子供が1歳のときにモラハラDV夫と離婚し、現在は息子と2人、幸せなシングルマザーライフを送る。
「強くてかっこいい母親」を目指す一方、ストレスを子供にぶつけてしまうこともあり、日々反省。理想の母親になるべく、自分磨きに取り組む★
私が元夫と離婚したのは子供が1歳のとき。それから5年が経ちました。最初は苦労の多かったシングルマザーライフも、ある程度落ち着いてきて、心身ともに余裕が出てきたところです。そうなると、ふとしたときに「いつかまた、結婚したいな…」と思うことも増えました。元夫との離婚理由はDVで、当時は「もうこんな生活イヤ!もう結婚なんてこりごり!」と思っていたのにも関わらず。
恋愛をすること自体は悪いことではありません。母親が自分の人生を楽しみ、笑顔で過ごすことは子供にとっての幸せにも繋がります。また、新しいパートナーと子供の関係性も良好であれば、再婚も現実的になるかもしれません。
ただ、私には自信がないのです…なぜなら、私は男を見る目がないことに気づいてしまったから…
私の恋愛経験はそれほど多くはありません。どちらかと言うと慎重派で、友人として相手のことを知ってから恋愛関係に発展するほうでした。それにも関わらず、男を見る目がないという残念なパターン。ダメンズを好きになってしまうのか?私と付き合った人がダメンズになってしまうのか?もしかしたら両方あるかもしれません。
私が過去にお付き合いしたことがあるダメンズ3人をご紹介します。
彼は大学生時代から社会人にかけて5年間のお付き合いをした男性です。私のなかで5年の交際期間は最長でしたが、お互いが好きで続いていたというより、半分の2年半ほどは惰性のような付き合いでした。
お互い一人暮らしだったため、あまりお金に余裕はありませんでした。彼とのデートはいつもお互いの家。彼は寂しいと感じたときだけ、私を呼び出します。反対に私が彼に会いたいと思っても、彼が私に会いに来てくれることはほとんどありませんでした。そして、2人で一緒にいる時間も彼は1人でずっとテレビゲームをしており、私はそれをただ眺めるだけ。「なんで私、この人と一緒にいるんだろう?」と思ったことは数知れず。それでも手が焼ける彼の世話をするのが好きだったんです。まさに、都合のいい女状態でした。
この彼は社会人になってから知り合った、私より2歳年下の男性でした。お酒の席で意気投合し付き合うことに。彼との話は面白いし、一緒にいる時はいつも笑っていました。
ただし、彼は無類の女好きでした。毎日のように職場の上司や同僚と飲みに行きます。そして、そこで出会った女の子たちの連絡先を聞いては彼女候補を何人も確保しているようでした。そのため、私と少しでもケンカをすれば「別にいいよ。俺たち別れよう」とすぐに別れ話を切り出します。彼にとって私は特別な彼女ではなく、複数いる彼女候補の1人に過ぎなかったのです。
元夫は私より12歳も年上でした。その年齢差もあってか、付き合っているときはいつも私をリードしてくれる、紳士的な方でした。でも結婚すると、その愛情は強い束縛に変わります。
彼は結婚した途端、まるで私が彼の所有物にでもなったかのように何もかも管理したがりました。「実家の両親に会ってはダメ」「同窓会に行ってはダメ」「俺の言うことは絶対」そして、自分の思うようにいかないことがあると、大声で怒鳴ったり、物を投げつけたり、手を出してしまうDV男だったのです。
以上、私が過去にお付き合いした男性のうち3人をご紹介しました。いずれもいきなり彼氏・彼女の関係になったわけではなく、友人期間などを経てから付き合っています。私の周囲にいる友人たちからは「なんでmikamiはいつもそういう男性に惹かれるの?見抜けるでしょう」と言われるのですが、ダメンズの兆候に気づいていないわけではないのです。
私の場合は、相手の欠点や弱みを見つけると、「かわいい」「私がなんとかしてあげたい」と母性本能がくすぐられるのです。
「なぜ私は恋愛が上手くいかないのだろう?」と考えたとき、ふと自分の母親の顔が思い浮かびました。
実は、私の母は2回の離婚と3回の結婚経験がある人なのです。そして、それぞれの男性タイプを思い返すと、私が過去に出会ったダメンズたちに非常に近い部分がありました。
決して母のせいにするわけではありませんが、それでも幼少期に得られる経験というのはその後の価値観や性格に影響してくるものです。私の場合は、「男女関係の成功体験」が身近な存在では得られず、それが自分の恋愛観にも影響していると感じました。
私の子供は男の子ですが、「息子には良い恋愛をしてほしい」と思っています。そのためにも、今からできることはあると思います。
前夫のDV経験から「もう結婚なんてこりごり!」と思っていた私ですが、最近は「もう一度、恋愛がしたい」と思うことが増えました。それはどんなときに思うのでしょうか?
