現在都心に住んでいる方が地方に移住するのは、わからないことも多く不安があるのではないでしょうか。そこで、まずは地方で暮らすことで発生するデメリット・メリットを知っておきましょう。
◯交通の便が悪い
バスや電車などの公共交通機関は1時間~数時間に1本しかないという場所もあるでしょう。そのため、地方に住むなら自動車を持っていないと不便さを感じるかもしれません。
◯出かける場所が限られる
都心であれば、ショッピングモールや映画館などのアミューズメント施設にもすぐに行けるかもしれませんが、地方によっては電車で1時間以上かけないと無いというケースもあるでしょう。必然的に週末に出かけられる場所は限られてくるかもしれません。
◯ご近所付き合いが面倒
町の人たちが親切で世話を焼いてくださるというイメージが強いですが、都心での暮らしに慣れていると最初はご近所付き合いが面倒だと感じられる方もいらっしゃるようです。
◯仕事が限られる
地方は都心に比べて企業数が少ないため、就職活動が大変そうと思う方も多いのではないでしょうか。そういった不安を解消するために、各地方自治体は就職支援にも力を入れていらっしゃるようです。また、最近はパソコンひとつでどこでも働けるリモートワークというスタイルやクラウドソーシングの利用も普及してきていますので、自分で働き方を選べる今の時代は昔よりデメリットは少ないのかもしれません。
◯生活コストが低い
これは一番のメリットとも言えるのではないでしょうか。家賃はもちろんのこと、物価も低いため都心で暮らすより圧倒的に生活費は下がります。また、食材はご近所からのおすそ分けがあるという話もよく聞くため、食費はグッと下がるかもしれませんね。
◯満員電車がない
私も都心で仕事をしていたことがありますが、通勤・帰宅ラッシュの電車は本当に苦痛!これでかなりストレスがかかっていました。地方に行けば満員電車を利用する必要はありませんね。
◯自然が多い
海や山、それぞれの地域によって四季折々の自然が感じられます。キレイな空気や緑が感じられるのは地方で住んでいる特権ですよね。
◯子供がのびのび育つ
自然が多いのは子供にとっても嬉しいこと。都心では味わえない空間を体験できるのは、心身ともに子供に良い影響を与えそうです。
◯ママも癒やされる
都心だとご近所さんへの騒音を気にしたり、時間に追われたりと、ピリピリとした生活をしているママもいらっしゃるかと思います。地方へ移住することで、自然を感じたり、のびのびと育つ子供と時間を共有し、ママの心も癒やされていくかもしれません。
地方で暮らすデメリット・メリットを知ったうえで、地方移住に興味が出てきた方。実際に各自治体が実施している制度はどんなものがあるかご存知ですか?5つの自治体をピックアップしたので、参考にしてみてくださいね。※2019年3月現在の情報です。
人口7,500人ほどの町です。そんな山形県小国町では主に以下の移住支援があります。
◯お試し滞在補助金
移住を目的として住居または仕事探しを行う活動への助成
・対象:生計を一にする世帯員全員が町外在住の方
・対象活動:小国町役場へ事前に移住相談をして行う次のいずれかの活動
1.住居または仕事を探す活動
2.町内の地域情報を収集する活動
・補助額:1+2の合計金額の上限は、年度内24,000円/世帯
◯子育て世帯移住支援事業費補助金
移住を目的として転入した18歳未満の世帯員がいる世帯に対し、転居費用や自動車購入費用の一部を助成
・対象:平成29年4月1日以降に他市町村から本町に転入した方、かつ、18歳未満の子供がいる世帯
・補助額:
1.転居費用支援事業費補助金:上限10万円
2.自動車購入費支援事業費補助金:上限10万円
山形県小国町HP:http://www.town.oguni.yamagata.jp/
人口2,600人ほどの村です。そんな福島県双葉郡川内村では主に以下の移住支援があります。
◯ひとり親世帯移住促進奨励金
川内村へ移住されるひとり親に向けた奨励金
・対象:15歳未満の子供がいるひとり親世帯
・補助額:移住するための費用として1世帯定額50万円。その他、家賃補助あり。
福島県双葉郡川内村HP:http://www.kawauchimura.jp/
人口29万8600人ほどの市です。そんな兵庫県明石市では主に以下の子育て支援があります。
◯医療費無料
中学校3年生までの子供の医療費が無料になる制度
・対象:中学校3年生までの子供。親の年収に制限なし。
・内容:病院代、薬代、夜間の救急代、市外の病院代も含めすべて無料
◯保育料無料
2人目以降の子供の保育料が無料になる制度
・対象:2人目以降の保育園・幼稚園に通う子供。兄弟児の年齢、親の収入に制限なし。
・内容:保育園・幼稚園・市外の施設も含め無料
◯明石市養育費立替パイロット事業
現状25%に満たない母子世帯の養育費受給率を問題視し、官民連携して試行的に実施している事業
・内容:市が業務委託した保証会社が、養育費の取り決めをしたひとり親家庭との間で養育費保証契約を締結し、養育費の不払いがあった場合、保証会社が養育費の不払い分を立替え、別居親に対して督促する。初回の保証料は上限5万円を市が負担する。
兵庫県明石市HP:https://www.city.akashi.lg.jp/
人口約1万1400人の町です。兵庫県神河町には以下のような制度があります。
◯医療費無料
高校卒業までの子供の医療費が無料になる制度
・対象:高校卒業までの子供。所得制限なし。
・内容:通院および入院の自己負担額がなし。
※母子家庭等医療費助成制度を利用している方は一旦医療機関の窓口で自己負担金を支払った後、申請により還付される。
◯家賃補助
シングルマザー移住支援事業のひとつです
・内容:月4万円を超える家賃部分に最大2万円の補助
◯引越し費用補助
シングルマザー移住支援事業のひとつです
・内容:引っ越し費用の2分の1を補助(母子家庭の場合、上限10万円)
兵庫県神河町HP:http://www.town.kamikawa.hyogo.jp/
人口2万2700人ほどの市です。大分県豊後高田市で実施されている子育て支援制度は主に以下です。
◯医療費無料
高校卒業までの子供の医療費が無料になる制度
・対象:高校卒業までの子供。
・内容:通院、入院、歯科、調剤にかかる医療費の保険診療分
◯給食費無料
幼稚園、小学校、中学校の給食費が無料になる制度
・対象:小中学校および幼稚園に在籍する園児、児童、生徒等
・内容:1年間で必要となる給食費に相当する金額を補助
大分県豊後高田市HP:http://www.city.bungotakada.oita.jp/
今回はシングルマザーや子育て世帯におすすめの移住先として、以下の市町村と実施されている制度をご紹介しました。
・山形県小国町
・福島県双葉郡川内村
・兵庫県明石市
・兵庫県神河町
・大分県豊後高田市
移住費の補助や子供の医療費助成など、シングルマザーにも嬉しい制度がありましたね。また、今回ご紹介できませんでしたが、他にもママたちに嬉しい制度を実施している町はたくさんあります。
「田舎でのんびり暮らしたい」「子供にものびのび育ってほしい」と考えている方は一度調べてみてください!