シングルマザー歴3年。8歳と5歳の男の子の母親です。現在は、飲食店のパート社員と在宅でライターの仕事を掛け持ちしています。nシングルマザーとして、仕事はもちろん、子供と向き合う時間も大切にしています。
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シングルマザーになって、いざ母子家庭の生活が始まると、一人で収入を得て、子供を養いながら生活することの大変さを実感する方が多いのではないでしょうか。一か月毎の収入も、家賃に光熱費、各種税金の支払い、食費に日用品代であっという間に底が尽きてしまう。そんなカツカツな生活を送っていて大丈夫なのかと不安になってしまいますよね。
離婚して3年。8歳と5歳、二人の子供とシングルマザーライフを送る私が、実際にどんな生活を送っているのか。住環境や職業、生活費内訳について、そして、現在の生活で満足している点や改善点、工夫点についても詳しくご紹介します。また、シングルマザーが受けられる手当や免除制度についてもご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
私が現在、子供と三人で暮らしているのは都営住宅です。私は運良く、離婚前から若年層ファミリー向けの定期契約で、今の都営住宅に元夫名義で住んでいました。都営住宅は、離婚などの理由があれば、名義を元夫→元妻に変更することが認められています。その際は、もちろん離婚する際に夫婦間でよく話し合い、元夫の承認を得ることが条件になります。
都営住宅ということもあり、年収や家族構成によって家賃が決められるしくみになっているため、一般の賃貸などに比べると、大幅に家賃が安くなります。地区や間取りによっても差はありますが、大体3万円代~使用できます。また、民間ではなく都が運営しているので、母子家庭は更に家賃減額という支援を受けることができます。私が現在支払っている家賃は、間取り3DKでなんと月8050円です。
都営住宅なので、当然オートロックなんてありませんし、お風呂も自動ではありません。決して人に自慢できるような住まいではないですが、中は必ず前に住んでいた人が出て行った後に内装リフォームするので、意外とキレイです。通常では生活費の大幅を占めることになる家賃をここまで低コストで抑えられるのは、都営住宅ならでは。都営住宅は年間で定期的に募集しているので、ぜひ応募してみてはいかがでしょうか。
私はパート社員で飲食店の仕事とライターの仕事を掛け持ちでしています。パート社員とライターという形態なので、収入にも少々バラつきがあるのですが、両方合わせて年収約145万円です。恐らく私は、シングルマザーの中でも年収が低い方になるかと思われますが、この年収でも何とか生活できているのは、やはり都営住宅で家賃が低コストに抑えられているのが大きいです。
ここで我が家の生活費内訳についてご紹介します。
我が家の一か月の支出合計金額は91,550円ほどです。私の年収では、かなりギリギリの生活費ですが、養育費や区から支給される手当があるため、意外と貯金もできます。低収入でも一般的な生活が保たれているのは、家賃が低コストで抑えられていることが大きいです。万が一、都営住宅ではなく一般の賃貸だとしたら、もっと収入を増やしたり、支出を抑えることに尽力する生活だったかもしれません。このことからも、都営住宅はシングルマザーにとって、一定の健全な子育てができる環境づくりには最適と言えます。
都営住宅というシングルマザーにとっては恵まれた住環境で暮らしている我が家ですが、そんな現在の生活の中で、満足しているところもあれば、改善したいと省みる部分も両面あります。満足している点、改善点についてまとめてみました。
1.一定水準の生活が守られている
今の生活は、裕福とは程遠い、決して高くはない生活水準ではあるかもしれませんが、住む場所があって、三食しっかり食事が取れて、着る物がある生活に、とても満足しています。子育てをしていると、心の豊かさは、お金の豊かさとはイコールにならないことを身に染みて感じます。物事への有難みや我慢強さ、小さな幸せに対する喜びなど、むしろ今の生活環境に子供の成長を後押ししてもらっているようにも感じます。
2.ゆとりを持って子育てできる
シングルマザーで子供を養おうと意気込むと、収入を蓄えることへの意識が強まり、お金に縛られたり、振り回された生活になってしまいがちです。全く不安がないと言えば嘘になりますが、まだまだ目の離せない幼い子供がいる私にとって、低い生活水準でも一定の生活ができる上にゆとりを持って子育てできるのは本当に有難いことだと思っています。
経済的にもっと自立したい
今、我が家が一定の生活ができているのは、都営住宅に住んでいること、区からの手当てがあるお陰です。これらがなければ心身の豊かさも保たれていなかっただろうと有難く思うのと同時に、一大人として平静でいられないのも事実です。今の私ができることは、その有難みと緊張感を背負って、子供を責任を持って養い育てていくこと、そして少しずつでも経済的に自立していくことだと思っています。子供の年齢に応じて、労働時間や働き方、収入に対する考え方を見直し変えていこうと思っています。
1.トータル的なバランスを見る
私は、二か月~三か月のお金のトータルバランスを見るようにしています。例えば、一月に出費が多ければ二月は抑えようとか、一か月半出費が多ければ残りの一か月半は気持ちを引き締めようなどと、三か月単位で折り合いを付けます。そうすると、意外と一年間の支出に誤差が生じなくなります。
子供を育てながら生活していると、生活費の支出も月々でバラつきが出てしまうことがあります。光熱費は季節によっても誤差はありますし、行事やイベントなどで出費が増えてしまうことも。月によってイレギュラーな出費が出てしまうのは自然なことなので、あまり過敏にはならないようにしています。
2.欲張り過ぎず我慢もし過ぎない
真面目なシングルマザーでありがちなのが、とにかく我慢強いことと欲に無頓着なこと。それは一見シングルマザーの鏡でもあるようなのですが、あまり神経質になり過ぎるのは禁物です。私もかつてはそうだったのですが、知らず知らずのうちにストレスが溜まり、躁鬱状態になってしまったのです。自分のことは後回しで「苦労している自分は母親として当然」だと思い込んでいたんですね。もっと言えば、苦労している自分に酔っていた面もあったのだと思います。
それからは、お金や生活費に無計画になり過ぎることなく、時には自分にご褒美をあげたり、子供と娯楽を堪能する時間をつくることも大切にしています。
シングルマザーにとっての心強い味方、手当や制度についてご紹介します。
1.児童扶養手当
児童扶養手当とは、0歳~18歳の児童を扶養する母子家庭や父子家庭を対象に、国から支給される手当です。金額は、収入や扶養人数によって異なります。
2.児童育成手当
児童育成手当は、0歳~18歳の児童を扶養する母子家庭や父子家庭を対象に、各市区町村から支給される手当です(主に東京都で実施)。支給額は、児童一人につき月額13500円。手当の制限については各市区町村によって異なります。
3.遺族年金
遺族年金は、夫もしくは妻が死亡した際に受け取れる年金です。支給額は、加入していた年金や子供の有無、年齢によって異なります。
4.ひとり親家庭の医療費助成制度
母子家庭や父子家庭の保護者や子供が病院などで診察を受けた際の健康保険自己負担分を各市区町村が助成する制度です。
5.住宅手当
市区町村によっては、家賃を支払っている母子家庭や父子家庭を対象に、住宅手当を支給している地区もあります。
「シングルマザーの生活費」について特集しましたが、いかがでしたか。シングルマザーで生活費を工面するのは本当に大変です。将来のことを考えれば考えるほど不安になってしまいますよね。しかし、子供を養い育てていくということに、そもそも安定などないのかもしれません。
今は有難い手当や制度もありますから、それらを有効活用しながら、まずは自分と子供が一定の健全な生活が出来ることを心掛けることが大切です。