3年前にモラハラ男と調停を経てようやく離婚。n高校生と中学生の娘たちの母親&父親役。n副業をしながら月の収入30万を目指すために日々勉強中。n毎日楽しく笑顔で過ごすのがモットーです。n
離婚などによりシングルマザーになると、子供を連れて今まで住んでいた場所を出ていかなければいけないケースがあります。基本的に一般的な引っ越しもシングルマザーの引っ越しも大きな違いはありませんが、シングルマザーだからやらなければならない手続きもあるので、今回は「シングルマザーの引っ越し術」についてまとめます。
私はシングルマザーになる前からアパートを探し、離婚後すぐ引っ越しをしました。そのときに感じたことや、やっておけばよかったなあと思ったことなど、体験談も交えてご紹介します。
一般的な引っ越し手続きとシングルマザー特有の手続きをまとめます。主にシングルマザーの手続きを中心にご紹介します。
・住民票の異動
・印鑑登録の抹消・登録
・郵便物の転送手続き
・マイナンバーの住所変更手続き
<対象児童がいる場合>
・児童手当の住所変更手続き
・転校・転入、保育園、幼稚園の手続き
・就学援助手続き(希望者)
<対象者>
・国民健康保険の手続き
・国民年金の手続き
・運転免許証の住所変更手続き
<対象者>
・児童扶養手当の手続き
・医療費助成制度(福祉医療証)の手続き
<対象地域のみ>
・児童育成手当の手続き
・上下水道基本料金免税の手続き
・福祉乗車券の手続き
<転出>
持ち物:児童扶養手当証書・印鑑
場所:今お住まいの市町村役場
手続き:児童扶養手当転出届・住所異動届などの書類に記入します。
(転入時に所得証明書・課税証明書が必要になる場合が多いので、転出前に発行しておきましょう(発行手数料300円程度))
<転入>
持ち物:各自治体により必要書類が異なるため、事前にHPや電話で確認しておくとスムーズです。
場所:引っ越し先の市町村役場
※必要となることが多い書類一覧(すべて必要というわけではありません)
・児童扶養手当証書
・新住所がわかる書類(賃貸借契約書、登記簿など)
・所得証明書・課税証明書(前自治体で発行)
・年金手帳
・健康保険証(本人・子供)
・戸籍謄本
・通帳(受給者名義・口座番号がわかるもの)
・光熱費名義がわかるもの
・印鑑
私の住んでいる市町村では戸籍謄本、印鑑、通帳、年金手帳、健康保険証(私・子供)が必要でした。
また、児童扶養手当の認定請求に、マイナンバーカードを利用した電子申請が可能な自治体もあります。
詳しくは各自治体にお問い合わせください。
医療費助成制度を受けている方は手続きが必要で、<子ども医療費助成制度><ひとり親家庭の医療費助成制度>の2つの助成制度があります。(自治体により必要書類が異なります。事前に各自治体に問い合わせてくださいね。)
※必要となることが多い書類一覧
<子ども医療費助成制度>
・子ども医療証交付申請書
・子供の健康保険証
・子供のマイナンバーが確認できる書類
・申請者の身分証明証
・課税・所得証明書
<ひとり親家庭の医療費助成制度>
・ひとり親家庭等医療証交付申請書
・親子の健康保険証
・戸籍謄本
・対象者・扶養義務者などのマイナンバーが確認できる書類
・申請者の身分証明証
・課税・所得証明書
母子家庭および父子家庭の児童、または障害のある児童が18歳に到達して最初の3月31日まで支給される手当です。
市区町村独自の制度であり、行っていない自治体もあるので、手続きについてはお住まい(引っ越し先)の自治体へご確認ください。
<児童扶養手当><特別児童扶養手当>受給者が対象です。手続き方法は水道局で異なりますが、特定の申請書を水道局へ持参または郵送で済む場合が多いです。事前に確認してみてくださいね。
バスや電車などの割引などが受けられるケースがあります。各自治体で手続きや対応が異なりますので、役所に問い合わせてみてください。申請には児童扶養手当証書、ひとり親家庭等医療費受給者証などが必要です。
基本的には、役所に行くとチェックリストをもらえ、足りない書類があれば指定の窓口を案内してくれます。
しかし、手続きが煩雑なのでできれば事前に問い合わせをしておいたほうが行ったり来たりせずスムーズです。
次に、引っ越しにかかる費用をまとめました。
引っ越しに伴うお金は高額になります。実家に入る場合、アパートを借りる場合、引っ越し業者を使うのか、自力で運ぶのか、などでも金額は大きく変わってきます。また、引っ越し後の当面の生活費や、収入源なども考えておかなくてはなりません。
各引っ越し業者により金額が異なります。金額は、「トラックの大きさ」「作業員の人数」「移動距離・作業時間」「繁忙期、通常期、土日祝」「オプションサービス」によって変わります。
<引っ越し業者を利用した場合の相場>2人家族(~50km未満)
・2~4月の繁忙期では7~9万円
・5~1月の通常期では4~7万円