子供が就寝し、一通りの家事を終えると、ひとりで過ごす時間ができます。仕事に家事に育児に…と一日中動きまわっていた後のひとり時間はまさに充電が切れたような状態。何か趣味など没頭できるものがあればいいのですが、私は特にないため、ふと寂しさが押し寄せることがあります。「こういうとき、隣に座って、他愛もない話ができる相手がいれば…」と思います。
休日、子供と過ごす時間はできるだけ外に出るようにしています。普段は公園などの身近な場所、たまの長期休暇のときには遊園地などのレジャー施設に行くことも。そんなとき、どうしても目に入ってしまうのは、子供と楽しそうに遊ぶ父親の姿とそれを嬉しそうに見つめる母親の姿。もうシングルマザー歴も5年になるので免疫はついてきているはずなのですが、「うちの子にも父親が必要なのかな」と思ってしまいます。
子供は現在6歳で、これからまだまだ手のかかる年齢です。しかし、あと10数年すれば高校、大学を卒業し自分の人生を歩んでいきます。今は「この子を幸せにするために」と気を張って仕事にも取り組めている状態ですが、「子供が巣立った後、自分には何が残るのだろう?」と考えると時々、不安になります。
少し前、結婚情報誌ゼクシィのCMで『結婚しなくても幸せになれるこの時代…』というワードが出てきて話題になりました。確かに、周りを見ても結婚せずに仕事や趣味を楽しみ、生き生きとした人生を送っている人はたくさんいます。しかし私には子供以外に夢中になれるものが現在はないため、子供が巣立ったあとの人生が想像できないのです。
「もう一度、恋愛がしたい」と思っている私ですが、その一方で、「シングルマザーの恋愛って難しそう…」と思う部分もあります。私がそう思う理由についてお話しします。
懸念点の1つ目は「元夫の声」です。実は元夫との離婚を決めたとき、元夫から「再婚はするなよ。ひとりで子供を育てていくと決めたなら貫け。子供のためにも。」と言われています。もちろん、私の恋愛や再婚を制限する権利は元夫にはありませんし、そんな声無視すればいいだけの話。しかし、離婚から5年が経過しているとはいえ、束縛の強かった元夫が、もし私が再婚するということ、子供に新しい父親ができることを知ったらどんな行動に出るのか怖いのです。
これは私がまだ元夫から精神的に解放されていないということなので、しっかり向き合う必要があると思います。
2つ目の懸念点は「子供の声」です。子供から見れば私は母親でありますが、もし彼氏ができたとき、私の「女の顔」を見た子供はどんな感情を抱くのか心配な部分があります。子供が男の子だと、「お母さんが他の男性に取られてしまった」という気持ちになり傷つくという話も聞いたことがあります。
ただし、これは日頃から子供とのコミュニケーションを十分に取れており、子供に対する愛情が伝わっていれば問題のないことでもあると思っています。そして、私に彼氏ができたとしても、親子のコミュニケーションや愛情に何ら変わりはないことを身をもって伝えることができれば、子供が傷つくこともないはずです。
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では実際にシングルマザーが恋愛をする場合、どんな相手や関係性が理想なのでしょうか?もちろんいろんなパターンがあるので、理想の形は1つではありませんが、今回は私の身近にいる理想の家族をご紹介します。
その家族は、ステップファミリーとして現在とても良い家族関係を築いています。
私の友人にステップファミリーとして素敵な関係性を築いている親子がいます。
家族構成は、母(40代)、その子供である男の子(小学生)、再婚相手の男性(40代)です。再婚相手の男性に結婚歴はなく、初婚ということでした。
その家族の素敵な点はいくつかあるのですが、子供と再婚相手の男性との関係性がとても魅力的なのです。以前、その男性に「再婚するとき、子供の父親になることに不安はなかった?」と聞いたことがありました。そのとき、その男性から帰ってきた言葉がとても印象的でした。
「僕はそもそも父親になろうなんて思ってないよ。彼女たち(母と子供)は今までに辛いことも楽しいことも2人で共有してきたから、その絆はとても強いからね。その間に割って入ることなんてできないし、僕自身も2人の関係性はこのままであってほしいと思ってるんだ。だから僕が目指しているのは、子供の友人ってとこかな?いくら母子が強い絆で繋がっているとはいえ、男の子だからね。母親には言えないようなこともこれから出てくるだろうし、第3者が入ることで上手くいくこともあると思うんだ。そんなときに、僕を頼ってくれれば嬉しいかな。」
この男性のスタンスには驚きました。どういう相手と結婚するのか、そして、その相手だけでなく子供のことも1人の人間として受け止めたうえで、結婚することを決めたようでした。
彼女たちは再婚して2年が経過していますが、その関係性は今でも続いており、子供は友達とケンカしたこと、好きな女の子のことなどを男性に相談することがあるようです。まさに、男性が目指していたような子供との関係性を築いています。
家族の形はいろいろ。いずれも正解・不正解はなく、成功や失敗を繰り返しながら発展していきます。
シングルマザーになったことは、ひとつの経験です。その経験を糧に、「もう一度、恋愛がしたい」と思えるのは幸せなことだと思います。
私自身もこれからの人生がどうなるのか未知数ではありますが、子供にたくさんの愛情を注いだうえで、自分自身の人生も楽しみたいと思います。