが、その頃、彼と街で遭遇するという偶然が何度も続き、親しくなるのにそう時間はかかりませんでした。
結論から言うと、彼とは両思いでしたが、お付き合いをする前にお別れしました。上手くいかなかった原因は様々ですが、少なからず私がシングルマザーであることの影響はあったと思います。当時シングルマザーになったばかりの私は、母親であることの意識が人一倍強く、より気を引き締めていた面もありました。恋愛することへの罪悪感にへし折れてしまったことが、彼との恋愛が上手くいかなかった最大の原因だと思います。
彼は私がシングルマザーであることを彼なりに理解しようとしてくれていたと思いますし、私のそんな罪悪感も察していました。そして私のほうも、彼の不安や迷いを察していました。自分達の状況に圧倒され、二人の距離が近づく度にその不安は増していき、自分達の恋愛を受け入れることが出来なくなってしまいました。自分が母親であるということの大きさと、それ故にシングルマザーが恋愛することの難しさを実感した出来事でした。
普段は、仕事や子育ての両立だけで精一杯。恋愛する余裕がないというのがシングルマザーとしての生活が始まってからの現状です。しかし、そんな日々の中、ふと恋がしたくなる瞬間があります。
1.友達の恋愛話を聞いた時
普段、仕事や子育てをしながら生活をしていると、恋愛のことを考える隙がないのが日常です。しかし、学生時代からの友達と会って恋愛話を聞いていると、刺激を受け、恋愛の楽しさを思い出させてもらえます。日頃、忘れがちな自分の中にある乙女心がうずき始める瞬間です。
2.子供が巣立っていくことを考えた時
もう一つ、私が恋をしたいと思う瞬間は、子供の成長を実感し「いつか子供も巣立っていく時が来るんだなぁ」と思う時です。今は母親としての自分を何より大切にしていますが、子供が巣立っていった後の生活のことを考えると、「好きな人と過ごすことができたら素敵だろうなぁ」と、自分自身の人生についても考えるきっかけになります。
子供を思う時は母親の自分。恋をする時は女としての自分。シングルマザーが恋愛するということは、母親としての気持ちと女としての気持ちの葛藤が生まれます。どうあがいても母親としての自覚がなくなることはなく、恋をすることを躊躇ってしまう瞬間があります。
1.子供の気持ちを想像した時
何度恋をしたいと思っても、子供の気持ちを想像すると、躊躇う気持ちが強くなります。突然、母親が父親ではない男性と恋愛関係になったら、子供はどう思うか。我が家は離婚してからの元夫との関係は良好なため、子供の父親に対する思いなども考慮すると、なかなか恋愛に積極的になることができません。
2.子育てにつまずいた時
子供を育てていると、子育てにまつわる悩みが次々と出てきます。子供はまだまだ心身共に伸び盛りで、年齢ごとに悩みの内容も変化していきます。全てが順調に回っている時は、恋愛も上手くできるような気がするのですが、子育てにつまずいては落ち込み、こんな状況の中で恋愛なんてしていられないと躊躇ってしまう瞬間です。
3.再婚には踏み切れないと思う時
シングルマザーという状況で、恋をすることを躊躇ってしまうのは、再婚する覚悟がないからです。仮に恋愛ができたとしても、その先にあるかもしれない再婚のことまで繋げて考えると、思わず尻込みしてしまいます。今の状況では再婚できないと自分で感じておきながら、恋愛で相手を巻き込むのは申し訳なく気が引けてしまいますし、結果が分かっておきながら恋愛に踏み込むのが怖いというのが本音です。
シングルマザーの恋愛は、やはり普通の恋愛とは勝手が違います。では、どうすればシングルマザーの恋愛は上手くいくのでしょうか?シングルマザーにとっての理想の恋の形をご紹介します。
1.子供の気持ちを一緒に考えてくれる
シングルマザーにとって、恋愛する上で特に気がかりなのが子供の気持ちです。二人の恋愛が順調でも、その背景に子供がいることを決して忘れてはいけません。シングルマザーにとっては、血のつながりのないパートナーに、我が子のことで何かを求めることを申し訳なく思う気持ちは少なからずあるものです。それでも、母親として子供の気持ちを無下にはできません。
そんな葛藤の中で、もしパートナーにも子供の気持ちを一緒に考えてもらえたら、それほど心強いものはありません。身近な大人として、子供の心身を一緒になって守ってもらえることは、何より嬉しい愛情です。
2.子供にとっての良き理解者
次に気がかりなことは、子供とパートナーの関係性です。決して、新しいパパになってほしいと求めるわけではありません。赤の他人だった子供とパートナーが、いきなり親子同然な関係になるのは難しいです。子供の気持ちに寄り添いながらも、ちょっとずつ距離が縮まっていくのが理想的です。自分にとって最良のパートナーであり、子供にとっても良き理解者であるのが望ましいです。
3.子供の父親との関係を理解してくれる
これは我が家の場合ですが、離婚して3年が経った今、子供の父親との関係は良好で、時に4人で食事することもあります。恋愛のパートナーとしては、元恋人や元配偶者などの存在は疎ましく感じてしまうのが普通かもしれませんが、子供の気持ちに寄り添って考慮すれば、父親との関係を親の恋愛事情で壊すのはエゴ以外の何ものでもありません。
母親として、子供が望む限り、父親とも自由に会わせてあげたいというのが本音。子供の気持ちや、そんな母親としての思いをパートナーに理解してもらえたら、安心して恋愛をすることができるでしょう。
「シングルマザーと恋愛」についてご紹介しましたが、みなさんいかがでしたか?子供がいる状態での恋愛は、とてももどかしく、子供に対しても、パートナーに対しても、そして自分自身に対しても様々な感情を抱くようになるでしょう。しかし、子供という守るべき存在があるからこそ、パートナーとより深い絆を築いていくことができるチャンスでもあります。何より、素敵なパートナーとの出会いは、子供にとってもプラスな出会いとなるかもしれません。恋愛したいと思っている方は少し積極的になってみてはいかがでしょうか。