距離や荷物量が増えれば金額も上がります。引っ越し日や引っ越す時間帯によって値段が違うことも。複数の引っ越し業者のサイトで料金シュミレーションや見積もりを取り、コスパの良い業者を検討してみましょう。
我が家は知り合いに軽トラを借り、友達や両親の力を借りて業者を利用せずに引っ越しました。引っ越し先が10km圏内だったため、複数回に分けて荷物を運びました。子供が中学生だったので頼りになりました。
アパートを借りる際には以下のような初期費用がかかります。
・敷金・礼金(ない物件もあり)
・仲介手数料
・火災保険料
・保証料
・前払い家賃
・その他
初期費用は不動産会社や物件によって異なりますが、目安は敷金1ヶ月・礼金1ヶ月・前払い家賃1ヶ月・仲介手数料・火災保険料等で、家賃×4~5ヵ月分(家賃7万円なら28~35万円)を契約時に支払います。
中にはゼロゼロ物件と呼ばれる「敷金礼金0円」の物件があります。初期費用が大幅に抑えられるのでとても助かりますが、注意点があります。
・契約終了期間がある物件
・短期契約でペナルティがある物件
・特約付き物件
借りたはいいけれど「6ヵ月後に契約終了します(立ち退き)」、「1年以内に退去したら違約金あり」、「退去時にハウスクリーニング代5万円請求」という物件もあります。結果的に高額になる可能性もありますので、契約前に契約内容をしっかり確認しておきましょう。
また、実家に戻る場合は実家にどれくらい生活費を入れるかなど事前に話し合っておきましょう。のちのちトラブルにならないとも限りません。
引っ越し代の他にも、家具や洗濯機、冷蔵庫などの大型家具・家電が必要な場合はそれらの費用も考えなくてはなりません。
また、賃貸契約の際、ほとんどの物件で連帯保証人が必要になります。自分の両親に頼むことが多いですが、かなわない場合は連帯保証人代行サービスなどもあります。
シングルマザーで仕事に不安があったり、健康面で働き続けることができるか心配な人もいるでしょう。もし専業主婦だった場合は、仕事が見つかるまでの間の生活費も必要です。
ここでは、シングルマザーの当面の生活費がどれくらい必要か、安定収入の確保の仕方をまとめました。
仕事の有無に関わらず、引っ越し後2~3ヵ月分の生活費は確保してから家を出ましょう。
シングルマザーが1ヵ月に必要な生活費は家賃なども含めて17~20万円です。子供の人数や年齢によって変わりますが、これくらいかかると思っておいたほうが良いです。離婚後の生活を考えると、60万円以上の貯金は確保しておきたいです。
・シングルマザーになる前に資格をとる
・正社員の仕事を見つける
・副業をする
子供が小さいうちはスキルアップするための時間を確保するのは難しいかもしれませんが検討してみても良いでしょう。離婚前になるべくお金を貯めること、可能であれば離婚前に就職先、転職先を見つけることなど、シングルマザーになってから困らないように早めに対策をしましょう。
最後に、シングルマザーが賢く無駄なく引っ越しをするため、自治体サービス、節約術をご紹介します。
◯地域によって違う。シングルマザーに優しいサービス
自治体によっては、子供の医療費がある年齢まで無料、保育料が安い、家賃手当が出る、ファミリーサポート制度が充実している、病児保育をしている施設がある…などのサービスやシングルマザーに優しい制度が充実している地域があります。引っ越し先を検討中の方は、こういった制度の有無も視野に入れて探してみてください。
◯引っ越し先は賃貸サイトで探す
引っ越し先は賃貸サイトで探すのが便利でお得です。仲介手数料が無料、契約後に特典がもらえるなどのサービスがあるサイトがあるからです。また、不動産会社によっては家賃の支払い金額1,000円につき1ポイントが貯まり、貯まったポイントは次回住み替えや不動産購入の時に利用できるなどのサービスもあります。
◯固定費はクレジットカード払いに
光熱費、携帯電話料金などは引っ越しを機にカード払いにしてポイントをどんどん貯めましょう。貯めたポイントは景品と交換したり電子マネー、マイルへの交換などもできますね。カード会社によってサービスが異なります。私は貯まったポイントで電気ケトルやホットサンドメーカーなどと交換しました。
◯不要な家具や洋服などはリサイクルショップやフリマサイトで売る
自治体の不用品処分費用は高いです。回収業者に頼んでも3,000円~です。ただ捨てるだけなのにお金を払うのはもったいないので、リサイクルショップやフリマアプリを利用して現金化してしまいましょう。自宅まで買取査定に来てくれる会社もありますので、ぜひ家の近くの買取業者を探してみてくださいね。
引っ越しに関しては、シングルマザーだからといって特別扱いされることはありませんが、シングルマザーを支援する行政サービスや企業は多いので、それらをうまく活用してみてくださいね。また、頼れる人にはどんどん頼って、スムーズに引っ越ししましょう!