18歳で未婚出産したシングルマザー。私&娘の半分は、家族と友人達のありがた~いサポートによってできています。
これからシングルマザーになるのであれば、シングルマザーが子育て中どういう場面で困るのか前もって知っておくと心強いです。また、すでにシングルマザーとして歩き始めている人も、他の人たちがどんな子育てをしているのか気になっていると思います。そこで、私が子育て中に困ったことや、実践してみて良かった子供とのコミュニケーション方法をご紹介いたします。
母子家庭だからといって子供に不憫な思いはさせまいと奮起していますが、それでも子育てをする中でどうしても困ってしまう場面があります。両親と同居していて負担がかなり軽減されている私でも、こんなことで困りました。
平日月曜から金曜まで仕事をしているので、子供の相談を一番先に聞いてあげられないことがあります。今は私がどこにいてもLINEで伝えることができますが、娘がスマホを所有するまでは事後報告か、私の母から間接的に聞かされるかのどちらかでした。大人にとっては多少のタイムラグでも、子供にとっては「今じゃないとダメ!」というほど一大事だったかもしれないので、すぐに話を聞いてあげられない環境に申し訳なさを感じました。
子供と一緒にテレビを見ていると、この手の番組に遭遇して妙な空気が漂うことがあります。チャンネルを変えるのはおかしいし、何か声をかけるのも違う気がして、画面にかじりついている子供を横目で見ながら、早く終わらないかなとそわそわしてしまいます。
子供が小さい時はスムーズにできた抱っこや肩車が、成長するごとに困難になり、とっさに持ち上げたり遠くの景色を見せてあげたりが早い段階でできなくなりました。さらに免許を持っていない私は食材をまとめ買いする際に、家まで持って帰れる量しか買えないので、こんな時に男手があったらなぁと思うことがありました。
仕事をしているシングルマザーは、子供と過ごせる時間に限りがあります。残業で帰りが遅くなった時は、ほとんど喋ることなく一日が終わってしまうことも。平日できなかった子育てを土日にまとめてやれればいいのですが、相手は同じ人間。こちらの都合に合わせてばかりはいられません。しかし、母親ならば子供が日々感じたことや悩みなどをなるべくリアルタイムで共有したいものです。子供とゆっくり過ごす時間が週末しかなかった私は、少しでもタイムラグなく情報共有できるよう以下のことを実践しています。
定時で帰宅できた日は夕飯を食べながら「今日はどんな一日だった?」とざっくり質問をします。子供は「う~ん」と考えながら、友達のことや授業で習ったことを順を追って話してくれます。エンジンがかかると1時間でも2時間でも話し続けるので、もう勘弁してくれ~と突っ込むことも。会話の中から子供が得意としているもの、苦手意識のあるものが見えてくるので、この時間を大事にしています。
残業終わりで帰宅すると、子供はすでに眠っていることがしばしばあります。そんな時はお互いノートに好きなことを書いて、リビングのテーブルの上に置くようにしています。ページを開くと、一日の感想をつらつら書き綴っている日もあれば、私が書いた長文に対して「お母さんお仕事ごくろうさま!おやすみ!」とだけ返すこともあります。どんな些細な言葉でも、子供からの優しい手紙に疲れが吹き飛びます。「これは明日詳しく話すね」と書かれている時は、翌日できるだけ残業をしないように努めています。
平日は私の母に家事を任せてしまうことが多い為、土日は私が食事の用意をするのですが、子供は私の母が作る料理に慣れているせいか「お母さん何作るの?ちゃんとできるの?」とぴったり横に張り付いてあーだこーだ指示してきます。そのうち「バーバはこうやって作ってたよ」と子供が率先して料理をするようになり、いつからか私の母のレシピを土日に再現する会が開かれています。
シングルマザーに限らず、外で仕事をしている母親は大なり小なりストレスを感じることがあると思います。ストレスによって家事が面倒になったり、子育てが億劫になる可能性も人間なのでゼロではないですが、どういう理由があろうと子供には関係ありません。子供は自分が思っている以上に賢く、敏感な心を持っています。とくに母親の苛立ちや憤りなど負の感情を察知する能力はズバ抜けています。子供に対して理不尽な八つ当たりをしてしまわないよう、ストレスが溜まっている時はこんなことをしています。
本当は自分がヤケ食いしたいだけですが、お土産を理由にして何種類も買います。ショーケースに並んだ色とりどりのケーキから自分が食べたい物を選んだあと、子供はどれが好きかなと考える頃には、すでに心が軽くなっています。
スマホを防水ケースに入れて、湯船に浸かりながら好きな音楽を聞いたり、YouTubeを見たりしています。わずかな時間ですが、一人きりで過ごすことによって、頭と心がスッキリします。
どうしてもイライラが収まらない日は、子供の布団に潜り込んで一緒に寝ます。「狭い!」と怒られてもヘラヘラ笑って、子供の背中に自分の背中をくっつけて眠ります。背中から伝わる体温が心地良くて「全部忘れて明日からまた頑張ろう」とリセットできます。
子供には父親がいない分、できる限り愛情を注いで子育てしていきたいものです。しかし「こんなにもあなたを愛しているのよ」と一方的に押し付けても、子供は素直に受け取ってくれません。それどころか、そちらの都合で愛情を押し売られてると感じさせてしまうこともあります。シングルマザーの愛情が一方通行にならないよう、私は次の3つを心がけています。
子供から話しかけてきた時や、こちらからの質問に答えている時に、話の途中で遮ることは絶対にせず、最後まで聞くようにしています。話しながら頭の中で考えをまとめているので、少し文法がおかしくなっても、内容が前後しても、子供が納得して話し終わるまで耳を傾けます。
子供とは一人の人間として、対等な関係で接しています。母親だから偉い、子供だから立場が弱いなどの優劣が生まれないよう、会話する時も尊敬の気持ちを持って言葉を選ぶようにしています。
誰しも「これは今日話しておきたい、いま直接伝えたい」と気持ちが溢れ出すことがあると思います。そんな時に「明日にして」と素っ気なく対応されたら悲しい気持ちになったり、モヤモヤしてしまうでしょう。子供の今すぐ伝えたい声に対しては、どんなに余裕がなくても後回しにしないよう気を付けています。
私は子育てする中で、とにかく子供とコミュニケーションを図ることを大事にしています。一緒に過ごす時間に限りがあるからこそ、どうすれば良い関係を築けるのか考え努力することができるので、シングルマザーも悪くないなぁと思っています。子供にとってあなたが元気なお母さんでいられるよう、私の経験を参考にしていただけたら嬉しいです。