子供のころ母子家庭で育ちました。その経験から感じた子供目線の気持ちと、母親になったから分かる母親目線の気持ちをお伝えします。現在は3人の子供の育児に奮闘中。
エスママwithを運営している株式会社エスママでは、今後さらなるシングルマザーの活躍を促進していきたいと考えております。これからのサービス向上と方針検討のため、アンケートにご協力頂けますと幸いです。
なお、このアンケートで頂いた情報については、株式会社エスママにて大切に保管しますのでご安心ください。
シングルマザーが彼氏と同棲する時、「子供に同棲をどのように伝えたらいいのか」「子供にとって同棲は悪影響ではないか」「子供はどう感じるのか」「彼氏は子供にどう接してくれるのか」「本当に家族になる覚悟はあるのか」など、様々な不安を抱くことと思います。
また、同棲によって受給していた支援制度を受けられなくなる場合があります。知らずにそのまま受給し続ければ不正受給となってしまうので、支援制度の手続きについても把握しておかなければなりません。
少しハードルが高く感じるシングルマザーの同棲ですが、実際に母子家庭で育った経験がある私の目線で、どのような心構えと準備が必要なのかお伝えします。これがスムーズな結婚生活、そしてシングルマザーの幸せにつながれば嬉しいです。
私は幼少期に母子家庭で育ち、母親の再婚相手や恋人と一緒に暮らす経験を何度もしています。
当時まだ小さかった私は、他人と一緒に暮らすという状態をうまく理解できておらず、「家族が増えるのかな?」「トイレが混むかな?」くらいにしか考えていませんでした。しかし、いざ同棲生活が始まると、ライフスタイルが大きく変わること、母親と自分の関係性が変わること、など想像していた以上の変化に辛さを感じることもありました。
こういった変化は実際に同棲をしてみないと分からない部分も多く、小さい子供にとって予め想像することは難しいのかもしれません。
子供の気持ちという観点で考えると、他人と一緒に暮らすという状況をよく分かっていないこともあって、最初はそんなにネガティブな感情は持っていないかもしれません。ネガティブな感情は同棲を開始した後、ライフスタイルの大きな変化からくるストレスが原因だと思います。
そのため、これから同棲を始めるという場合、子供にはママの正直な気持ちと、同棲したら変わることを細かく伝えてあげましょう。より具体的に正直に伝えることで、小さい子供も理解でき、同棲前と後で感じるギャップは小さくなるかもしれません。また、その際に返ってくる子供の声にもしっかりと耳を傾けてあげる姿勢も大切です。
シングルマザーにとって、彼と子供の関係性やコミュニケーション、再婚に対する彼の覚悟などはとても気になるところだと思います。ネットやSNSなどで同じ状況の人の意見や体験談を探した人も多いのではないでしょうか。「私が大切に思っている子供を、彼も同じように大切にしてくれるのか?」これが再婚を考えるシングルマザーの気持ちだと思います。
悲しいことに、テレビで男性が再婚相手の連れ子を虐待するようなニュースを目にすることも多いです。そのような事態に陥ってしまうことを避けるためにも、シングルマザーの彼氏の気持ちを理解することも大切です。
ライオンは群れのオスを倒したら、その群れの子供を殺して自分の子孫を残すらしいです。人間はライオンではありませんが、ニュースで見るような連れ子を虐待するケースは、本能的に男性が自分以外の遺伝子を持つ子供を部外者だと認識しているのかもしれません。ただ、ライオンは育てることで自分の子孫を残そうという本能もあるそうなので、人間もそういうタイプの男性であれば彼氏としては向いているのかもしれません。
そもそも、人間は理性があるのでライオンとは違います。「愛する人の大切な子供は、自分にとっても大切だ」と思える心の持ち主であれば、血のつながりがない子供にも愛情を注ぐことはできると思います。
我が家の場合、私が2歳の頃に母親が1回目の再婚をしました。その再婚相手を本当の父親だと思って育ったので、子供が小さければ、本当の親子のように関係を築くことが出来るのかもしれません。
私の母は、私が高校生の時にもう一度再婚をしています。その時と小さい時の再婚で違ったのは、母と再婚相手がケンカをした場合、私は必ず母の味方になっていたということです。そういう状況を再婚相手は面白く思っていなかったのでしょう。当時の私としても、表面的には穏やかに過ごせていても、心許せる相手ではなく、いつも緊張感があり、面白くないと感じていました。
子供が大きくなってからの同棲・再婚であるなら、無理に親子関係を築こうとするより、子供と彼氏の波長が合い、友達のような関係性になるのが良いのかもしれません。
また、子供の興味があることを一緒に楽しめるというのも重要なポイントです。
我が家では、男の子2人に野球をさせていますが、コーチや監督は地元の方がボランティアでしてくださっています。野球という好きなことを通して、大人と子供が楽しんでいる姿を見ていると、「共通の楽しみ」がコミュニケーションを円滑にする道具になると感じました。
大人や子供に限らず、みなさん気の合う人もいれば、気の合わない人もいると思います。もしこれから同棲を始めようとしている彼氏と子供の相性があまり良くないかも?と感じるのであれば、一緒に楽しみ取り組める趣味を見つけてみても良いのではないでしょうか。
シングルマザーにとって、現在受けている手当や支援制度は命綱のようなものだと思います。また、医療費や保育料などの助成や減免も大きい存在ですよね。同棲した場合、それらがどうなってしまうのか、気になるところではないでしょうか。不正受給にならない為にはどうしたらいいか、調べてみました。
彼氏が出来るだけで児童扶養手当が停止されるという記載はどこにもありませんでしたが、同棲ではなかったとしても、交際相手が頻繁に家に来る等の状況から援助を受けていると判断されてしまうこともあるようです。しかし、頻繁に家に来ていたり、同棲しているからといって必ず援助を受けているとは限らないと思います。援助を受けていないのに、児童扶養手当が停止されるなんてことになれば生活が成り立ちませんよね。
では、「援助は全く受けていない」と主張すれば、停止を免れることができるのかというと、それは無理なようです。現金の援助を受けていないとしても、食材を買いに行って支払いをしてもらったり、子供のおもちゃを買ってもらうことも援助とみなされます。そもそも、シングルマザーの家に出入りするということは、その家の電気、ガス、水道などを利用するということです。税金から手当を貰っているので、手当を受ける対象じゃない人が頻繁にシングルマザーの家に出入りをしていること自体が良くないということです。
また、児童扶養手当の資格喪失条件として、『内縁関係、同棲、同居など婚姻の届をしていないが事実上婚姻関係と同様の状況になった場合』と記載があり、民生委員さんが内縁関係にないか、様子を伺っているようです。関係性を直接聞かれることもあるそうですし、同棲ともなれば、反論の余地がないですね。不正受給となれば、3年以下の懲役または30万円以下の罰金に処されることもあるそうですから、早めに申告をしましょう。
医療費や保育料についても、停止または再計算になるそうで、同棲するしないに関わらず、シングルマザーの恋愛には経済面での覚悟が必要です。