2016年に離婚、その年に就職し、営業をするも育児とのバランスを考えて2018年に退職しました。今は就職活動中です。
子供が1歳半の頃に離婚が決まりました。当時、エステの仕事でお小遣い程度は稼いでいましたが、子供を養っていくことを考えると全然足りません。そこで、ハローワークに通いました。
しかし、それでも希望に合う職場がなかなか見つからず、途方に暮れていたところ、加入していた保険の担当者から連絡がありました。「近いうちに保険の内容の確認をしてもらいたいので、時間取れませんか?」と。
その後、その方と話をする中で、「保険の営業一緒にやらない?シンママでも働きやすい環境だよ。」「一度説明会に行ってみる?」と仕事の誘いを受けます。
実は、私は大学卒業後の新卒で入った会社では営業の仕事をしていました。その会社ではなかなか成績を上げることができず、「私には営業は向いていない。次やるなら事務職がいい。」と思っていました。そのため、保険の営業という仕事も前向きには考えられませんでした。とはいえ、シンママとして子供を養っていかなくてはいけず、背に腹は代えられないので、一度説明会に参加することにしました。
説明会では「ライフプランニング」や「社会保障制度」などいろいろな話を伺いました。その後、オフィスで担当の方や部長と話をする機会があり、今後のスケジュールについて確認をしました。
また、私の不安点だった「本当に私に営業ができるのか?」ということについては「トレーナー(教育係)がいるので1人で最初から全てやらなくても大丈夫」と言われて安心しました。併せて、当時はまだ子供の保育園も決まっておらず、預け先がないという問題があったのですが、「最初の研修期間中は託児もあるから大丈夫。ここで働いている人はみんな子育て経験者だから安心して研修に行ってね。」とのこと。こんなに子供と母親に優しい会社はないと思い、入社することを決めました。
保険外交員の日々の仕事内容は以下のとおりです。
9:00 出社・朝礼
10:00 個人宅訪問・設計書作成・スケジュール確認
12:00 企業訪問・アポとり
13:00 帰社・昼食
14:00 提案・設計書作成・個人宅訪問と法人飛び込み(ペアで活動することもあり)
16:00 帰社報告・夕方訪問する企業のチェック
17:30 企業訪問・提案
20:00 帰宅
じつは、1年目はこんなにうまくスケジュールを組むこともできませんでした。まだ営業としては経験が足りず、知識も足りなかったからです。だから、土台作りとして1年間、歯を食いしばって頑張りました。そんな1年目の年収は250万円でした。
2年目はお客様に顔を覚えていただき、成績も徐々に上がっていきました。2年目の年収は350万円になりました。1年間で100万円も年収が上がったのは自分でも驚いています。数字に反映されることで、私の楽しみも増えました。
保険外交員という仕事にはどんなメリットがあるのか?シングルマザーの視点でお伝えします。
保険外交員の仕事は自分で1日の予定を立てます。その中で空いている時間は、基本的には自由時間です。本を読んだり、勉強をしたり。保険外交員の中にはその空いた時間で家に戻って、家事をしてからまた営業に行く方もいました。急な子供の発熱でも、保育園にお迎えに行き、半日お休みをもらって子供を病院に連れて行くこともできました。その点はすごく働きやすかったです。
保険外交員は、会社との委託契約により報酬という形で給料が支払われるケースが多いです。つまり、個人事業主という扱いになります。そういう意味では、経営者目線でお金のことを考えるようになります。ちなみにお給料は、報酬から交通費や接待交際費などの経費を支払い、残った分が手取り収入です。報酬が25万円、経費が5万円だった場合は、20万円が手元に残ります。
また保険外交員として働くには、社会保障や経済のことも知っていないと商品を提案できないので、自分自身でお金のことを学ぶようになりました。
コミュニケーションがうまく取れるようになるのもメリットです。お客様のことをよく理解しないと保険商品は売れないからです。
年齢・趣味・仕事内容・性格・出身地などあらゆることを把握することでお客様との距離も近くなり、販売しやすくなります。コミュニケーションをたくさん取ることで相手は心を開いてくれるので、よく私は「友達みたい」と言われていました。年齢関係なく交流できるようになったのは、保険外交員の仕事をしていたからだと思います。
保険外交員の仕事にはデメリットもあります。良いことも悪いことも知っておくことで「自分に合っているかどうか」判断しましょう。
保険外交員の仕事を始めてから、友達と会う機会が減りました。私自身は、ただお茶をしたかっただけなのに、どうやら友達は「保険の話をされるのではないか?」と思っていたようです。
時間が自由な保険外交員ですが、私は法人営業だったので、お客様の都合に合わせて夕方以降にアポイントが入ることが多くありました。そうすると、19時に商談がスタートし、約2時間は要するので、帰る時間は21時以降。お客様によっては土曜日や日曜日にアポイントが入ることもあったので、その分、子供と過ごす時間が少ないということもありました。
保険外交員の給料は成果報酬制です。1ヶ月の間で成果を上げられないと、お給料が信じられないような金額になることもあります。私もどうしても成果が出せない時がありました。「子供を養っていかなくては」という気持ちで、なんとか奮い立たせていましたが、成果報酬の怖さを知る経験になりました。
頑張りが給料に反映される保険外交員の仕事は大変なこともありましたが、その分、やりがいや楽しさも感じていました。
私は結果的に、まだ小さい子供との時間を大切にしたいと思い、保険外交員の仕事を辞めましたが、営業という仕事が好きな方にはおすすめの仕事です。
保険外交員の仕事を辞め、現在は転職活動中です。ハローワークに行ったり、正社員・派遣・パート・アルバイトの転職サイトに登録したり、他には知人の紹介でお仕事をもらったりと少しだけお小遣いを得ながら転職活動をしています。その中でこだわっているのは、自分のペースで働くかつ長い目で見たときに、自分自身がスキルアップできるような環境であることです。私がやってきた仕事をスキルと捉えるなら、営業力をもっとつけたいと思っています。一方で、違う分野だとパソコン1台でどこでも仕事ができるようなものにも憧れます。
転職活動は働く企業を探すだけではなく、自分探しも同時にできます。シンママである私にとって、生活のためにお金を得ることは大切ですが、子供と過ごす時間も同じくらい大切です。自分にとって絶対に譲れないもの、妥協できるものを考えながら、仕事を見つけたいと思います。
どんな仕事にも良い点・大変な点があるように、保険外交員という仕事も環境や条件によってマチマチです。エスママwithでは、エスママ目線だからこそオススメできる保険外交員のお仕事情報をご紹介しています。
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